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2024.06.05
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鳥友からセイタカシギ雌は、大半が雄とヒナを残して立ち去ると聞いたと質問をもらいました。先月茨城源稲敷市で観察した際にもセイタカシギ成鳥雄と若鳥の姿を観察しましたが、そういえば雌の姿が見当たりませんでした。
文献を紐解いてみると、北川(1991)が「育雛の途中でつがいの雌の半分ほどが雄と雛を繁殖地に残して立ち去ってしまう」と報告しているのを目にしました。
また、「雛を育てる環境が排泄物で汚染されるのを減らしたり、雛をめぐる家族内の争いを少なくする利点がある」とも記しています。
さらに、「早い時期に家出した雌は、行先で別の雄とつがい関係をむすび2回目の繁殖を行っている可能性もある」と述べています。
セイタカシギは一夫一婦制が基本の婚姻形態と述べているものが多いのですが、実際はそれほど強固なものではないということになります。
(引用)
北川珠樹.1991.家族を基本とした群れ生活 セイタカシギ 雌の家出.
動物たちの地球.通巻825号.6-198、6-199.朝日新聞社.
(写真)









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最終更新日  2024.06.05 15:14:57 コメントを書く
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