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映画「愛を読む人」


2022年09月15日
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テーマ: 読書(8455)
カテゴリ: 読書
何かの書評で知り、図書館に予約してしばらく時間が経ってから借りた本。
いやー、面白かった!

「らんたん」柚木麻子紀伊国屋書店


《内容説明》


《著者等紹介》
柚木麻子[ユズキアサコ]
1981年東京都生まれ。立教大学卒業後、2008年にオール讀物新人賞を受賞。10年『終点のあの子』でデビュー。15年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞受賞、16年同作で高校生直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


作者の母校 恵泉女学園 の創設者・河合道と一色ゆりを軸とした、明治の女性群像ともいえる作品。
そもそも私は、河井道も一色ゆりも全く知らなかったので興味深く読み始めたら、
彼女たちの人的ネットワークは本当に幅広くて、私が知っている様々な人たちが次々と登場。
多分史実をもとにして、多少の脚色と作者の思いを重ねた小説だと思うが、
あの頃に外国の文化に触れて教育を受けた女性たちは、
日本の女性たちの未来を切り開こうとの使命感で頑張っていたのだろうなということを痛感。
「シスターフッド」 という言葉が出てくるが、
この言葉は聞いたことはあるけれどあまり良く知らなかった。
最初は河合道と一色ゆりだけの関係なのかと思ったが、作者が書きたかったのは、
この作品に出てくる女性たちの支え合いや連携・協力関係のことなのだろうと思った。
女性たちがその個性や得意分野をシェアしながら目的のために連携したら、
本当に大きな力になることは、私も仕事をしていた頃に実感したことがある。
それは、世代を超えての共感と連携と協力だった。

読み終えて思わずため息をついてしまったのは、
当時の女性たちが現代の日本女性の社会的な状況を見た時、
何と感じるだろうかということだ。
そして、私たちは彼女たちの遺志を継承してきたかどうかということだった。

それでも、彼女たちの「女性の連携による社会への働きかけ」は、
現代の「MeToo運動」などにつながっているのかもしれないし、
性差が幅広いグラデーションであることが理解されるようになった現代においては、
男女の枠を超えた連携や協力関係が生まれてきているのかもしれない。

この作品の中に有島武郎がでてくるのだが、これが何ともおかしい役回り。

有島ならそんなことがあったのかもしれないとも思う。
そして、ここに出てくる有島武郎が実像に近いのなら、私は道より強く拒否感を示すだろう。
だけど、ダメな男が気にかかるという人も結構いるので、道にはそんな面もあったのかも。

一方、一色ゆりの夫になった一色乕児は素敵な男性だと思う。
彼が二人の女性の生き方を支えたとも言え、これも男女を超えた連帯の形だろう。
このように性差やジェンダーを超えた人としての協力関係が、
これからも人間社会を支えるはずだ。





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最終更新日  2022年09月17日 09時02分56秒
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