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2025.09.03
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カテゴリ: 識別について
秋の渡りの時期、カッコウ科の鳥類が公園、霊園などに立ち寄る姿を見かけます。
中でもツツドリは、一番出会う機会の多い種類です。
鳥友からどんなところに注目して観察したらよいかと質問をもらいました。
ポイントは、頭部、嘴、虹彩、上面の色、腹の横斑、胸、下尾筒、尾の特徴がその種類に該当するかを確認する点にあります。
(類似種との違い)
ツツドリと近似種のカッコウ、ホトトギスとの違いを整理してみました。
(1)頭部:濃い青灰で黄色のアイリングを確認します。
カッコウでは淡青灰色で黄色のアイリングがあります。
(2)嘴
ツツドリでは黒褐色で下嘴基部に黄色味あります。
カッコウでは黒褐色で基部に黄色味あります。
ホトトギスでは黒褐色で下嘴基部に黄色味あります。
(3)虹彩
ツツドリは黄色から黄褐色です。
カッコウは黄色から橙黄色、ホトトギスは褐色で暗色に見えます。
虹彩に橙色があるか、暗色ではないかを確認しておきたいところです。
(4)上面
ツツドリの背はカッコウより濃い青灰色で、翼は黒褐色です。
カッコウの背は淡青灰色で雨覆は暗青灰色、翼は灰黒色です。
ホトトギスは、背は青灰色で翼は黒褐色です。
上面の色が濃い青灰色かどうかをしっかり観察しておきたいところです。
(5)腹
ツツドリの腹は白地に太めで間隔の広い黒色横斑が9本から11本
カッコウの腹は白地に細い黒色横斑が11から13本
ホトトギスの腹は白地に太めで間隔ま広い黒色横斑が7から9本
(6)胸
ツツドリは濃い青灰色です。
カッコウは淡青灰色、ホトトギスは青灰色です。
(7)下尾筒
ツツドリは淡いバフ色地にはっきりと黒色横斑があります。
カッコウは白地に細かな黒色横斑、ホトトギスは淡いバフ色で横斑は見えません。
下尾筒がバフ色であれば、ツツドリかホトトギスで、横斑の有無を確認する必要があります。
(8)尾
ツツドリは黒褐色で羽軸に沿って白斑があります。
カッコウは灰黒色で羽軸に沿って白斑があり、ホトトギスは黒褐色で羽軸に沿い白斑があります。
尾が黒褐色で白斑があれば、ツツドリかホトトギスのいずれかです。
(参考)
渡辺修.考える識別・感じる識別 カッコウ類.
BIRDER.第19巻.第6号.p60-65.文一総合出版.
(ツツドリの成鳥雌雄、幼羽、赤色型)
過去撮影したツツドリの写真をアップし外観の特徴を記してみました。
1枚目の個体は、頭部と体上面が濃い灰色で虹彩がオレンジ色で成鳥普通型です。
2枚目の個体は、胸に褐色味があるので雌個体と思われます。
3枚目の個体は、上面に黒と褐色味があり、若鳥と思われます。
4枚目の個体は、頭部、背、翼が灰黒色で先端に白色の斑があり、幼羽から第一回冬羽に換羽中の個体と思われます。
5枚目の個体は、頭部、体上面が赤褐色で黒い横縞が目立つ雌赤色型です。
(写真)
1枚目:2015年9月2日千葉県野田市、2枚目:2017年9月11日同左、
3枚目:2022年9月28日千葉県柏市、4枚目:2018年10月18日都内水元公園、















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最終更新日  2025.09.03 14:46:37 コメントを書く


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