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2025.10.09
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カテゴリ: 識別について
昨日、印旛沼でヨシガモを観察しました。
嘴が水面採餌のカモでは細長く、尾が短めの中型のサイズです。
真冬の雄はナポレオンハットとカールした長い三列風切が目立つので多くの探鳥会リーダーが参加者にガイドをすることが多いと思います。ところが、雌についてはリーダーに聞いても齢について説明をしてくれないということを耳にします。
そこで、昨日観察した個体、幼羽、時期に追って雌個体の羽色の変化に着目して特徴を整理してみました。
(1)昨日観察した個体(一枚目の写真)
・頭が一様に暗色で、飾り羽が短く灰白色でした。
・肩羽の斑は目立たず一様に暗色でした。
・観察個体の三列風切基部が白く、雌幼羽の三列風切は基部まで黒褐色とは異なります。
・観察個体の胸から腹は幼羽のように小斑ではなく大きい点で異なっています。
(2)幼羽(二枚目の写真)
写真は、雌幼羽と思われる個体です。三列風切の基部まで黒褐色です。
黒褐色なのは雌幼羽のみです。春に三列風切を換羽するまでこの特徴で識別可能です。
(3)晩秋から真冬の羽衣
三枚目から五枚目の写真は、11月から翌1月に見かけることが多い羽衣です。
胸から腹にかけて斑が大きめで幼羽のように整然と並んでいません。
三列風切基部は淡色(白色)です。顔は年内いっぱいは暗色の個体が多く、年明けに顔が灰色味に見えるようになる印象があります。
(4)幼羽から第一回生殖羽に換羽中の個体
六枚目の個体は、大雨覆が黒褐色で、脇の羽も成鳥に比べて丸みがなく、胸の斑も小さめである点から幼羽から第一回生殖羽に換羽中の個体と思われます。
(5)雌生殖羽に換羽中の個体
七枚目の個体は、三列風切基部が白く、橙褐色斑が見られます。
顔は灰色味があり、胸の斑は不均一のように見えました。
(写真)
一枚目:2025年10月8日、二枚目:2021年10月30日、三枚目:2019年11月2日、
四枚目:2020年11月29日、五枚目:2021年1月13日、六枚目:2018年2月25日、
七枚目:2021年3月6日いずれも印旛沼で撮影



















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最終更新日  2025.10.09 11:15:46
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