ジェームス・ディーンの悲しい目つきは世界中で沢山の人を惹きつけたがこの映画での
アラン・ドロンの目も素晴らしい一品。
卑しい生まれのアラン・ドロンがヨーロッパに行ったっきり帰ってこない放蕩息子を
連れ戻して欲しいと彼の父親に頼まれる。
放蕩息子は彼女と一緒にヨットで遊びまわっているのだがアラン・ドロンがそいつを
殺して全財産と彼女を奪いそして!
ラストは御覧になる方のためのお楽しみだが放蕩息子を殺してからの計画、アリバイ作りが
実は何とも牧歌的。
・パスポートを偽造する
・サインを真似る
・放蕩息子が生きていたかのようにタバコの吸い殻を部屋に置く。
どれも現代なら科捜研にお願いするまでもなくすぐに暴かれる。
指紋照合だけでもアウトっぽい。
1960辺りでもそれくらいの捜査はしていそうなものだが…
そこら辺のことがどうでもよくなるくらいのアラン・ドロンの存在感とニーノ・ロータの音楽。
特にメインテーマは秀逸でナポリの暑い空、陽気なリズム、幸せに浸る空気感の全てを見事に
一曲の中に表現している。
是非観て欲しい。
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