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2009.05.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ラスト・キャバレー

金子修介監督
78min
(桜坂劇場 ホールCにて)


桜坂劇場では最近ご無沙汰だったけれど、夜に女性専用席も設けて、日活ロマンポルノを数本ずつ特集してます。店があったので夜はほとんど外出できず、この催しを見るのは今回が初めて。

日活ロマンポルノ最終期、ロマンポルノが終焉する1988年の作品で、ストーリー自体、また特に最後の閉店パーティーのシーンは、ロマンポルノのお別れパーティーの体があります。かつてのロマンポルノのスターたち(岡本麗、風祭ゆき、江崎和代)が、閉店するキャバレーのお別れパーティーに、このキャバレーのかつてのホステスとして登場してます。

そんなやや特殊な作品ではあるけれど、低予算・短期間撮影なのに(だから?)立派な映画作品になっている。派手なズーミングや長回しは、これは遠景を撮ってからカメラを移動して近景を撮るとか、ショットとリバースショットを繰り返すのに比べれば速く撮れるからだし、フィルムの(時間も)節約のためには何テイクも撮り直すのでなくワンテイク的になる。監督の厳格な意図を役者が完璧に演じるまでテイクを重ね、いわば役者が監督の人形となるのとは違い、役者の新鮮な演技という映画の醍醐味がある。裸や絡みさえ出していれば内容はあまり注文を(会社上層部から)つけられない自由度が監督にはあったという。そんなこんなで、あくまでポルノ系ではあるけれど映画としてはかなり面白い。比べればお金をかけ、人気役者を使った昨今の日本映画の多くが、なんと内容が薄いことか!!。

駅前再開発の立ち退きで閉店するキャバレー・ローズ。経営者の父と高校生のあい子が店の二階に暮らしていたが、父は娘にマンションを買い与え、自分は一人地方ででもまた店を開こうと考えていた。娘は父が誰か女と暮らすのでは?と探るけれど、そういうことはなかった。一方娘は大学生タツヤと恋仲になる。父のことが気になり気遣いながらもとやかく言わない娘。愛する男と体でも結ばれている娘を見守る父。この辺の親子の心の交流が良い。さながらフランス映画の良好な父娘関係を見ているかのようだ。人はそれぞれ孤独であり、自分の生を生きる。だからこそ愛を求める。パーティーが終わった無人のキャバレーには宴の後の寂しさが漂う。そこに静かに佇むあい子とタツヤが印象的。







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Last updated  2009.05.12 23:27:50
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