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2023年03月02日
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カテゴリ: ボランティア
エファジャパン
私は友人がこの活動に関わっているので、その取り組みを知った。
そして、「本の飢餓」という言葉を知った。

クラウドファンディング「本の飢餓から子どもたちを守りたい。ラオス障害児にバリアフリー図書を」

この団体が支援しているのは、カンボジア、ラオス、ベトナムと日本。
私が20年前からささやかに シャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」 で絵本を送っていたカンボジアは、
やっと障害を持つ子ども達への教育を考える段階に入ったそうだ。
そのことについては、 「旅立った布の絵本はカンボジアで活躍中」 で少し書いた。


「飢餓」という言葉は、一般的に食べ物がなくての飢餓状態をさす。
だから、「本の飢餓」という単語を見た時に、一瞬違和感を覚えた。
本がなくても飢えないだろう…と。
しかし次第に、今の私が本を取り上げられ、
文字に一切触れることが出来なかったならと思うと、
それはやはり飢餓状態と同じようなものだろうと考えるようになった。
趣味の少ない私は、活字に触れていたら楽しみを得ることが出来る。
それは、たとえチラシであってもである。
もちろん、本当の本が一番良いし、それも自分で読みたいものを選びたい。
しかし、この地球上では、それがかなわない子ども達も大人達もいる。
それがどのようなことなのか、それ以上は私は想像するしかない。

私はしょっちゅう、書評などで読みたいと思う本を図書館に予約する。
当市の図書館では、目について気になる本を、自分の「予約かご」に登録し、
適時に予約をするシステムがある。
すべてパソコンでできるのでとても便利だ。
あまり一気に予約すると読むのが大変なので、読み終わりそうなときに次の本を予約する。

そんなふうに、次々と読みたい本があることは幸せだ。

ということで、私は本の飢餓とは縁がなく、読んだ本もすぐに忘れるので、
このブログにメモしておくように心がけている。
そんな私が本の飢餓状態の子ども達に何かをしなければバチが当たるだろう。

【追記】
本が子ども達にとってどれほど生きるための栄養になるのか、
それは日本で想像するのとは異なっていると思う。
教育の機会も情報へのアクセスも制限され、
もちろん家庭に本がない状態の中で育つ子ども達にとっては、
本を通して違う世界や物語に触れ、未知の世界への好奇心を刺激されることは、
それだけでも心や頭が豊かに動き、何かを知りたいという思いを膨らませる。
当然、知的好奇心は学ぶ意欲につながるだろうし、
本に触れることでの楽しみや喜びは、自分の未来への希望を生み出す。
私がカンボジアに行った時に、
移動図書館で絵本の読み聞かせを聞いていた子ども達の表情は
日本で読み聞かせを聞いていた小学生の表情とは全く違っていた。
あんなにキラキラした瞳と輝くような笑顔が、絵本の読み聞かせで生まれるなんてと、
私は心からの感動に震えた。
それだけでも、本を手に取ることが少ない子ども達にとって、
本がどれほど生きるための栄養になるのかと感じることが出来た。
すべての子ども達にあの笑顔を届けたいと思うが、
私にできることはささやかなプロジェクトへの支援だけしかないが、
それでも役に立つことがあると思えるのは幸せだ。





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最終更新日  2023年03月03日 09時09分33秒 コメントを書く
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