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2007年10月19日

ヒルマン監督絶叫「シンジテマシタ～！」

　もう「シンジラレナ～イ！」じゃない。優勝監督インタビュー。ヒルマン監督が、ニュー大絶叫をぶちかました。「シンジテマシタ～！」。ただ１人だけ、札幌ドームで３度、宙に舞った。ＣＳ制覇。交流戦、パ・リーグに続く今季３冠目をつかんだ。「胴上げは何度やっても飽きません」。黒星＝監督退任がかかった土壇場のＣＳ最終戦、エース同士の熱戦で完勝した。超満員観衆へ「ホッカイドウノミナサンハ、セカイデ、イチバンデス！」と雄たけびを上げた。
　１度は置きかけそうになったタクトが、土壇場で絶妙なキレを見せた。４戦目まで１５打数２安打、６三振のセギノールを打順降格させずに４番で起用。「非常に責任感が強い選手。いつかはやってくれると思っていた」。今季終盤は４番から外した悩める主砲を信じ、３回の決勝の先制３ランへと導いた。７回２死からは好投のダルビッシュに代え、１５日の第３戦先発のグリンを中２日で投入。「彼がいけるところでいかせて欲しいと言っていたから」。指揮官のために－の思いと、グリンの闘争心をくんだ。強行登板させ、ロッテの反撃を断った。
　大一番で「魔法」をかけた。緊迫感あふれる試合前の全体ミーティング。ポン、ポン、ポポン…。拍子抜けするような音色が響く。何と和太鼓をたたきながら、ヒルマン監督が選手の前に登場したのだ。一気の大爆笑を誘い、緊張ムードは一変した。「人生で大事なものは彼ら（選手たち）。ここにいるみんなだ」。その宝物のために“ちんどん屋”のようなコミカルな姿でロッカー室を行進した。今季４戦４敗、パ無敗と難攻不落の成瀬を攻略。グラウンドからは見えない、その陰の立役者だった。
　長い、長いラストイヤーは、まだまだ続く。ＣＳの第１戦では訪問した新庄氏と対面。同氏がプロデュースした香水をプレゼントされて以来、甘い香りを漂わせながら指揮を執ってきた。第２戦の１４日には５年間、苦楽をともにしてきた岩本通訳へ、おそろいの腕時計をプレゼントした。母国の米国製。自身の日本での軌跡を振り返るように、かかわったすべての人たちとともに戦い、２年連続日本一への挑戦権をつかんだ。「ファイターズのユニホームを着るのが最後にならなくて良かった」。止まりかけそうだった時計の針は、また力強く、未来へと時を刻み始めた。【高山通史】

やってくれるとは思っていたけど、本当にやってくれました。
あの、セギノールも、最後まで信じて使い続けた監督の期待にこたえてくれたし・・。

最後に、ロッテと日本ハムの選手達がお互いの健闘を称えあっている姿には、
何だかジーンとしました。
解説者が「珍しい光景」と言っていたから、あまり見られないのでしょうね。
両チームとも、本当に素敵な監督と選手達です。
本当に良い試合を見せてもらいました。
心からのありがとうを、一日遅れだけど書いておきたいと思います。

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