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かめおか ゆみこ
完全日刊メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」の保存ブログ。★ほんの少し視点を変えてみるだけで、あなたの世界がみるみる変わります！ クヨクヨもイライラも今日でサヨナラ！ それが「フォーカスチェンジ」です。あなたの気づきのためのメッセージを、日刊でお届けします。★2003年11月1日創刊。連続発行7000号超えは、女性では日本一。
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2009.08.03
テーマ： まるごとの自分を生きる(5593)
カテゴリ： カテゴリ未分類
２００９神奈川区民ミュージカル 、
「水は流れて、盈（み）たず
－高島嘉右衛門・夢のあとさき─」
無事、幕をおろすことが
できました。
花火大会とかちあってしまった
８月１日夜の回をのぞいては、
毎回ほぼ満席状態でした。
たくさんのかたに応援して
いただき、本当に感謝です！
★今日のフォーカスチェンジ♪
「超える」瞬間
市民参加型のミュージカルに
かかわるようになって、
まもなく１０年になります。
つづけてくるなかには、
さまざまな困難がありました。
資金的な困難。
一本の舞台をつくりあげるには、
百万単位のお金がかかります。
それをどう捻出するのか。
時間的な困難。
潤沢ではない財政のなかで
やりつづけるためには、
ある程度の時間のなかで
完成させなければなりません。
小学生から、ときには
７０代、８０代の参加者も
含まれる市民演劇を
完成させるのは、
簡単な話ではありません。
人間関係の困難。
４０人もの人間が集まり、
舞台をつくるわけですから、
いつでも仲良く和気あいあい
…というわけにはいきません。
ときには、感情的な対立や
すれちがいも起こります。
それをそのままにすると、
確実に、舞台に影響します。
そのほか、さまざまな困難が、
かたわらにありました。
毎回毎回、限界を
横目でにらみながら、
舞台をつくりつづけて
きたような気がします。
それでも、やめようと
思わずにきたのは、
幕が下りる瞬間の、
出演者たちの表情の
せいかもしれません。
そう。
数か月の稽古を超えて、
完全燃焼した
晴れやかな顔、顔、顔…。
仕事との両立に悩み、
何度もくじけそうに
なった気持ちを
乗り超えたひともいます。
うまくできなくて、
稽古で泣いて、泣いて、
本番の舞台で、みごとに
やりとげたひともいます。
それは、まさに、
「超える」瞬間なのだと
思います。
困難を超える瞬間。
自分の限界を超える瞬間。
たちはだかる問題を
超える瞬間。
そのときに必要なのは、
最後は、覚悟であり、
やりぬくという決意
なのだと思います。
私たちスタッフは、その
「超える」瞬間を信じて、
支え、待ちつづけること
しかできないのです。
でも、その二つが
しっかりと重なったとき、
ときには奇跡とも思える
瞬間がおとずれるのです。
演劇は、ある意味、
やるがわにとっても、
観るがわにおいても、
別に、それがなくても
生きてはいけるものです。
実際、一生涯、演劇の
舞台を、一度も観ずに、
過ごすひともいるでしょう。
でも、もしも可能であれば、
一度でもいいから、
その空気にふれてみて
ほしいなと思うのです。
日常とはことなる、
凝縮された時間と空間が
そこにはあります。
虚構の世界でありながら、
ホンモノの感動を体験できる
場が、そこにはあります。
「超える」瞬間に立ち会う。
それも、複数の人間が、
創造する共同作業によって…。
それが、演劇という体験
なのだと思うのです。
そして、その体験はきっと、
やるがわにとっても、
観るがわにとっても、
生きていくちからになる。
そのことを信じているから、
私たちは、つづけてきたし、
たぶん、これからも
つづけていくのでしょう。
「超える」瞬間…。
そんな場で、いつか、
あなたと出会えたら…、
これほどうれしいことは
ありません。
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