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2025.10.12
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カテゴリ: 識別について
今月20日前後に手賀沼沿岸にオオジュリンが姿を現す時期になります。
その渡りについて興味深い報告がありますので、提供をさせてもらいます。
山階(2024)は、北海道と本州北部で繁殖し本州以南で越冬するオオジュリンは、本州から九州に渡った個体を標識調査で個体識別をした結果、南下するにつれて雌の割合が増加し最も南の鹿児島県出水市では雄は20%だったと報告しています。
みなさんのフィールドでは、雌雄の割合はどのような具合でしょうか。
(前記の山階が報告内容は、平成15年度鳥類標識鳥報告書に記載されている「北に行くほど雄の割合が高く、南の地域ほど雌の割合が高くなる傾向があった」(中略)「宮城県では79.3%が雄だったのに対し、鹿児島県で29.8%、出水はわずかに18.9%」との内容のエッセンスを紹介したものです)
(雌雄の識別のポイント)
野鳥がどのように生きていたかを知り、飛来地の環境の保全を考えるためには、飛来した個体の年齢と性別を正確に記録することが出発点となります。
頭上が黒色で腮が黒から黒味がかっています。
一枚目は2022年1月28日に茨城県稲敷市で撮影した個体です。
二枚目は、2018年3月24日に印旛沼沿岸で撮影した個体です。
(2)成鳥雌
頭上が一様に褐色で、小雨覆は雄に比べて赤褐色が弱い印象があります。
三枚目は2025年2月28日牛久沼で撮影した個体、四枚目は2016年3月27日印旛沼沿岸で撮影した個体です。
(3)雄第一回冬羽
頭上には灰色味があります。小雨覆は赤褐色、下面が淡色で顎線が目立ちます。
(4)雌第一回冬羽
頭上は灰色味があります。胸から脇にかけて褐色の斑があります。
五枚目は2024年3月29日手賀沼沿岸で撮影した個体です。








(引用)
山階鳥類研究所.2003平成15年度鳥類標識鳥報告書.p20-29.
山階鳥類研究所.2024.雄か雌か?成鳥か幼鳥か? 性別・年齢と標識調査.









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最終更新日  2025.10.12 20:07:23
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