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2024.03.17
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カテゴリ: 識別について
一昨日、稲敷市でノスリの羽色のいろいろを観察しました。
私のライブラリーの画像と見比べて復習してみました。
日本では亜種ノスリ(B.b.japonicus)と亜種オガサワラノスリ(B.b.toyoshimai) が生息しています。後者は、千葉(2012)が報告しているように、個体の喉や脛は無斑で胸の縦斑はわずか、成鳥羽は年明けから褪色の気配が出て,6-7月には体羽が真っ白な個体となります。
(喉から腹の色のいろいろ)
(1)喉から腹が白い個体
一枚目は2022年2月5日手賀沼沿岸で観察した個体で、眼は暗色、頭は褐色、喉に褐色があり、喉から腹は白い個体です。
二枚目は2020年3月7日に手賀沼沿岸で観察した個体で、一枚目と同様の特徴ですが、頭と喉はこげ茶が印象的です。一枚目の個体が二枚目のように換羽した可能性があります。
三枚目は、茨城県稲敷市で2022年3月20日に撮影した個体で、頭部から後頚が白く見えました。眼、頭から喉は一枚目、二枚目と同様です。なお、一枚目から三枚目は目が褐色なので成鳥です。

(2)喉から腹が褐色の個体
四枚目は、2020年11月15似に手賀沼沿岸で撮影した個体です。頭の上は黒褐色で後頚が淡褐色で褐色の縦斑があったので雄成鳥と思われます。
五枚目は、2016年9月14日に手賀沼沿岸で撮影した個体です。四枚目と同様で頭の上は黒褐色で後頚が淡褐色ですが、胸にあたりが茶色をしていました。
六枚目は、2018年10月13日流山市で撮影した個体です。頭の上は黒褐色で後頚が淡褐色な点は五枚目と同様ですか、胸のあたりの褐色が際立っています。
この二枚目の写真の個体は、長崎大学(2022)が報告しているユーラシア大陸亜種(Buteo japonicus burmanicus)のような印象があります。

(3)背の黒味のある個体
七枚目・八枚目は2014年11月23日に流山市で撮影した個体です。背に黒味があり、雨覆に擦り切れた羽毛が見えました。脛に斑が見えず、雌雄の識別はかなわなかった個体です。

(4)眼の色が黄色っぽい若鳥
九枚目から11枚目は、目の色が黄色っぽい若鳥です。ただし、上面の色、喉から胸の色はそれぞれ違います。

(引用)
千葉夕佳.2012.ノスリ.Bird Research News Vol.9 No.11.p4-5.
長崎大学.2022.
猛禽類ノスリのユーラシア大陸亜種が国内で越冬していることを初めて確認.
プレスリリース.2022年7月19日.
(日本を含む東アジアに生息するノスリ(Buteo japonicus ブテオ・ヤポニクス)という渡り性猛禽類のユーラシア大陸亜種が日本にも越冬分布していること、そして大陸亜種とサハリンを含む広義の日本列島亜種の渡り経路が日本海の両岸に沿って分かれているを発表)




























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最終更新日  2024.03.17 16:38:43
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