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「泣きたい午後のご褒美」青山美智子 サロンエプロン朱野帰子 痛い人生設計を作る、ルノアールで斎藤千輪 究極のホットケーキと紅茶占い竹岡葉月 不純喫茶まぁぶる織守きょうや 彼と彼女の秘密と彼小川糸 浮島 イルフォロッタント*************************青山美智子 サロンエプロンなんとまぁ、導入を読んでさぁこれから楽しもうと思ったところで終了。あまりにも残念。朱野帰子 痛い人生設計を作る、ルノアールで無茶苦茶最高に良かった。仕事もせず小説家になろうとすることが痛い人生なら、映画俳優になろうと失業した私も痛い人生。共感した!!痛い人生設計、いいねぇ!!斎藤千輪 究極のホットケーキと紅茶占いおもしろく楽しめる内容だった。育った環境の違いによる相互不理解が謎解きで、彼の真意を知ることができたのは良かった。竹岡葉月 不純喫茶まぁぶる不思議な作品。高校生が純喫茶でアルバイト。作家の頭の中はどうなっているのか(笑)織守きょうや 彼と彼女の秘密と彼片想い?若い恋心が向かう疑心暗鬼。意表を突く店主カップルの関係に驚愕!?小川糸 浮島 イルフォロッタント天国の門前のお茶屋の店番とはとんでもない設定。愛ゆえの行為か。ユニークではあるが期待した小川糸ではない。と有名どころの青山美智子や小川糸よりも知らざる書き手4人の良作に舌を巻く。とてもおもしろく興味を持った短編であった。泣きたい午後のご褒美 (ポプラ文庫 日本文学 512) [ 青山 美智子 ]
2026.07.29
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2025年3月になりました。春ですね…。2020年4月にコロナ禍の中「中学生におすすめする映画 10本」をあげてから約5年、昨今の作品からよりすぐってあげてみました。【題名・お薦め度・内容】①「ヒックとドラゴン」★★★★★(お薦め度:100%) アニメ・冒険・家族〔映画.com4.4/Filmarks4.0〕(C)2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.「ヒックとドラゴン」・マイライフ・マイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“『リロ・アンド・スティッチ』のディーン・デュボア、クリス・サンダース監督によるアニメ映画。ドラゴンと戦うバイキング。その族長の息子・ヒックは傷を負ったドラゴンのトゥースの世話をすることで友情を築いていくが……。“②「ルックバック」★★★★☆(お薦め度:90%) アニメ〔映画.com4.2/Filmarks4.1〕(C)藤本タツキ/集英社 (C)2024「ルックバック」製作委員会「ルックバック」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“学生新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の藤野。クラスメートからは絶賛を受けていたが、ある日、不登校の同級生・京本の4コマを載せたいと先生から告げられる…。二人の少女をつないだのは、漫画へのひたむきな思い。しかしある日、すべてを打ち砕く出来事が…。胸を突き刺す、圧巻の青春物語が始まる。“③「ワンダー 君は太陽」★★★★★(お薦め度:100%) ドラマ・家族〔映画.com4.2/Filmarks4.2〕(C)2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.「ワンダー 君は太陽」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“オーガストこと”オギー”はふつうの10歳の男の子。ただし、“顔”以外は…。生まれつき人と違う顔をもつ少年・オギ―(ジェイコブ・トレンブレイ)は、幼い頃からずっと母イザベル(ジュリア・ロバーツ)と自宅学習をしてきたが、小学校5年生になるときに初めて学校へ通うことになる。クラスメイトと仲良くなりたいというオギーの思いとは裏腹に、その外見からじろじろ見られたり避けられたりするが、彼の行動によって同級生たちが徐々に変わっていく…。“④「はじまりへの旅」★★★★(お薦め度:80%) コメディ〔映画.com3.7/Filmarks3.9〕(C)2016 CAPTAIN FANTASTIC PRODUCTIONS, LLC ALL RIGHTS RESERVED.「はじまりへの旅」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“ベン・キャッシュと6人の子供たちは、現代社会に触れることなくアメリカ北西部の森深くで暮らしていた。父仕込みの訓練と教育で子供たちの体力はアスリート並み。みな6ヶ国語を操り、18歳の長男は名立たる大学すべてに合格。しかしある日入院していた母・レスリーが亡くなり、一家は葬儀のため、そして母の最後のある“願い”をかなえるため旅に出る。葬儀の行われるニューメキシコまでは2400キロ。チョムスキーは知っていても、コーラもホットドッグも知らない世間知らずの彼らは果たして、母の願いを叶えることが出来るのか・・・?”⑤「インスタントファミリー~本当の家族見つけました~」★★★★(お薦め度:80%) コメディ〔映画.com4.0/Filmarks4.0〕amazon.co.jp「インスタントファミリー~本当の家族見つけました~」「インスタント・ファミリー」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“ピート(マーク・ウォールバーグ)とエリー(ローズ・バーン)は、養子を受け入れることを決意する。子育て経験のない二人は即席で子育ての秘訣を学ばなくてはならない。「インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~」は「パパ VS 新しいパパ」の制作チームによる実話に着想を得た作品だ。この絶対見逃せないホームコメディーを是非ご覧あれ!”⑥「エール!」★★★★(お薦め度:80%) ドラマ〔映画.com3.8/Filmarks3.8〕(C)2014 - Jerico - Mars Films - France 2 Cinema - Quarante 12 Films - Vendome Production - Nexus Factory - Umedia「エール!」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“フランスの田舎町。農家を営むベリエ家は、高校生の長女ポーラ以外、父も母も弟も聴覚障害者。ミスコンで優勝したこともある美しい母、口(手話)は悪いが熱血漢な父とゲーム好きの弟。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師トマソンはその才能を見出し、彼女にパリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。夢に胸をふくらませるポーラだったが、彼女の歌声を聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず、もちろん大反対。一家の「通訳」でもあるポーラは悩んだ末に、夢をあきらめる決意をする。しかしその歌声が、耳の聴こえない家族に届く出来事が起こる―”⑦「コット、はじまりの夏」★★★★(お薦め度:80%) ドラマ〔映画.com4.0/Filmarks4.1〕(C)Insceal 2022「コット、はじまりの夏」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく―。”⑧「この世界の片隅に」★★★★(お薦め度:90%) アニメ〔映画.com4.4/Filmarks4.1〕(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会「この世界の片隅に」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。わたしはここで生きている。すずは、広島市江波で生まれた絵が得意な少女。昭和19(1944)年、20キロ離れた町・呉に嫁ぎ18歳で一家の主婦となったすずは、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。だが、戦争は進み、日本海軍の根拠地だった呉は、何度もの空襲に襲われる。庭先から毎日眺めていた軍艦たちが炎を上げ、市街が灰燼に帰してゆく。すずが大事に思っていた身近なものが奪われてゆく。それでもなお、毎日を築くすずの営みは終わらない。そして、昭和20(1945)年の夏がやってきた――。”⑨「バーナデット ママは行方不明」★★★★☆(お薦め度:90%) ドラマ・コメディ〔映画.com3.6/Filmarks3.8〕(C)2019 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.「バーナデット ママは行方不明」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(Filmarksより)あらすじ“シアトルに暮らす主婦のバーナデット(ケイト・ブランシェット)。夫のエルジー(ビリー・クラダップ)は一流IT企業に勤め、娘のビー(エマ・ネルソン)とは親友のような関係で、幸せな毎日を送っているように見えた。だが、バーナデットは極度の人間嫌いで、隣人やママ友たちとうまく付き合えない。かつて天才建築家としてもてはやされたが、夢を諦めた過去があった。日に日に息苦しさが募る中、ある事件をきっかけに、この退屈な世界に生きることに限界を感じたバーナデットは、忽然と姿を消す。彼女が向かった先、それは南極だった──!”⑩「花嫁はどこへ?」★★★★☆(お薦め度:90%) ドラマ・コメディ〔映画.com4.2/Filmarks4.1〕(C)Aamir Khan Films LLP 2024「花嫁はどこへ?」・マイライフマイシネマアルカディア - 楽天ブログ(映画.comより)解説・あらすじ“インドの人気俳優アミール・カーンが製作を手がけ、ひょんなことから取り違えられた2人の花嫁の思いがけない人生の行方を描いたヒューマンドラマ。大安吉日のインド。育ちも性格も全く異なる2人の女性プールとジャヤは、それぞれの花婿の家へ向かう途中で、同じ満員列車に乗り合わせる。しかし2人とも赤いベールで顔が隠れていたため知らぬ間に入れ替わり、そのまま別の嫁ぎ先に連れて行かれてしまう。予期せぬ旅を通して新しい価値観と可能性に気づいたプールとジャヤは、周囲の人々をも笑顔にしながら、生まれて初めて自分自身の手で人生を切りひらいていく。”2020.04.30 「中学生におすすめする映画 10本」①「ロミオとジュリエット」★★★★(お薦め度:80%)②「秒速5センチメートル」★★★★(お薦め度:80%)③「チップス先生さようなら」★★★★★(お薦め度:100%)④「チャンプ」★★★★(お薦め度:85%)⑤「シェーン」★★★★☆(お薦め度:90%)⑥「アンナと王様」★★★★(お薦め度:85%)⑦「プリティ・リーグ」★★★★(お薦め度:85%)⑧「ジャンヌ・ダルク」★★★★(お薦め度:85%)⑨「ビリーブ 未来への大逆転」★★★★(お薦め度:88%)⑩「グリーンブック」★★★★☆(お薦め度:90%)
2025.03.02
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(C)2025 「ゆきてかへらぬ」製作委員会この作品、なぜ根岸吉太郎監督なのだろう。彼の作品は「遠雷」「ひとひらの雪」「永遠の1/2」くらいしか見ていない。どれもいいとはいまひとつ思えなかったと思う。映画を撮らずに16年。その彼が本作の監督となったことをいぶかしむ。脚本の田中陽造と組んだ作品がいくつかあるのでその関係で根岸監督となったのかもしれない。詩人・中原中也については多くを知らないので何とも言えないが詩であるがゆえ叙情的よりは叙事的なものとなったのかな、と。本来、映画は叙情的なものである。この作品でも叙情的描写はあった。しかし、そこに叙情的なものを感じるというよりは叙事的なもの、出来事を映し出しているだけのように感じた。この作品に入り込めなかったゆえであろう。主要キャスト三人はいづれも大好きであり演技巧者として見ている。木戸大聖と岡田将生の上手さはいうまでもなく、広瀬すずも精力的に演じる。ただ、広瀬すずに関してはいくら精力的に演じてもその熱量や演技巧者ぶりに感嘆することはない。この作品に関しては男優二人もそう思えた。何かが足りないか、違うのだろう。たぶん、これがこの作品の肝なのであろう。ワンシーンだけの柄本佑がいい、上手い!!(ネタバレかも)広瀬すずはいつ見ても美しい。この映画でも美しい。顔の美しさはとびきりで、それゆえ演技の上手さを感じられないのかと思えてしまうほどだ。中でも棺に納められた中原中也(木戸大聖)を見納めに来た時の雅な黒の衣装。あそこまで美しく着飾る必要があったのだろうか。そしてその衣装と顔の美しさに圧倒されて告別しに来たことが入ってこない。濃厚なキス、乱れる組んずほぐれずなのに乱れない服を見ていると、あえてそのキスシーンやHシーンはなくても良かったのではないかと思えてくる。淫らさをまったく感じないから。(広瀬すずの両肩は出ても胸から下には脱げない、脱がない)思えば私は情熱的なものが好きだ。この手の映画では「失楽園」とか「略奪愛」や「愛の流刑地」。男2女1の三角関係では「冒険者たち」がとても良いと思っている。実話である三角関係が中身の濃いものであったと思うのでもっとその奥を見せてほしかった。2025年/日本/128分/G監督:根岸吉太郎脚本:田中陽造企画:山田美千代出演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生、田中俊介、トータス松本、瀧内公美、カトウシンスケ、藤間爽子、柄本佑、草刈民代お薦め度「ゆきてかへらぬ」★★★☆(70%)
2025.03.01
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The Tomorrow Man (2019) (imdb.com)「明日の恋の見つけかた」とは粋な題名のつけ方だ。原題からして、主人公の男性は破滅する地球を想定していろいろなものを備蓄している老齢の年金生活者である。主演はジョン・リスゴー。悪役・脇役で活躍した俳優で、「ガープの世界」「愛と追憶の日々」で注目され、「リコシェ」「クリフハンガー」「ドリームガールズ」とヒット作が続き、年老いてなお出演作が続く。相手役のブライス・ダナーは「パパ」で私が惚れてしまった女優。その後、見る機会はなかったが、ちょこちょこ出演はしていたようで、グウィネス・パルトロウの母として有名。若いころのまま歳を取った感じが品良くていい。最近「ストレンジ・アフェア」「ハーツ・ビート・ラウド」と見る機会があった。(ネタバレ?あらすじを書く)何事も始末して家の中も清潔に片付け、毎晩あくこともなく、離婚した妻のテレビニュースを見ている。一人息子とその妻と孫娘が車で1時間の距離の邸宅に住んでいる。毎日通う巨大(?)スーパーでこざっぱりした現金払いをする老齢の女性を見かけ、興味を持ちます。それからは彼女の買う物に注視し、自分と同じ種族だという思いを深めます。自分と同じ種族とは、始末をし小ぎれいで現金または小切手払いをする人。(クレジットカードなどで借金を残さない)車の幅寄せで出会いを演出するなどずるいこともするけれど、ほっこりする感じで恋の予感が…。これが邦題「明日の恋の見つけかた」につながると思う。けれど、主旨はあくまで破滅する未来に備える男の話。恋の行方も感謝祭あとに彼女の家に立ち寄ったことにより…。すったもんだで結末の予言的シーンで終わる。あらすじ書いたけれど肝心なところはすっ飛ばしているので、興味を持って見ていただければ、あらすじにないところを楽しめる。と思う。Netflixにて2019年/アメリカ/94分/監督:ノーブル・ジョーンズ脚本:ノーブル・ジョーンズ出演:ジョン・リスゴー、ブライス・ダナー、デレク・セシル、ケイティ・アセルトン、ソフィー・サッチャー、イブ・ハーロウ、ウェンディ・マッケナ、イザベル・ボーニ原題:The Tomorrow Man(「明日の男」)お薦め度「明日の恋の見つけかた」★★★☆(70%)
2022.03.27
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(C)2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会この映画見て「木挽町のあだ討ち」が’仇討ち’となっていないことに合点がいった。映画に登場する台本が’徒討ち’だったことに感心した。伊納菊之助演じる長尾謙杜(なにわ男子)が女人と見まごう美しさと若さで良かった。東映で作られたが先に歌舞伎になっていることもあって松竹製作で見たかった気がした。さすればもっと人情味があふれたかもしれない。冒頭でのあだ討ち、その立ち回りに素晴らしさがあったけれど、ワイヤーアクションはないほうが良かった。剛力に任せて仇の作兵衛(北村一輝)が両腕で持ち上げるのだが、両腕で持ち上げるというよりも菊之助がワイヤーでつられているのが見え見えで興醒めしてしまった。両腕で持ち上げている胸倉よりも腰背中の方が浮いてくる。映像をチェックすればNGのはずなんだけれどカメラの画面は小さいので違和感を感じなかったのだろうか。そして、この持ち上げたシーンを終盤、何度も映し出す。ここだけ、これだけが残念に思う。あと付け加えれば、殿様が大名行列で芝居小屋の前を通った時も皆立って出迎えている。これもあり得ないことだと思う。土下座し、額を地面に着いた手の甲に押し付けるようであったと思うから、令和の時代と言えども間違った描き方はしてほしくなかった。たぶん昭和の映画であれば膝をつき伏して頭を下げるところを下げなくてよいと言われるか面を上げよと言われたことであろう。身分違いのはなはなしさを全く感じさせない映画であった。言葉使いも同様。武士の武士らしい物言いをしてほしかった。ラスト、クレジットでの楽曲、歌は椎名林檎であったが、上手かったけれど、この作品の歌ではない気がした。男声の浪花節が合うような気がする。芝居は涙をにじませた二人、二代目ほたるの高橋和也と菊之助の母たえの沢口靖子が良くて、イモトアヤコが意外にも絶妙な女房を演じていた。2026年/日本/120分/G監督:源孝志原作:永井紗耶子脚本:源孝志出演:柄本佑、長尾謙杜、瀬戸康史、滝藤賢一、山口馬木也、愛希れいか、イモトアヤコ、冨家ノリマサ、野村周平、高橋和也、正名僕蔵、本田博太郎、石橋蓮司、沢口靖子、北村一輝、渡辺謙お薦め度「木挽町のあだ討ち」★★★★(80%)
2026.03.01
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阿佐ヶ谷にある劇場:シアターシャインにてDouble Spin プロデュース Vol.22 「流星プラットフォーム She shall return...someday! ~夢は忘れた頃にやってくる~」を見てきた。本日7月28日(日)千秋楽入場して、BGMで流されている曲は歌謡曲?曲が替り、長渕剛の「乾杯」か。何曲か流れた後に舟木一夫の「高校三年生」。昭和の曲というより、今の70代。団塊の世代が好きそうな、青春を謳歌した曲。ただ音量が小さすぎて聴き取れるか、聴き取れないか。オープニングのフラッシュ!!!目もくらむ一撃。 (これは期待できる舞台かも)芝居が始まってからの大音声のセリフ。客席は50席か60席か。まるで300人、いや500人規模の劇場での音量か。(この大音声で大丈夫か?)セリフが上滑りしているように感じたのは気のせいなのだろうか。どの俳優も立て板に水のごとし、セリフをトチったり、噛んだりする者はいない。音声も明瞭で清々しいくらいだ。しかし、演技は嘘っぽい? 芝居をしてるというのが見て取れた。気持ちが入ってないのか。あるいは、気持ちを入れようとして分離しているのか。セリフを手真似(形態模写)で表そうとしているのも白けた(嘘っぽい)セリフに厚みを持たせようと、戦闘地域や、星降る夜空を投影したが、役者が感じて話せば(セリフを言えば)十分なはず、余計な演出に思えた。台本は二人芝居のシーンが多く、群像・3人以上のセリフ回しが書けないのではと感じられた。内容もさも含蓄ありそうなことをそれぞれの登場人物に言わせているが大して中身はない気がした。(まるで秋元康の歌詞のよう)つまらない詐欺師の話でつまらない舞台になるかと思われたが、完璧なセリフで舞台は進んでいく。よどみがない展開にいつしか舞台の世界に入ってしまったのかもしれない。醒めた目で見ているはずが、涙がにじむ。クライマックスに向けて、なぜか盛り上がっていく。歌が合唱となり、客席が一体となって手拍子すると、なぜかとてもいい舞台を見ている気分になった。役者たちは素晴らしい。そう思えた作品。本の完成度はいまひとつ、演出も良いとは思えない。しかし、それなりに舞台として完成していた。プロデユース作品。役者を選ぶ目はあったようだ。夜空の映像はラストシーンにだけあればいいと思えた。出演者の中で、中学生役(?)をやっていた上條聖蘭(かみじょうせいら)。良かったなぁ。身長もあって、声もソプラノだったような。松嶋菜々子を想起させたが、「スターになれ!」と思う。TWITTERは #流プラ だそうな。
2019.07.28
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Sous Emprise (2022) (imdb.com)IMDbによるとテレビドラマとのことなので映画に分類するのは小津なのかと思ってしまうが…。映画だと思って見たのになぁ。見終ってびっくりするが、実話である。というか、実話に基づいて作られた作品ということで実話ネタだけれどフィクションということで。今時、ドキュメンタリーでもない限り、実話とは言えないんだろうなぁ。それにここに描かれていることがどこまで真実なのか…。特に結末ね、驚いた!これも今どきの作品ということになるのだろうか。男女関係もベッドシーンもはつらつというか、過激である。幼少期の嫌な思い出があるのだろうけれど、潜りで鍛えた肺を持つ女子大生が主人公。世界チャンピオンにあこがれて、ダイビング講習に申し込み、世界チャンプに襲われて恋人となり、素潜りの世界チャンプを目指す。女好きで節操のない世界チャンプの彼は…。恋というか、男と女の関係は悩ましい。結末のショッキングな出来事に驚き、暗澹たる気持ちになったところ、事実ネタということでモデルとなった女性が映し出されて、あらためてショック。Netflix にて2022年/フランス/118分/監督:デビッド・M・ローゼンタール脚本:デビッド・M・ローゼンタール出演:カミーユ・ロウ、ソフィアン。ザマニ、セザール・ドンボワ、ローラン・フェルナンデス、ザカリー・シャセリオ原題:Sous Emprise(「支配下」)英語題名:Apnea(「無呼吸」)お薦め度「ノーリミット 果てなき深淵」★★★★(80%)
2022.09.15
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NHK朝ドラ、ヒロインのキャスティングに「またか…」MANTANWEB(まんたんウェブ) (mantan-web.jp)によると“女優の伊藤沙莉さんが、2024年度前期に放送されるNHK連続テレビ小説(朝ドラ)で主演を務めることが2月22日、明らかになった。”とのこと。「うーん、またか…」である。伊藤沙莉が悪いわけではない。すでに売れて、一般に知られている女優をキャスティングするのは、どうなのか?と思わざるを得ない。過去、新進女優を起用し、抜擢と思えるキャスティングで有名女優へと変貌させていた実績を思うと知名度と経験値のある女優で手堅く視聴率を稼ごうという思惑が見えて嫌なのである。天下のNHKである。全国ネットである。作りても作り方も昔とは違うとは思うけれど、未知であるけれどお芝居ができて魅力的な若者はたくさんいるのである。オーディションは大変だ。オーディションは面倒だ。そもそも1000人や2000人から一人を選ぶなんて至難の業だから、しかも、そうやって選んだ主演が必ずしも期待に応えるとは限らない。ただ、この1000人、2000人も事務所サイドでの選抜、事務所自体の選抜があり、不特定多数の人がむやみに応募できないのである。NHKの朝ドラに出たい、出したいタレントを事務所が選んでエントリーする。狭き門のなかの狭き門なのである。役柄に合う合わないがあって、何度もオーディションを落ちて受かったという主演を勝ち取った人の談話を聞くことがある。そもそもそのオーディションに参加できることが貴重なのである。力のある事務所に在籍するタレントにはオーディションにエントリーできるチャンスの貴重さを知らない。(横道のそれたので、本題に戻る)オーディションもなく一本釣りで大看板の女優をキャストできたということでよかった点もあるだろう。しかし、私はまだ見たこともない若手を見てみたい。ダイヤモンドになりきらない原石であったり、ダイヤモンドではあるが気づかれない若手を見てみたい。もちろん若手でなくてもいい。50歳を過ぎて芝居を始めた、あるいは、復帰した無名の人でもいい。とにかく未知の芸達者な人に出会いたいと思うのである。と、ここまで書いてきたが、朝ドラウッォッチャーとしては日が浅い。ちゃんと見だしたのは映画「夜のピクニック」で気になった貫地谷しほりが主演するとのことで見始めた「ちりとてちん」からである。それまでも、幼少期に「鳩子の海「水色の時」は見ていて、なぜか「こころ」も見ている。さて、振り返ると、「ちりとてちん」貫地谷しほりが良かった。同級生役の佐藤めぐみも良かったなぁ。貫地谷しほりはこのあと出演した民放の「あんどーなつ」も良かった。「あんどーなつ」はその後も続けてドラマ作ってほしかったなぁ。「瞳」はCMで注目株の長身の榮倉奈々が登場。勢いと鮮度があった。ダンス仲間の満島ひかりも光っていたし、小池栄子が演技巧者ぶりを見せつけた。「だんだん」マナ・カナのふたり、三倉茉奈と三倉佳奈が主演。劇中歌がとても良かった。シジミ汁、飲みたいねぇ。懐かしい面々が多く、父母役の吉田栄作、石田ひかりも良かった。推しである京野ことみの出演も嬉しかった。「つばさ」は確か47番目、最後の登場となった埼玉県。これにて全国制覇。すべての都道府県が舞台となった。たべちゃん登場には“今更感”があって、内容も今一つみたいであった。しかし、高畑淳子の演技巧者ぶりや手塚理美や西城秀樹といった貴重な人のお芝居が見られて嬉しかった。たべちゃんにはピンとこなかったけれど「これは経費で落ちません」のユニークさ、「私の家政夫ナギサさん」でのまじめさを持ったお笑いがとても良かった。映画「空に住む」でも多部未華子らしい素敵な芝居を見せてくれている。「ウェルかめ」は「つばさ」の余波を受けて苦戦したかも。ただ「ウェルかめ」もさほど面白くはなかった。倉科カナはその後も出演作が続いている。***********************「ゲゲゲの女房」は良かった。題材も良く、話題性もあった。松下奈緒と向井理の美男美女のとりあわせも格別。また、水木プロのアシスタントの三人。窪田正孝、斎藤工、柄本佑。今は主演をこなすまで成長した彼らがここに集ったのが奇跡。窪田正孝は「エール」でヒロインならぬ主演をしている。また、古本屋の松坂慶子と光石研の夫婦も良く、村上弘明も素敵だった。南明奈の演技とは思えないかわいらしさは特別で目を瞠った。梶原善も良かったし、推しである星野真里が出演しているのも嬉しかった。「てっぱん」瀧本美織は美しい。おもしろいドラマだった。驚きだったのは朝ドラ「春よ、来い」を降板した安田成美が出演したことだ。朝倉あき、赤井英和、小市慢太郎、竜雷太、富司純子が出演している。「おひさま」は見たーーー、という気がする。母親(原田知世)が早々に亡くなったことに驚いた。三人娘、井上真央・満島ひかり・マイコの関係性も良く、高良健吾のはっきりした男前の顔立ちも好きだったなぁ。永山絢斗、伊藤歩、白川由美、渡辺えりなど他のキャストも良かった。「カーネーション」大阪・岸和田が舞台であるが、奈良出身の尾野真千子でなければ演じられなかったと思えるほどでオーディションした甲斐がある。駿河太郎がいい芝居を見せた。宝田明、十朱幸代、近藤正臣、小林薫といった超ベテランが素敵だった。このドラマで注目を集めた綾野剛と尾野真千子のアイロン台のラブシーンは秀逸。「梅ちゃん先生」ぜんぜん推していない堀北真希主演。推してはいないが彼女は素晴らしい。一時期、席巻したといえる。このドラマもキャスティングがいい。素敵な俳優ばかりだ。ミムラ、小出恵介、松坂桃李、大島蓉子、根岸季衣、大和田伸也、木村文乃、鶴見辰吾、南果歩、片岡鶴太郎、高橋克実、倍賞美津子、野村周平、岩崎ひろみ、徳永えり、黒川智花、西原亜希、白鳥久美子、高橋光臣、満島真之介、宇野実彩子。初々しい感じの松坂桃李。「純と愛」朝ドラ黒歴史と言われるドラマ。台風に翻弄されるようにどこへむかっていくドラマなのかわからなかった。しかし、高橋メアリージュンや吉田羊を起用している点がいい。主演は夏菜と風間俊介である。「あまちゃん」最高である。説明不要(笑)。あたりドラマである。1980年代アイドル全盛期ノスタルジック田舎発都会ドラマ。能年玲奈、橋本愛、有村架純、松岡茉優、足立梨花、優希美青といった女優を世に出した功績は大きい。もちろん福士蒼汰も。小泉今日子、薬師丸ひろ子の起用も驚きで、木野花・美保純・片桐はいり・渡辺えり・宮本信子といった三陸のメンバーも強者ぞろいだ。惜しむのは能年玲奈が所属事務所とのトラブルにより本名である芸名を名乗れなくなり、新たな仕事にも支障を来したこと。「ごちそうさん」前作の人気をそのままに継続。主演・杏は直接オファー。長身の彼女に合わせたのか長身の東出昌大がキャステイングされた。ただ背が高い人にしか見えなかったけれど、その後の彼の自滅ぶりをみるとさもありなん。「花子とアン」は良かったねぇ。民放ドラマ「太陽と海の教室」から注目していた吉高由里子。主役を演じ続けられる稀有な女優になれるとは思ってなかったなぁ。素晴らしい!仲間由紀恵とのコンビは最強に思えた。鈴木亮平・矢本悠馬・藤本隆宏・町田啓太・賀来賢人・吉田鋼太郎・高梨臨と素敵なドラマには素敵な俳優たちが集う。吉田鋼太郎は朝ドラを見るまで全く知らなかった俳優であるが、このような隠れ芸達者にはどんどん出演してもらいたい。「マッサン」もいいドラマだった。玉山鉄二は好きな俳優で主演となり嬉しかった。シャーロット・ケイト・フォックスも良い。久々に見た相武紗季の姿に喜び、西川きよしの姿にも喜びを見出した。濱田マリの演技に感心し、早見あかりに注目した。「まれ」なんだかなぁ、と思えるドラマ。 土屋太鳳も山﨑賢人もドラマの不評に負けず、その後、活躍しているのがすごい。「あさが来た」AKB48の“365日の紙飛行機”の主題歌がいい!推しの波留が主演。相手役は玉木宏。姉役に宮﨑あおい。この宮﨑あおいのキャスティング、良かったと思う。ディーン・フジオカがこのドラマでブレイク。瀬戸康史、小芝風花、吉岡里帆、清原果耶といった後に主演級になる俳優が出演している。なかでも吉岡里帆は私の推し俳優である。「とと姉ちゃん」も面白かった。 主役はオーディションで高畑充希が勝ち取った。父(西島秀俊)が早く亡くなったことが残念であった。川栄李奈が演技巧者ぶりを見せたこと、大地真央の出演が嬉しかった。「べっぴんさん」はいいドラマなんだろうけれど、もうひとつと思えた。向かうところ敵なしという噂に期待しすぎたか、芳根京子に特筆する物はなく、蓮佛美沙子、土村芳に魅力を感じた。久保田紗友に興味を持った。「ひよっこ」はこれまた言うことないドラマ。有村架純人気を追うようにキャスティングされたと思える。いいドラマではいいキャストが出現するようで、竹内涼真、佐久間由衣、シシド・カフカ、伊藤沙莉などが注目を浴びた。「わろてんか」は葵わかな・松坂桃李主演であるが注目を浴びたのは広瀬アリスのコメディエンヌぶりである。高橋一生も注目された。「半分、青い」は北川悦吏子の書き下ろし、渾身のドラマである。中村倫也の出現と中村雅俊のじいさんぶんりに驚いた。主演は永野芽郁。「まんぷく」は主演の安藤サクラなくしては成立しない傑作。内田有紀、松下奈緒、橋本マナミといった綺麗どころを揃え、逆輸入の大谷良平、46グループの松井玲奈、深川麻衣のキャスティング、加藤雅也、牧瀬里穂といった懐かしいキャスティングも妙味だった。浜野謙太、岸井ゆきののキャスティングも妙味。ここまで書いて疲れてしまった。見知らぬ女優に出会いたい。それが朝ドラの魅力の一部ではないだろうか。
2023.02.22
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【吉沢亮までの距離PART2】 | エンタメ | non-no webきれいな顔立ちの吉沢亮を認識したのはNHK朝ドラ「なつぞら」である。北海道の片田舎で絵が得意な少年だった。その次に見たのは映画「キングダム」だろうか。小柄な印象の王であった。月9の「PICU小児集中治療室」を見て、繊細な若者を演じていた。映画「キングダム」は「キングダム2 遥かなる大地へ」「キングダム 運命の炎」「キングダム 大将軍の帰還」すべて見ている。吉沢亮は「仮面ライダーフォーゼ」で仮面ライダーメテオを演じている。いま、日本を代表する若手俳優たちが軒並み仮面ライダー出身という状況。本人たちの精進もさることながら、多くの主演俳優を傑出させているところ、仮面ライダー・シリーズはスゴイ!!ちなみに仮面ライダーフォーゼは福士蒼汰が演じている。先日、話題になっていた「僕が生きてる、ふたつの世界」という映画を見た。いろいろと受賞した作品だったので見てみようかと思い見てみた。映画は耳が聞こえない両親のもとに生まれ、コーダ / CODA(Children of Deaf Adults)として育った青年の葛藤と家族の絆を描いた物語である。幼少時代から大人となって自立するまでを描いていて、なんだかなぁと思うところもありつつ演技巧者を配し耳が聞こえない俳優を両親役にして感じ入り考えさせられる作品であった。そして、映画「国宝」を見る。三時間に及ぶ長編は傑作の声高く、見る前から期待した。原作小説を事前に読もうとしたのだが、冒頭のヤクザの抗争で食傷し挫折した。結果、原作は読まずに鑑賞。しかし、読まなかったことが良かったと思える。原作小説が良ければよいほど原作にこだわり、その違いが足かせとなり映像作品に没入できなくなるので、物語も展開も人間関係も全く知ることなく見ることができて良かったと思う。いかん、吉沢亮について書かなくては。吉沢亮はすごかった。本当にすごかった。あの景色が見てみたいと。本当にそれだけで演技・演舞に精進し、神さまに祈るのではなく悪魔に魂を売ったゲスな野郎として他者を切り捨てて人間国宝まで上り詰める。その役を体現できただけでなく、それぞれの芝居「藤娘」「道成寺」「曽根崎心中」「鷺娘」、すべてがみごとであった。なかでも血(血筋)を欲した「曽根崎心中」に関わる芝居は舞台裏化粧のシーンを含めて格別であった。これほどまでの演技。狂気の沙汰とまで思える表現に私は映画「さらば、わが愛/覇王別姫」のレスリー・チャンを思い起こしていた。第46回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した1993年香港映画。京劇での女形を演じきったレスリー・チャンはその思い、演技に深く思い入れ、その後も精進し当代のアジアNo.1の大スター、孤高の俳優となった。数多の名作・傑作を残し、上り詰めたその先、天まで上るつもりだったのか、自ら命を落とした。吉沢亮にそうなってほしいわけではない、そうなってほしくはない。ただ、昨年末、泥酔によって前後不覚になったことを思えば危惧せずにはいられない。とてもとても素晴らしい芝居を見せてくれた吉沢亮。今後を期待する。※この文章を書いた後、上海国際映画祭での「国宝」の監督の記事を読んだ。『国宝』の背景に『さらば、わが愛/覇王別姫』 李相日監督が上海国際映画祭で明かす
2025.06.19
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My Oxford Year (2025)素直じゃない展開、はたして……。ゴールドマンサックスに就職を決めて、1年延期してオックスフォードの大学院にやってくる移民系アメリカ人。これだけでもすごいことなのに、彼女が狙い定める(?)相手が大学講師でイケメン遊び男。1年、半年の火遊びのはずが、彼が抱えている物事によって大きく様変わりしてしまう。この後半、いや終盤の変化は不意打ちといえる展開でありえないほどにありえない。突っ込みどころは多々あれど、見ていると情に流され、素敵な作品を見た気分になってしまう。しかし、このようなドラマを観客は望んでいるのだろうか。金言となる詩や言葉は散りばめられていた。Netflixにて2025年/アメリカ/112分/監督:イアン・モリス原作:ジュリア・ウィーラン原案:アリソン・バーネット脚本:アリソン・バーネット、メリッサ・オズボーン出演:ソフィア・カーソン、コーリー・ミルクリースト、ダグレイ・スコット、キャサリン・マコーマック、ハリー・トレバルドウィン、エズメ・キングダム、ニキル・パーマー、ポピー・ギルバート原題:My Oxford Year(「我がオックスフォードの年」) お薦め度「マイ・オックスフォード・ダイアリー」★★★☆(70%)
2025.09.06
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NHK BSシネマで放送される映画の中からおすすめ作品を紹介します。4月のおすすめ作品は「天使にラブ・ソングを・・・」4/1、「グラン・トリノ」4/2、「ミッション:インポッシブル」4/4、「僕のワンダフル・ライフ」4/6、「グロリア」4/8、「M:I-2」4/11、「評決」4/14、「蒲田行進曲」4/15、「奇跡の人」4/16、「M:I:III」4/18、「クィーン」4/21、「PLAN75」4/22、「シャイン」4/23、「犬神家の一族」4/25、「レディ・プレイヤー1」4/27、「ラストサムライ」4/30。この作品の中から選んだ5作品はこれら。未見の「僕のワンダフル・ライフ」「奇跡の人」「クィーン」「PLAN75」「犬神家の一族」を除き、また紹介済みの「ミッション:インポッシブル」、「M:I-2」、「蒲田行進曲」、「M:I:III」、「シャイン」、「ラストサムライ」を除く。(チラシ画像の下のリンクは画像の出展元を掲載)すでに紹介した作品が多く、残り物で選出したのだが、5作品すべて映画.comのALL TIME BESTに選出されていて驚いた!天使にラブ・ソングを… : ポスター画像「天使にラブ・ソングを…」2026年4月1日(水)午後1時00分~SISTER ACT 1992 アメリカ/101分ブロードウェイ・ミュージカルにもなった傑作コメディ・ミュージカル作品。ウーピー・ゴールドバーグの人気を不動のものにし、1993年には、続編の『天使にラブ・ソングを2』も公開された。ウキウキ・ワクワク、楽しい映画だ。お薦め度★★★★☆(90%)映画.com4.1/Filmarks4.1映画.com ALL TIME BEST配信:prime video/DMM TV/DIsney+/TELSA/LEmino/Hulu/J:COM STREAM/TSUTAYA DISCAS1993年5月15日新宿グランドオデオン座にて鑑賞(C)2009 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.「グラン・トリノ」2026年4月2日(月)午後1時00分~GRAN TORINO 2008 アメリカ/118分移民社会で銃社会のアメリカがもたらす悲劇。街を一人で歩けないアメリカ社会の不幸。オープニングとエンディングにて、人の死というものを考えることとなる。お薦め度★★★★(80%)映画.com4.2/Filmarks4.1映画.com ALL TIME BEST配信:prime video/U-NEXT/Hulu/J:COM STREAM/TSUTAYA DISCAS2013.09.28TV録画鑑賞グロリア(1980) : ポスター画像「グロリア」2026年4月8日(水)午後1時00分~GLORIA 1980 アメリカ/123分へちゃむくれのジーナ・ローランズゆえに圧巻だった!圧倒される押し出しの強さは演技だけではないと思えた。タフなヒロインに賞賛あれ!1999年にシャロン・ストーンでリメイク。お薦め度★★★★(80%)映画.com3.6/Filmarks3.8映画.com ALL TIME BEST配信:U-NEXT/TSUTAYA DISCAS映画館鑑賞評決(1982) : ポスター画像「評決」2026年4月14日(火)午後1時00分~THE VERDICT 1982 アメリカ/130分ポール・ニューマンの勇姿を見に映画館へ行った。お薦め度★★★☆(70%)映画.com4.1/Filmarks3.7映画.com ALL TIME BEST配信:DMM TV/TSUTAYA DISCAS1983年11月17日大毎地下劇場にて映画館鑑賞(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED「レディ・プレイヤー1」2026年4月27日(月)午後1時00分~READY PLAYER ONE 2018 アメリカ/141分すごい作品という記憶があるのにデータにない。記録漏れ?存分に楽しめた作品。お薦め度★★★★(80%)映画.com3.8/Filmarks4.0映画.com ALL TIME BEST配信:prime video/U-NEXT/Hulu/J:COM STREAM/TSUTAYA DISCAS家で見たはず……
2026.03.31
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<集英社文庫・裏表紙>”「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。憧れの東京で病院事務に就くも、非正規雇用ゆえに困窮を極める29歳女性・リキ。「割のいいアルバイト」だと同僚に卵子提供を勧められ、ためらいながらもクリニックに向かうと国内では認められていない<代理母出産>を持ち掛けられ――。女性の貧困と生殖医療ビジネスの倫理を問う衝撃作。第64回毎日芸術賞、第57回吉川英治文学賞受賞作。”現代社会、大都会東京で貧困にあえぐ20代の若者。手取り給料ではカツカツの生活しかできなくて、食費を削るしかない……。そんな暮らしの中、代理母出産……。この本では代理母だけでなく卵子も提供するというとんでもない設定。妊娠して以降、結末は予想した内容で終わっていたので、これは代理母に対する抵抗?アンチテーゼなのではないかと思えた。予測できた内容は衝撃的な内容で腑に落ちるエンタテイメントとしてはそうなるものと思えたからではないだろうか。貧困にあえぐ若者をターゲットとするのは裕福で名のある人たちである。その不条理。この作品を読んでふーむ、とため息をつくことしかできないのだろうか。燕は戻ってこない (集英社文庫(日本)) [ 桐野 夏生 ]
2024.08.18
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シークレット・リッチマン 愛を探して - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画イタリア人のIT富豪が父の遺言に従って無一文の旅に出る。陳腐な設定でどのような展開になるかと思っていたら、わらしべ長者が富を手にしていくように、主人公は人たらしなのか、騙すような人には出会わなくて出会う人に親切にしてもらって仕事を得ていく。髭面でそれほど魅力的に思えないのだけれど、ややワイルドで優しい感じがするイケメンであるので全面否定はできない。素直に展開を鵜吞みにしよう(笑)。「ロッキー」でエイドリアンを演じたタリア・シャイアが復帰して先日「マンジャーレ!」2025.12.14映画レビュー Netflix 「マンジャーレ! ノンナのレストランへようこそ」でも見たけれど、本作にも主人公の相手役になる女性の母親として出演している。タリア・シャイアが出演する作品は良作なのかもしれない。晩年になってからのスクリーン復帰、歓迎である。と思ったら意外と古い作品(2009)なので、私がタリアの出演作を見ていないだけなのかもしれない。さて、この作品は嘘のように無一文旅の主人公が出会いを得て暮らしていけるようになるし、彼女もできるし、その彼女も事業に成功していくという夢のようなお話である。しかし、夢だけを散りばめているのではなくて、イラク戦争の未亡人という設定があり、ちょっとした苦味も加えている。ラストの大団円のシーンは不思議と感動してしまったが、素敵な作品であったということだろう。amazon prime video にて2011年/アメリカ/88分/監督:フレッド・マノチェリアン脚本:フレッド・マノチェリアン出演:ヴィクトル・アルフィエリ、アイオネ・スカイ、ジェリー・バンマン、イヴォ・ヴェロン、マイケル・ボートマン、メリディス・パターソン、ロン・シルバー、ディアドレ・フリエル、サラ・スティール、タリア・シャイア、ウィリアム・ワイズ、ケリー・サリバン、マリア・チェラリオ、エド・セトラキアン、シャバズ・レイ、ロバート・オッペル、ギャリー・パストーレ原題:My Secret Billionaire/My Father's Will(「私の秘密の億万長者/我が父の遺言」)お薦め度「シークレット・リッチマン 愛を探して」★★★★(80%)
2025.12.21
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魯山人のかまどの最新情報 - NHK藤竜也が北大路魯山人をやる。それだけの情報で見てみた。北大路魯山人については多くを知らず、原作:雁屋哲・作画:花咲アキラによる、あの人気グルメ漫画作品「美味しんぼ」の海原雄山のモデルだったのが、北大路魯山人である。ということくらいか。和食の巨人というイメージである。第一話の「(1)初夏編」はすごかった。魯山人が初対面の吉田茂に料理を提供する話。(1)初夏編 | 魯山人のかまど | NHK より''食と美の巨人、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)の晩年を描くドラマ。魯山人(藤竜也)のもとへ雑誌記者のヨネ子(古川琴音)が取材に訪ねてくる。傲慢で人を寄せつけないと言われる魯山人だったがヨネ子の感性を気に入り、時の首相・吉田茂(柄本明)をもてなす手伝いをしないかと誘う。京都で鮎を調達することを命じられたヨネ子は、訳がわからぬまま京都に向かうのだが……''京都に興味がある女性記者を京を見てきなさいといざない、山奥の清流まで行かせて鮎を生け捕りさせ、大磯の吉田の自宅まで運ばせる。わけもわからずなすすべもなく使いまわされる女性記者を古川琴音が素のままのように演じていた。そして、魯山人(藤竜也)が吉田茂と対面する時、前振りとしてテーブルにひとり座る吉田茂を背後から映し出し、その居住まいが吉田茂がいるように撮られていた。写真やニュース映像で見る吉田茂その者のように見えた。誰だ?正面から映っても誰だかわからない。しゃべりだしてようやく柄本明だと気づくけれど、それでも吉田茂に見えてしまう。メイク、演技、カメラの絶妙さ。料理された鮎のはらわたをひとくちガブリッ!旨い!「もう一匹くれ」「一匹しかないんです。二匹目はありません」極上のものはひとくちが絶品と知り尽くしている魯山人の言葉である。感嘆し、感心した柄本明の吉田茂であった。第二話の「(2)晩夏編」は第一話に圧倒されややものたりなく感じられたが(2)晩夏編 | 魯山人のかまど | NHKより’’魯山人(藤竜也)の料理を食べに、大物政治家・大河原角造(伊武雅刀)一派がやってくる。大河原らの不遜な態度に腹を立てるヨネ子(古川琴音)に、魯山人は「今日の料理は芝居」と割り切ってもてなすよう諭す。彼らを楽しませ、金を出させるのが目当てなのだ。仕方なく我慢して給仕を続けるヨネ子。しかし割り切ったはずの魯山人自身が、大河原のある言葉にカチンときてしまい……’’人をもてなすことに細やかな神経を使う魯山人であるが、ちょっとしたことに腹を据えかね客人を追い出してしまうとは、粋人でありながら偏屈な人である面を描いていた。第三話の「(3)秋編」はこれまた良かった。(3)秋編 | 魯山人のかまど | NHKより’’魯山人(藤竜也)の家に、世界的彫刻家イサム・ノグチ(筒井道隆)と山口淑子(一青窈)夫妻が訪ねてきて、ヨネ子(古川琴音)たちは二人を温かくもてなす。普段は人を寄せつけない魯山人だが、居場所を失ったというイサムに一緒に住むよう優しく言うのだった。一方で自分の娘(藤野涼子)への態度は頑ななままの魯山人を使用人の春子(中村優子)とヨネ子は諭そうとするのだが……’’女優でもない一青窈が山口淑子=李香蘭を演じる。劇団四季のミュージカル「李香蘭」を何度か見ていてなじみがあるので、細面の一青窈が平面顔の李香蘭に似ているはずもないのだけれど、これまたよく知らない李香蘭なのに李香蘭のように思えて不思議と感心した。夫のイサム・ノグチの「パパ・ロサンジン」と呼びかける口調も感じが良くて、この回の二人はよかったなぁ。それに対峙するように長年家事を勤めてきた家政婦を即座に首切りとは。チャップリンのお抱え運転手の首切りを思い出した。第四話、最終回である「(4)冬編」英国俳優のサイモン・ペッグの登場に驚く(4)冬編 | 魯山人のかまど | NHKより’’世界的な大富豪ロックフェラー3世(サイモン・ペッグ)が魯山人(藤竜也)を訪ねてくる。またしても手伝いに駆り出されるヨネ子(古川琴音)。魯山人はロックフェラー夫妻を茶室に通し、なぜか白いご飯を三度に分けて出す。その理由を聞いてロックフェラーは感銘を受けるのだった。正月、魯山人のもとにヨネ子や知人たちが集まり、新年を祝う。魯山人は、おのおの故郷の雑煮を作ろうと提案する。’’著名俳優のサイモン・ペッグを起用とは、NHKの恐るべき力。ロックフェラー夫妻については知識がないので似ているかいないか皆目わからない。それにしても庭の石畳の上で炭を焚いていた意味がロックフェラーの言葉で知れて良かった。細やかに細やかな魯山人の心づくし。通して見ると時には激昂するけれど大袈裟なふるまいをすることなく、その佇まいで魯山人を演じきった藤竜也。お見事である。ちなみに藤竜也は84歳。北大路魯山人は76歳でなくなっているので、そんな年長者をキャスティングしたNHKに驚く。気遣いと傍若無人が同居した誰にも頭を下げない頂点を極めた人。そこかしこにそのような人はいるなぁと感慨と実感を呼び覚ましたドラマであった。
2026.04.24
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この作品、公開当時話題となって見たかった。37年越しの願いがかなった、見れたというわけ。スーザン・サランドンが出演していたことにビックリ!しかも、惜しげもなく裸体を見せて、胸(おっぱい)なんかもはっきりと十分に見せつけてくれる。しかも驚いたことにブルック・シールズまで全裸を披露している。写真の被写体ということで、存分に映っていたので驚いたし、恥ずかしくなるくらいに見せていた。しかし、意味はあるのか。売春宿に住み12歳の少女の娼婦デビューを見せるということに。ラストのストップ・モーションまで見て言えることは、つまらない作品だということ。話題にのぼったのは、美しい少女が一躍スターとなって登場したからだろうか。内容など、どうでもよく、しかし、驚くほどの輝きがあったのだろう。ヴァイオレットという少女の名。それは映画「ヴィオレッタ」の主人公と同じ名前。英語読みとフランス語名の違い。同じく12歳。ルイ・マル監督はヴィオレッタの事を知っていてこの作品を作ったのだろうか?1978年/アメリカ/109分/監督:ルイ・マル出演:キース・キャラダイン、スーザン・サランドン、ブルック・シールズ、フランセス・フェイ、アントニオ・ファーガス、マシュー・アントン原題:Pretty Baby お薦め度「プリティ・ベビー」★★★(60%)
2016.04.16
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今、感動を与えるといったら、なでしこジャパン!見ていて嬉しくなった!!3点以上の差をあけてブラジルに勝つなんて、しかも佐々木監督が予言したとおり4-1のスコアで!ビックリだなぁ。アメリカとブラジルが3-0でアメリカ勝利に終わっていたなんて知らず、ブラジル相手に苦戦するなぁと観戦していた。前半、宮間のFKから思わぬ相手オウンゴールにより1点を先制。その後、失点し1-1で前半を終えた。後半は膠着状態が続くかなと思っていたところまたも宮間のCKから永里がドンピシャ合わせてゴール!GoooooooL!!すごくねぇ!と感心していたら、川澄のスルーパスに菅澤のマイナスの折り返しを永里が反転しシュート。GKが前に弾いたボールを宮間が蹴り込み、またまたゴール!GoooooooL!!嬉しいねぇ。これで十分、勝利はあったと思ったら、解説が3点差をつけないとキリンチャレンジカップの優勝はないと言いだし、あと1点取らなきゃ、三つ巴の戦いはアメリカに負けちゃうんだと知った。ここまでやれただけでもすごいこと。もう点は取れないなと思っていた。ところがーーーーー、、右サイドを近賀が駆け上がり、その折り返しを菅澤がスライディングシュート!!なんとなんとゴール!GoooooooL!!ゴールとともに快哉を叫んだ!思わず感動!4-1となり、なんとかそのまま逃げ切った。いいなぁ、胸のすくゲーム。今はなでしこジャパンがなによりである。
2012.04.05
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今年の春先、転身を余儀なくされ、孤軍奮闘してみたものの、世の中の現状厳しく、転身できないまま、今日に至る。何かと切迫して忙しく、8月にはたくさん映画を見よう、9月にこそもっと見ようと思っていたのだけれど、転身を強いた会社に振り回されつつ、行きもできず戻りもできず、心境どん底で疲労困憊で10月を迎えた。今頃、本当は東京国際映画祭でも存分に見て、久々のフリーターを味わっていただろうに…。進退窮まっているおやじのつぶやき…。
2012.10.03
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久々に見た「めぐり逢い」、5度目くらいだろうか。テレビで二度、DVDで見るのは2~3度目だ。あらためて調べてびっくりしたが、監督レオ・マッケリーは1作目の「邂逅(めぐりあい)」を監督しており、カラー作品としてのリメイクの本作「めぐり逢い」を監督した。それに、戦後、大評判の「我が道を往く」と「聖メリーの鐘」を監督していて、今さらながら、良作をつくる名監督ということに気づいた。「めぐり逢い」は、恋愛映画フリークには伝説の名作となっている作品でメグ・ライアンとトム・ハンクス共演の「めぐり逢えたら」も本作をモチーフにしていて、劇中メグと仲間が大好きなこの作品「めぐり逢い」をお泊り鑑賞会で洪水の涙とともに見るシーンがある。それほど、素敵な作品。プレイボーイのニッキー(初老のおっさんだな)をケーリー・グラント。調べると53歳での主演だからロマンス・グレーの髪じゃなく多少染めればよかったのにと思わずにはいられない。片や相手役デボラ・カーは35歳、一番女ざかりの年頃でとても良い。運命の出会いをした男女がすれ違い、行き違い、お互いを思っている胸中でのラストははからずも、今回も感動した。そして、泣いてしまった。いい、映画だ。「慕情」といい、「めぐり逢い」といい、恋愛映画ベストといえよう。1957年/アメリカ/119分/監督:レオ・マッケリー出演:ケイリー・グラント、デボラ・カー、リチャード・デニング、ネバ・パターソン、チャールズ・ワッツ、フォーチュニオ・ボナノバ、キャスリーン・ネスビット原題:An Affair to Remember お薦め度「めぐり逢い」★★★★☆(90%)
2017.04.21
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おめでとう!!ラグビーW杯 日本はスコットランドに勝利し決勝トーナメントに進出。日本28―21スコットランド見てましたよ。スコットランドに先制を許して、どうなることかと心配したけれど、これまでも相手チームに先制されることがあっても逆転していたし、後半開始早々、日本が得点して後半の出鼻をくじいたのは効果的だったと思う。スコットランドがモールで持ち込もうとするパワープレイを着実にこなし。その地力はさすがと思えた。ラストにボールを奪って、時間を稼ぎ、最後蹴りだすという戦い方もよくしたものだと感心したしだい。とにかく良かった。日本の決勝トーナメント初戦は20日、南アフリカと対戦。
2019.10.13
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Netflixで見てみて、とくるので見てみた。Dumplin’とはdumplingのことだろうか。【ゆでだんご】の意味で、背の低い太っちょを意味するらしい。文字通り、見た目がそのような女子高生が主人公。ただし、親はミス・コン優勝者でミス・コンに明け暮れプレゼンターもつとめる美女である。この親は、なんとジェニファー・アニストンがやってます。さて、物語は主人公を全面的に認めほめそやすルーシーという太っちょのおばとの幼少期の思い出から始まる。はっきりとは描かれないが、どうもルーシーは亡くなったらしい。全面支持者を失った太っちょ娘は幼馴染とぎくしゃくし、バイト先でのイケメン(?)男子にアプローチされるも本気にできなくて…。あれやこれやがあり、今までまったく無視していた地元のミスコンに風変わりな仲間?と出場することになる。明らかになるルーシーおばさんの秘め事。なかなか楽しい映画でした。お薦めしますう!!Netflixにて2018年/アメリカ/110分/ 監督:アン・フレッチャー脚本:クリスティン・ホーン出演:ダニエル・マクドナルド、ジェニファー・アニストン、オディア・ラッシュ、ベックス・テイラー=クラウス、マデイー・ベイリオ、ルーク・ベンウォード、ジョージー・フローレンス、ダブ・キャメロン、ハロルド・ベリノー、サム・パンケーキ、ジンジャー・ミンジ原題:Dunmpin’(「団子っこ」) お薦め度「ダンプリン」★★★☆(70%)
2021.03.11
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(C)KAZAK PRODUCTIONS - FRAKAS PRODUCTIONS - ARTE FRANCE CINEMA - VOO 2020これがカンヌ映画祭パルムドールだと!?カンヌはおかしい!???この不可思議な物語を投げ出すかのように終わってしまうなんて。その結末に結末はなく、おどろおどろしい展開が待っているだけ。この作品で何を描き、伝えたかったのか。不可思議な物語を表出しただけであるならば、まったく無価値である。カンヌ映画祭の審査員は何を感じ、何に賞を与えたのか。常軌を逸したというものではないし、絵空事としては絵空事すぎる。観念的だとは思うが、その観念とは?評判の高さゆえ、見るに及んだが、見るべき作品ではなかったといえよう。無念というか残念である。U-NEXT にて2021年/フランス・ベルギー/108分/R15+監督:ジュリア・デュクルノー脚本:ジュリア・デュクルノー出演:バンサン・ランドン、アガト・ルセル、ガランス・マリリエール、ライ・サラメ原題:Titane(「チタン」)お薦め度「チタン」★★★(60%)
2022.12.11
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本屋大賞にノミネートされた朝井リョウ「正欲」。題名から下ネタ、淫靡な印象を持つとともに何か真っ当なというか清潔感を感じさせる。はたして、その内容は……。朝井リョウの本をまともに読んだことがない。一度、綿矢りさの本とともに読み始めたことがあったけれど、どちらも若くて受け付けず投げ出した、と思う。つまり、読んでいない。この「正欲」は本屋大賞にノミネートされた時から注目していて、というか2022年のノミネート本をすべて読んで見ようと思い立ったことがあった。しかし、時間も本を買い求めるお金も(余裕が)なく諦めてしまった。その結果、遅ればせながら図書館で借りようという予約待ちをしたのだが、これまたなかなか順番が回ってこない。買い求めた2位の『赤と青とエスキース』青山美智子(著)PHP研究所は二度読みしたのだが……。本屋大賞である『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬(著)早川書房も先日ようやく読んだ。このような第二次世界大戦下のソ連で狙撃者として養成される少女を主人公として書いた戦記物が大賞受賞であったことに読んで見て大いに驚いた。なぜなら感動よりも驚きが多く、また大きかったからである。書店員の皆様の感性がこれを推したかったと思うと戸惑いを感じたのかもしれない。そして、この本「正欲」である。読んで見て、やはりとっつきにくく感じた。朝井リョウの文体がそうなのか、内容がそうなのか。はたまた構成のせいなのか。構成が同じなのが住野よるの『腹を割ったら血が出るだけさ』双葉社である。幾人かの登場人物がその時の行動や考えを数ページにわたって書いていて、その登場人物が入れ代わり立ち代わり展開していく。そして、クライマックス、結末に集約していく。登場人物たちも出会い、集まってくる。『腹を割ったら血が出るだけさ』では結末が存在していたが、「正欲」には結末がない。または、結末がないように思える。著者・朝井リョウとしては結末を書いたつもりであるかもしれない。しかし、読者には、いや私には汲み取れない。明確な結論や結果が提示されず、暗示されていた欲の正当性を……。んぐぐ!書けぬ。終盤の内容を提示してしまうことになるため、書けない。というわけで、いろいろな現代的思いが詰まった作品であるが、結論がないことに不満を覚えた。正欲 [ 朝井 リョウ ]
2022.12.29
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連続テレビ小説「虎に翼」第88話。小野知子(堺小春)(C)NHK ― スポニチ Sponichi Annex 芸能売れないと思った。堺正章の次女である。Wikipediaのよると“2004年、10歳の時にミュージカル『アニー』のオーディションに合格しストリートチャイルド役を演じて、栗原 小春(くりはら こはる)の芸名で芸能界デビューを果たした。父と共演した2007年のNHKの時代劇『夏雲あがれ』以降、学業優先のため芸能活動を休止し、東京都内の大学へ進学して建築・インテリアを学ぶ。卒業後の進路に悩む中で「やはり舞台に立ちたい」として父に相談し、「小春がやりたいことをやることがパパは幸せ。後悔しないならやりなさい」と後押しを受けて、個人的に演技のレッスンに通い、大学4年在学中の2015年、舞台を見に行った際に目にしたチラシをきっかけに受けたオーディションに合格して舞台『転校生』に出演。祖父の喜劇役者・堺駿二、父のタレント・堺正章と2代続いた「堺の名を継ぎたい」として堺 小春(さかい こはる)へと芸名を改め約8年ぶりに芸能界復帰を果たし、女優活動を再開する。2018年にはオーディションを経て地人会新社『金魚鉢のなかの少女』で舞台初主演を務める。2021年9月1日、結婚を発表。“とある。何かの折、堺正章の次女が女優なのだと知り、調べたことがあった。巷でいわれているようにかわいらしくなく、売れないと思った。その彼女が朝ドラに出演している。新潟の家裁の事務員・小野知子役である。主演の伊藤沙莉が小柄すぎるゆえ、堺小春は大柄に見えた。事務員のちょい役にも思え、甘味処のおばさん役の中原三千代くらいの出番かと思っていた。しかし、今週は見どころ、見せ所のあるシーンがあった。彼女演ずる小野は昔、朝鮮人と交際していたが、結婚を望むも親族の大反対により、結婚を諦めた。そのことで心に傷を抱えていた。また、朝鮮人にシンパシィを感じていた。今週、数件が全焼となる放火事件があり、全焼となった店の主である朝鮮人が放火犯だとされる裁判である。その裁判を傍聴した小野(堺小春)であった。合議制三人で裁判官を務めた寅子(伊藤沙莉)の家を訪ねた小野が汐見香子、元は崔香淑 (さい こうしゅく / チェ・ヒャンスク)という名であり、日本人と結婚した朝鮮人と会い、自身の結婚の破断、相手が朝鮮人ということで諦めざるを得なかった苦悩を吐露する。しっかりとした演技を見せた堺小春を応援したくなった。ORICON NEWS:『虎に翼』第89話 小野は、自分の苦しさを告白する | 毎日新聞 (mainichi.jp)<虎に翼>無愛想な職員“小野”堺小春が話題「存在感がすごい」「三条弁に違和感がない」 父は大物タレント(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース親がスターであるゆえに、美形であるがゆえに苦悩した女優がいる。寺島しのぶである。寺島は映画『赤目四十八瀧心中未遂』に主演することにより世に出たが、それまでは文学座に在籍し演技に研鑽を積んだが売れない悲哀をかこっていた。子供の時から日本の宝、かわいくて美しく、オーラのある母・藤純子と比べられ、母と違ってかわいくないと、ずいぶんといじめられたそうだ。寺島は有名になってからも演技派で通し、『Tokyo Tower』『愛の流刑地』『キャタピラー』『ヘルタースケルター』などで女優賞を受賞している。身長は163㎝と堺小春164㎝とほぼ同じである。もうひとり、想起した女優がいる。こちらは美形であるが、舞台から映像へと今も売れっ子の高畑淳子である。彼女の知名度を上げたのは「3年B組金八先生」であろう。しかし、それ以前から活躍しており、名女優であった。私は舞台「セイムタイムネクストイヤー」(1987年、加藤健一事務所)(再演)を見て、初めて舞台に感銘を受け、加藤健一とともに、相手役であった高畑淳子に心酔した。その後も「セイムタイムネクストイヤー」は再演の度に本多劇場に足を運んだ。お調子者も男顔負けの役も縦横無尽に演じる高畑淳子のファンである。彼女も163㎝である。舞台でも映像でも大きく見える。堺小春も体型が近いので先輩女優に負けずに演技派として実績を積んでいってほしい。映画に爪痕を残した祖父・堺駿二、ミュージシャンとしてはもちろんだが司会者として実績を残した父・堺正章はテレビドラマ「西遊記」の孫悟空が最高の当たり役だったが、「時間ですよ」から注目されていた。八面六臂の活躍をした堺正章を越せるわけではないけれど、女優として大輪の花を咲かせてほしいと思う。かわいいといわれない顔立ちは不利にも思えるが反面、演技そのものを評価してもらえるのではないだろうか。対象として持ち出しては失礼な気もするが、朝ドラ「水色の時」で世に出た大竹しのぶもかわいいとはいわれない顔立ちだった。その大竹が名女優になるとは「水色の時」の頃には夢にも思わなかった。演技に関しては精進したのだろうが、彼女を人気者にしたのはドラマ「男女7人夏物語」(1986)であろう。当時はテレビを見ている若者はみんな見ていた気がする。堺小春もいい作品に出演できれば良いなと思う。今回の朝ドラ「虎に翼」で顔は売った。今後、名を覚えてもらえるように、健闘を祈る。余談だか栗原という名字を不思議に思った。どうやら堺正章の本名が栗原姓であるようだ。
2024.08.02
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(C)2024「ラストマイル」製作委員会見どころ見ごたえのある映画だった。主演・満島ひかりの力演が光り、ゾーンに入ったような演技に刮目する。共演の岡田将生は力みのない姿が良かった。配送会社の阿部サダヲのあたふた感、責任者であるディーン・フジオカの落ち着き感はそれぞれ役柄に合って良かった。配送ドライバーの宇野祥平はいいとこ持っていった。その他ワンシーン・ワンカットで登場するTBSドラマの主演者・出演者たちの豪華キャストは作品のグレードを押し上げていた。惜しむらくは中村倫也の役柄であるが、彼でなくてもと思える役どころに思えた。評判の良さは当然と思える出来栄えであった。しかし、傑作とまではいかない。それは、犯行の目的がないと思えるからである。動機はある。十分にある。しかし、犯人はこの爆弾を仕掛けて何を目的としたのか。そこがわからない、描かれていない。犯人探し、爆弾探しと観客の耳目を集めることは充分であったが犯人が目指したものは何だったのか。単に企業を困らせるだけなのか、復讐(?)をしたかっただけなのか。終盤、満島ひかりのこれまでの不可解な行動の理由があきらかになる。それが描かれていながら今となって爆弾事件を起こした理由が描かれていないので、腑に落ちない物語となってしまっているのではないだろうか、ゆえに、傑作とまでいかないと思える。筧まりか(かけい まりか)の役は仁村紗和(にむらさわ)が演じている。映画『ラストマイル』公式サイト2024年/日本/128分/G監督:塚原あゆ子脚本:野木亜紀子出演:満島ひかり、岡田将生、ディーン・フジオカ、大倉孝二、酒向芳、宇野祥平、安藤玉恵、丸山智己、火野正平、阿部サダヲ、石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、竜星涼、飯尾和樹、吉田ウーロン太、薬師丸ひろ子、松重豊、綾野剛、星野源、橋本じゅん、前田旺志郎、金井勇太、永岡卓也、麻生久美子、望月歩、中村倫也お薦め度「ラストマイル」★★★★(80%)
2024.09.04
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是枝裕和監督が全編iPhone 16 Proで撮影した短編映画「ラストシーン」が公開! 主演は仲野太賀、主題歌はVaundyの「まじで、サヨナラべぃべぃ」 | AOI Pro. Inc.iPhone16で撮影したものを映画とは言えないと思い、ドラマレビューとしたが、短編映画となっている。映画なのか?映画館で上映されないものを映画と呼ぶには抵抗がある。とはいえ、Netflixの作品が映画賞を獲っていたりするので、配信ものが映画ではないと言い切れないけれど、ハリウッドのアカデミー賞に限れば最低二週間の映画館での上映が条件だったと思うので、その点からもここではドラマレビューとさせていただく。良かった。率直な感想である。短編であるがゆえ重厚さとか深遠さはないものの、表現している主題の壮大さはあった。意外だったのは福地桃子の登場だ。彼女の名演技というか仲野太賀のものまねの上手さに驚いた。めっちゃ似てた。もちろん作品の中では孫として登場した福地桃子が祖父とする仲野太賀の真似をするのだが、これが本当めっちゃ似てた。仲野太賀という役者がこのような行動(演技)をするものだという認識があってこそ似ていると思えるので、そこそこ知られている俳優でないと対象にはならない。そして、その特徴を捉えてみごとに表現している福地桃子に脱帽した。人気・注目は多くないけれど演技力を持つ女優なのだろう。観覧車が将来なくなってしまう、かもと一抹の寂しさを感じながらの終幕はノスタルジックで良かった。とてもいい感じの作品である。iPhone 16 Proで撮影 | 是枝裕和監督作品「ラストシーン」 | Apple
2025.05.10
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映画を見た後、原作を読み直してみたいと思っていた。映画を見たのが2019.08.11「羊と鋼の森」原作の単行本を読んだのが2016.05.14「羊と鋼の森」宮下奈都:著 文芸春秋2016年第13回本屋大賞を受賞してから、約10年、宮下奈都の作品におぼれ、ずいぶんと彼女の作品を読んだ。彼女のエッセイで映画撮影時に真摯に取り組む俳優たちに感激し、感謝していたことを読み、この本を読みなおしたいと思いながら、その機会もないまま過ぎてしまっていた。最近、知人にいい本を勧めてくれと言われ何冊か貸しては読んでいただき、返却と入れ替わりに別の本を貸していた。新作本が手元になく、「羊と鋼の森」の単行本を渡した。この本が返却されたら読み直そうと思っていた。ところが、返ってこなかった。実は、本を貸した人の娘が「羊と鋼の森」を読んでピアノを弾きたくなり、単行本を欲しがった。娘といっても中年でバツイチ。十代の頃から歌がうまく、趣味として声楽を習い、オペラやミュージカルを歌っていた。中古であるが質のいいアップライトピアノを買い求め、日々弾いているのだという。そこまで聞けば返してくれとは言えまい。「どうぞ、どうぞ差し上げます」となり、埋め合わせか図書カードをいただいた。さて、文庫本を買おうとネット検索してみるも、中古しかヒットしない。書店に行けば、通勤途中の日本橋・丸善に行けばあるだろうと思い、行ってみた。在庫検索して棚に行ったが見当たらず、書店員さんに探していただいた。本屋大賞をとった本である。簡単に見つかると思ったのに……。文庫本は2冊あった。その1冊を買い求めた。北海道の奥深い山に育った主人公・外村が調律師・板鳥と出会う。そこから物語は始まる。山の森で育った外村。本の題名である「羊と鋼の森」はとても素敵な隠喩ある題名である。外村が調律師となって成長していく物語に双子の高校生姉妹との出会いがある。文庫本にある解説は作家・佐藤多佳子である。彼女の読解と文章はとても良かった。”「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」という原民喜の言葉を伝える。”という引用は感無量である。そこはかとなく広がりを感じ幸せな気分にさせてくれた素敵な本である。羊と鋼の森 (文春文庫) [ 宮下 奈都 ]
2025.09.17
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中年俳優たちが高校生時代を演じ、できちゃった婚から17年後、生まれた娘がハイティーンになった今を描く。青春時代の淡い恋心を封印し、できた相手と結婚し子育てに終始した女性の思い。突発的な事故により妹と夫の不義密通が発覚。同級生で妹の夫で親友の義弟との仲も実娘ともぎくしゃくした関係になり七転八倒。無軌道な行動を繰り返す実娘が主役なんだろうね。青春物語なのか、家族再生物語なのか、どっちつかずで視点が定まらないところが作品の出来を損ねている気がする。突然の事故で発覚した内容があまりに過激すぎるのも悪影響な気がした。とはいえ、恋する乙女の必死さ、体当たりでせまる若さは青春を感じさせ、それを見守り娘を大切にしようとする母心は描けている気がした。当初、気づかなかったが事故死してしまう夫役にスコット・イーストウッドとは、猛者的モテ男を演じて快活だった。娘役を演じたマッケンナ・グレイスは美形ゆえ、今後の活躍が楽しみである。U-NEXT にて2025年/アメリカ/116分/監督:ジョッシュ・ブーン原作:コリーン・フーバー脚本:スーザン・マクマーティン出演:アリソン・ウィリアムズ、マッケンナ・グレイス、デイヴ・フランコ、メイソン・テムズ、サム・モレロス、スコット・イーストウッド、ウィラ・フィッツジェラルド原題:Regretting You(「公開している」)お薦め度「リグレティング・ユー」★★★(60%)
2026.02.23
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(C)2024 Media Asia Film Production Limited Entertaining Power Co. Limited One Cool Film Production Limited Lian Ray Pictures Co., Ltd All Rights Reserved.なんとハチャメチャな暴力最高!!の映画である。何がいいのか皆目わからないわけでもないけれど、その理由、その発端などよりも九龍城砦へのノスタルジーがあるせいか、丁々発止の攻防戦も気功による無敵さもわけわかないながら必死さに手に汗握って見入る。必殺必死の殺し合い。終わってみれば何だったのか。思い出の香港。ということにしておこう。U-NEXT にて2024年/香港/125分/PG12監督:ソイ・チェン脚本:アウ・キンイー、チャン・タイリー、サム・クァンシン、ジャック・ライチュン撮影:チェン・シウキョン出演:ルイス・クー、レイモンド・ラム、テレンス・ラウ、フィリップ・ン、トニー・ウー、ジャーマン・チョン、リッチー・レン、ケニー・ウォン、サモ・ハン、アーロン・クォック原題または英題:九龍城寨之圍城 Twilight of the Warriors: Walled Inお薦め度「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」★★★☆(70%)
2026.03.22
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To Catch a Killer (2023)なかなか見どころのあるサスペンス映画であった。アメリカのボルチモアでの大晦日。カウントダウンの花火に沸く屋上のパーティ。そこへ銃の乱射と思える射撃が始まった。射撃はあらゆる階層、あらゆる人々。部屋のダイニングやリビング、あるいはエレベーターの乗客を撃し倒す。街は騒然となり多くの警官たちが狙撃元の高層マンションを見つけ出した時、その部屋は大爆発、炎に包まれる。マンションから脱兎のごとく逃げ惑う住民たち。そこに駆け付けた女性警官エレノア・ファルコ(シェイリーン・ウッドリー)はスマホで避難者たちを撮影する。その彼女の行動がFBI捜査官ラムマーク(ベン・メンデルソーン)の目にとまり、特別捜査官としてチームの一員に加えられる。彼女の独特な感性で銃撃犯のプロファイルでない心理に迫り、犯人を探し出していく。FBIの上層部や政府は捜査に横やりを入れ、見当違いな悪党たちを追跡し現場を混乱させる。正確無比な射撃の名人である単独犯はいったい誰なのか。浮かび上がってきた人物の親の家を訪ねると……。壮絶な乱射のオープニング。無慈悲な一撃必殺な犯人。おどろおどろしい展開に震撼しながらも見入ってしまった。これはなかなかの作品である。amazon prime video にて2023年/アメリカ/119分/監督:ダミアン・ジフロン脚本:ダミアン・ジフロン、ジョナサン・ウェイカム出演:シャイリーン・ウッドリー、ベン・メンデルソーン、ジョバン・アデポ、ラルフ・アイネソン原題:To Catch a Killer(「殺人者を捕まえる」)お薦め度「キャッチ・ア・キラー」★★★★(80%)
2026.07.26
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読み終えて、さすがの東野圭吾と思えた。秀逸な作品である。凶悪な犯人がいると思える設定、そして三度、犯行現場となるであろう”ホテル・コルテシア東京”。そこに潜入捜査が三度となる新田警部。歳月が経っているので、ホテルの様相もかわり、コンシュエルジュ・デスクはもうない。コンシエルジュを務めていた山岸尚美も渡米して現地のホテル勤務であろう。かわって(?)登場なのが、合同捜査をすることになる梓真尋という女性警部。新田警部が木村拓哉、山岸尚美が長澤まさみという映画キャストの顔として浮かび、新しく登場した梓真尋は誰が演じるのだろう、適役が誰なのか気になる。広瀬アリスが浮かんだが、もう少し背丈があってアラフォーくらいのほうが良いのだろうか。次に米倉涼子が浮かんだが、彼女はアラフィフだなぁ。タッパで考えたら、菜々緒が浮かび、演技巧者で安藤サクラが浮かんだ。東野圭吾繋がりで”ガリレオ”の柴咲コウというのもアリ?新田警部と梓警部の主軸二人と思ったら急遽、呼び出されて山岸尚美が登場。ホテルで万全な警備体制の中で、犯人探し。関係者と思われる人が続々と宿泊していく中、予想もできない展開となっていく。驚きのクライマックスに結末。本書は書き下ろしとなっているが、書下ろしでないとこれほど精巧で緻密で奇想天外な展開を持つ作品にならなかっただろうなと思えた。楽しめた。マスカレード・ゲーム [ 東野 圭吾 ]
2024.05.06
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第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、本作でデビュー。その作品である。3年前に日本で初めて完全密室の殺人事件が起きて、その容疑者は完全密室であるがゆえに無罪となった。それ以降、密室事件が世界にあまた起きてきて……。陸の孤島と思われる山奥深い森と崖に閉ざされた中、元は大邸宅であった一軒家をホテルに改装し、密室殺人事件に関係する人々を呼び集めた。参集した者たちはそこで起きる密室殺人事件に、その犯人は誰かと疑心暗鬼になる。次々と起こる密室殺人。その謎を解くと同時に犯人探しも行われる。密室殺人のカラクリを解き明かす趣向の作品である。それゆえか、謎解きに重きを置いて、犯人に関する恐怖というものを感じず、謎解きに終始してしまう。読み終えて、密室殺人を網羅し、謎解きする、解説書のような本だと思えた。密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) [ 鴨崎 暖炉 ]
2025.01.29
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(C)PETIT CHAOS - CHALK & CHEESE FILMS - BALDR FILM - LES FILMS FAUVES - ARTE FRANCE CINEMA - 20242024年・第77回カンヌ国際映画祭にてグランプリに輝いたドラマというので見てみた。インド第2の都市で大都会のムンバイに生きる看護師たち。お見合い結婚した夫はドイツの工場へ単身赴任で1年も連絡がない女性と年下で若く独身の女性はルームメイト、一緒に暮らしている。若い女性はヒンドゥー教徒であるがムスリムの彼がいる。病院の食堂おばさんは古い高層ビルからの立ち退きを迫られている。居座ろうにも亡き夫に任せていた契約書類が何もなく居住証明できるものが何もない。やむなき、田舎に帰るおばさんの引っ越し手伝いで二人の女性はやってくるが……。インド女性として社会にももみくちゃにされる日々をあれこれと描いている。田舎へ行ったことで感じる気づきで何を思うのか。作品の印象はやや退屈な気がする。それは平凡な鬱屈した日々を醸し出しているのかもしれない。わざわざ見たが、期待したものはなかった。U-NEXT にて2024年/フランス・インド・オランダ・ルクセンブルク/118分/PG12監督:パヤル・カパーリヤー脚本:パヤル・カパーリヤー出演:カニ・クスルティ、ディビヤ・プラバ、チャヤ・カダム、リドゥ・ハールーン、アジーズ・ネドゥマンガード原題:All We Imagine as Light(「私たちが光明として想像するすべて」)お薦め度「私たちが光と想うすべて」★★★☆(70%)
2026.07.26
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今日はイベントがあり、食事の後、カラオケに行った。週末だったので1時間室料無料とならず30%引きだったけれど、ウーロン茶しか注文しなかったので安かった。さて、今回もJOYSOUNDの部屋だった。カラオケを得点などで競うゲームで楽しんだが、今回は三種類やった。一つ目は曲の終わりまで唄い続けられるか、完走ならぬ完唱である。これは、どんなにがんばっても”残念”か”惜しい”しかでず。”おめでとう”の字を未だ見たことがない。二つ目は全国ランキング。同時に全国で同じ曲を歌唱しているなかで唄の上手さを競うゲーム。で、全国順位が上位の人の勝ち。かなりマイナーな曲、極端に言えば全国で一人しか唄ってない曲をエントリーすれば参加人数一人で必然的に全国一位となる。で、みごとやりました。私がエントリーした松山千春の「Happy Birthday」が他に誰もいず、全国一位を獲得しました!!三つ目は歌唱採点で唄の上手さを得点形式で順位を争うゲーム。残念ながらこちらはブービーでした。でも堀内孝雄の「カリフォルニアにあこがれて」が唄えただけで満足。JOYSOUNDはすごい。アルバムの曲も全曲カバーしてあるので、唄いたい曲が唄える。これからはJOYSOUNDかな。
2008.04.11
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「臨場」での物語の記憶がなかった分、楽しめた。しかし、このカラクリの記憶があったのですぐに密室の謎がわかって残念だったけどね。今回はいつもよりはよかったんじゃないのかな。しかし、相変わらず皮肉屋倉石はよくないと思えるよね。もっと理論派、知的発言で、スーパー検視官としての冷徹さを見せてほしいもんだが・・・。今日の作品、いいんだけど、新聞記者が犯罪を犯すという設定がいただけないよね。雑誌記者やフリーライターならいいけど、新聞社社員だもの。殺人の動機についても浅はかだよね。含蓄がない分、見ごたえさに欠けた。ただ橋爪淳に犯罪者を演じさせるとは意外だったね。もっともっといいドラマになると思う。がんばってください。
2009.05.06
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第140回芥川賞・直木賞が決まった。芥川賞に津村記久子氏の『ポトスライムの舟』、直木賞に天童荒太氏の『悼む人』、山本兼一氏の『利休にたずねよ』が選ばれた。どれも読んでみたい作品だ。『対岸の彼女』は第132回直木賞受賞作だ。葵という女性と、小夜子という女性。ダブル主人公の作品。知らないと何の面白みもないが、知ってると嬉しくなってしまう単語があった。アテスウェイ。吉祥寺にある大注目のパティシエが作る洋菓子屋さん。おいしいよね。ここのケーキ。さて、物語は葵の高校生時代と小夜子の現代とを描き、現代で終わっている、というか続いていく。友達のいない、あるいは少ない人のネクラ(?)な、自己分析、自己解析、心の問題をさらっと、じわっと書いている。各章、各章そうなんだと思える、地に足の着いたと思える内容で読みごたえもある。一日で読んでしまったが、噛み締めたい内容だ。対岸の彼女
2009.01.18
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本日見てきました。とてもいい舞台で、一回…二回…三回………涙が頬を伝いました。泣かせる舞台でなく、泣ける舞台でもなく、ただ涙が落ちました。いい舞台だな。主演は賀来千香子。役者冥利につきる舞台だろう。横内謙介が彼女にアテ書きしたのか、というより彼が思い描く賀来千香子を表出したんじゃないだろうか。評判を呼ぶかどうかはしらない。しかし、女優・賀来千香子にとって代表作、金字塔にもなりえる舞台ではないだろうか。彼女の泣きの演技、彼女の美しさ、まぶしさ、その輝きをみごと出させた舞台ではないだろうか。主演・賀来千香子にとって誠に気持ちのいい舞台になったのではないだろうか。酒井敏也がいい。とてもいい。彼なくしてこの役はやれなかったんじゃないかな。ラッキィ池田はそれなり…かな。輝く賀来千香子に惹きたてる酒井敏也と芝居のしどころがあるゲストにくらべ、しどころがなかった扉座の面々。時々見せ場はあったものの、今回はゲストのための芝居に仕上がった。しかたないのかな。ほんのりと感動的な舞台であったが、若干長かったかも。扉座ホームページ
2011.12.06
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ジャン=ポール・ベルモンドの勇姿が見られた。パパラッチで出川がパリに行き、ベルモンドの自宅を訪ねたのだ。杖を突き片手が不自由のようだが、脳梗塞かなにかやったのだろうか。面影が残る白髪の老人は83歳。とても懐かしく見たが、どんぴしゃりの世代は60代70代の人たちだろう。ウッチャンが言っていたように、イモトのように体張ってやっていた記憶があまりないが、スタントを自らやったということでは先駆者なんだろう。フランス映画界では1960年代から80年代までアラン・ドロンと双璧を成し、二枚目ドロンとブ男ベルモンドで対照的だったが、演技のキレ上手さ人気では二分したといっていいと思う。二人が共演した「ボルサリーノ」は最高の映画だ。ベルモンドの作品は「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「カトマンズの男」「パルは燃えているか」「007カジノ・ロワイヤル」「暗くなるまでこの恋を」「ボルサリーノ」「ハーフ・ア・チャンス」と見た気がするが、他にもあるかもしれない。イタリア人俳優のリノ・ヴァンチェラともども好きだったなぁ。ウッチャンが言っていたロバート・レッドフォードは、アラン・ドロン同様二枚目で売った俳優で、ドロンの1歳下で80歳。いまだに現役で出演している。「明日に向かって撃て!」で共演したポール・ニューマンと比較されるが、この二人もどちらも好きだったなぁ。ニューマンは2008年に亡くなっている。故人となった大スターは多いけれど、誰か会いたいスターがいるかと考えると特にいないかもしれない。何人かは会ったり見たりしたし、過去の人は故人となってしまっているから。映画の舞台あいさつでオーラを感じたのは夏目雅子だったし、新宿松竹のロビーでオーラというか何とも言えないものすごい威圧感を感じたのは三國連太郎だった。後ろ姿だったけれど熊のように威圧感を感じて誰かと思い前に回ったら三國連太郎だった。二人とも故人だね。東京国際映画祭で外国スターなどもみたけれど、特にこれといった人は思い出せない。同世代のジョディ・フォスターは会ってみたい気がする。男優だと誰だろう。で、思い出した私の映画の初めての恋人ロッサナ・ポデスタ。生きていると思ったら2013年に亡くなっていた。残念。合掌。であれば、オルネラ・ムーティかな。と思いだしたらイザベル・アジャーニやソフィー・マルソーにも会いたくなってきた。マリー・ラフォレもいいな。女優ばかりだな。男優は考えた結果、トム・クルーズとしておこう。やっぱりミーハーだな(笑)
2016.10.09
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ボクシング映画、たくさんあるよね。で、そのどれもがというかいくつかは傑作揃いである。ちょっとあげてみても「チャンプ」「ロッキー」「レイジング・ブル」「チャンピオン」「ミリオンダラー・ベイビー」「シンデレラマン」等々。映画館に足繁く通っていた頃だと、どんな作品が公開されているかわかっていたけれど、ご無沙汰続きで、知らない作品が多い。(苦笑)さて、この作品、マーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベールの兄弟役対決(?)なんて思ったら、違って、実話に基づく、良い作品だった。マークの恋人役エイミー・アダムスはこの時、かわいくて、誰?このお嬢さん?なんて注目したくなる。クリスチャン・ベールとその母親役メリッサ・レオがアカデミー助演賞を男女で受賞したのは素晴らしい。家族との軋轢の中、葛藤しながらもボクシングでの勝利をめざし、家族愛を再構築していく形も良いねぇ。2011年/アメリカ/115分/PG12 監督:デビッド・O・ラッセル 出演:マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ原題:The Fighterお薦め度「ザ・ファイター」★★★★(80%)
2014.12.28
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今日は映画の日。久々に映画でも見てみるかと出かけた。何が上映され、何を見たいのか…映画を見に行かなくなると、映画館での予告編も見なくなり、まったく何が上映されているかわからなかった。インターネットでチェックしてみると、「清須会議」が目に入り、見に行った。三谷幸喜は時代劇がダメだと思った。秀吉のセリフに「ぶっちゃけ…」とあり、耳を疑った。現代の若者や中年なら使用してもわからないことはないが、時代劇ですよ、時代劇!400年も昔の武士が、天下人になろうとする人が「ぶっちゃけ…」なんて言う!?もちろん、何もかも時代に忠実にして、現代人が見ても聞いてもわからない作品を作っても意味ないけれど、あまりにもありえなすぎて愕然としてしまった。「まことのことを申せば…」とか「腹蔵なく申せば…」とすべきでしょう。そう思ったらすべてが時代劇でなく、時代劇コントに思えてきて、随所にある笑いのポイントも作品での面白みというよりはコントの笑うツボに思えて、楽しむほどのものではなかった。カメオ出演の西田敏行は良かったけれど、天海祐希はもったいない。ところで、三谷幸喜は女優を綺麗に撮ることをしらないのだろうか?美女とうたわれた、お市の方役の鈴木京香が見苦しかった。昔の映画なら紗をかけて綺麗に映るようにするのだが、鮮明に映る現代、何かと工夫すべきだったと思った。NHK大河ドラマで見た「江〜姫たちの戦国〜」で同役お市の方を演じた鈴木保奈美のほうがよほど綺麗だった。現代の中高年女性は美魔女といわれるほど美しく見せる人が多いのだから、彼女たち以上に美しくあってほしかった。また、寧役の中谷美紀も同様。「あばたもえくぼ」の逆をいくような見せ方。庶民的であっても美しく、愛らしく見せてほしかった。良いと思えたのは小日向文世(丹波長秀)、妻夫木聡(織田信雄)、伊勢谷友介(織田三十郎信包)、坂東巳之助(織田信孝)といったところか。妻夫木聡においては演者が彼だとはまったく気づかなかった。筋や展開に関してはネタバレになるので割愛するが、ただ評定においての切迫感ドキドキ感がもっとほしかった。2013年/日本/138分/G監督:三谷幸喜出演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香、妻夫木聡、伊勢谷友介、坂東巳之助、剛力彩芽、篠井英介、中村勘九郎、浅野忠信、寺島進、阿南健治、松山ケンイチ、でんでん、市川しんぺー、浅野和之、染谷将太、瀬戸カトリーヌ、近藤芳正、中谷美紀、戸田恵子、梶原善、天海祐希、西田敏行お薦め度「清須会議」★★★☆(70%)
2013.12.01
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この作品は理解困難だ。というのもアイルランドを描いているから。日本人にアイルランドは馴染みがない。アイルランドとイングランドは犬猿の仲と思っていたが、どうもそんな生易しいものではないものらしい。ちょっとググって見ただけだが、アイルランドはイングランドより一方的に蹂躙されていたようだ。アイルランド征服を狙ったイングランドにより800万人いたアイルランド人は半減の400万人となり、イングランド人の入植もあいまってアイルランド語を話す人は少なくなってしまったようである。日本における沖縄(琉球)の立場よりもひどく、ほぼ絶滅させてしまったアイヌ民族のようにアイルランドはイングランドの被害者なのだろう。このアイルランドとイングランドの関係、イングランドに対するアイルランド人の憎悪がわからないとこの作品はまったく理解されないのではないだろうか。原作はアイルランド人作家セバスジャン・バリーである。とても魅力的な女性が田舎町へやってくると閉鎖的な田舎町であればあるほど、耳目を集めることとなる。そこにアイルランドとイングランドの、カトリックとプロテスタントの反目があり、アイルランド人から嫌悪されているイングランドよりの人物であった彼女の恋人は過激的な一派から命を狙われてしまうことにもなるのである。その感情、情勢は、アイルランドに感心のない私に到底理解不能である。その中でカトリック神父の横恋慕と横暴と真実の秘匿が行われ、彼女は薬漬けによって精神に異常をきたしてしまう。そして、混濁した記憶の中で、思いだけで生きている。このような作品の結末は映画的・小説的でさもありなんと思える内容であったが、今を生きるアイルランド人はどのような思いでこの作品を見ればいいのだろうかと沈黙してしまう。とても悲痛な、とてもとても悲痛な作品である。2016年/アイルランド/108分/G監督:ジム・シェリダン出演:ルーニー・マーラ、バネッサ・レッドグレーヴ、エリック・バナ、ジャック・レイナー、テオ・ジェームズ原題:The Secret Scriptureお薦め度 「ローズの秘密の頁」★★★★(80%)
2018.10.26
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たまたまテレビ番組で発見したAFC決勝。録画して見た。第1戦はすでに行われていて、鹿島はホームで2-0で勝った。そして、本日、第2戦が敵地イランにて5万強の観客を集め行われた。ブブセラが鳴り響く、不穏極まりない中、守備に攻撃に激しいせめぎ合いを繰り返し、無失点にて勝利を手に入れた。ゲームキャプテンとして獅子奮迅の活躍をした昌子が誇らしい。アジアを初制覇した鹿島アントラーズは欲しくて欲しくてたまらなかった優勝をついに手にした。12月にはクラブW杯に出場する。さらなる、高みへ、期待したい!!鹿島アントラーズ、優勝、おめでとう!!!AFCチャンピオンリーグ 決勝戦第1戦 11月3日(土)鹿島 2 対 0 ベルセポリス第2戦 11月10日(土)ベルセポリス 0 対 0 鹿島
2018.11.11
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「老人と海」の小説は学生の頃、読んで感動を覚えた。この作品の映画があり、スペンサー・トレイシーが主演していたことは知っていたが、名画座でかかるわけでもなく、テレビで放映されるわけでもなく見る機会のないまま歳月が過ぎた。ビデオが発売され、レンタルビデオが始まり、DVDが出来て、ネット配信で映画、映像が見られるようになった今、あらゆる作品が陽の目を見るようになってきた。権利関係やマスターテープがなくDVD化されないものも数多いだろうけれど、こうして過去の作品を見ることができるのは、その点では幸運といえよう。さて、小説の内容はおぼろげながら感銘感動を受けたところは覚えていて、カジキをとらえて、カジキの血のにおいを嗅ぎ取り襲いくるサメと対峙し帰港を目指す老人。サメ、サメ、サメ・・・サメ。サメの餌食となってしまったカジキを船横に括り付けたまま帰る来る老人。ネタバレは書いてはいけないが、著名な作品で誰もが読んでいるであろう作品であるので、少し記した。老人の目から見た獲物、カジキの海を飛び上る姿。サメの背びれ。そして、海中から撮影され獲物を食いちぎるサメ、サメの姿。当時の撮影技術からするとすごいことだと思える。また、見てわかる合成の部分はなかなか工夫して作られていると思う。ブルーバックの合成を使った初めての作品らしいが。映画作品としての完成度、感動度はいうに及ばないけれど、名作小説を名優が演じた作品を見ることができたことに感謝する。1958年/アメリカ/86分/監督:ジョン・スタージェス出演:スペンサー・トレイシー、フェルペ・パゾス原題:The Old Man and the Seaお薦め度 「老人と海」★★★☆(70%)
2018.12.24
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私が扉座の芝居を見たのは・・・、もとい、扉座の前身である善人会議の舞台を見たのは30年以上も前、雑誌テアトロ掲載の戯曲を読んだ後だった。映画俳優を目指して上京して養成所に通っていた。小劇場「第三世代」の頃だ。「夢の遊眠社」は見ること叶わず、「第三舞台」は主役がいなくなったあとに初見したし、なんとか「善人会議」には間に合った。というべきかどうか、すでに売れてしまっていた。私は杉山良一が好きだったかもしれない。大柄の岡森諦、六角精児でなく。「曲がり角の悲劇」を卒業公演にて上演することは叶わず(人数的に困難)、「夜曲-放火魔ツトムの優しい夜」となった。その後、中原三千代と面識あるようになり、頻繁に観劇することになる。「新羅生門」は傑作で鬼役の茅野イサム(佐藤浩一から改名)が秀逸だった。ヨーロッパ遠征までするダンサーだったことを知り、3メートルくらいの高さの門から飛び降りて無傷だったことに納得した思いがある。私はこの茅野イサムが無性に好きだった(笑)。幾人もの主演女優が生まれては消えていったけれど、伴美奈子の登場は衝撃だった。将来、劇団を背負う大女優になると思えた。「フォーティブラス」では高橋一生を見ている。そういえば、山中崇史も劇団を背負う俳優になると思ったが、いつの間にか、舞台には出なくなっていた。長きにわたる劇団ゆえ、人気者が生まれては消え、劇団内での不協和音も聞こえたり、新陳代謝を繰り返していく中で今の規模に落ち着いたように思える。思えば、横内が岸田戯曲賞を受賞し、劇団扉座と改名した時がピークだったのかもしれない。横内は外部の仕事が多くあるけれど、外部作品はなにひとつ見てはいない。否、スーパー歌舞伎は見たかもしれない。その後、「アゲイン-怪人二十一面相の優しい夜」を見て、近藤正臣の人気度に驚かされた。鈴木利典の抜擢があった。その後の再演、再々演と「アゲイン・・・」は何度も見ている。そういえば、この作品だと思うが紀伊國屋サザンシアターで観劇した時に同じく観劇に来てロビーでタバコを吸っていた有馬自由に握手してもらった。一緒にいた他の役者にも見向きもしなかった(笑)。あとにもさきにも、私が握手をしてもらった役者は有馬自由だけだ。突然だが、記憶に残る舞台はマキノノゾミ演出の「曲がり角の悲劇」と横内演出の「新羅生門」だ。横内演出の「曲がり角の悲劇」を見られなかったのが残念だ。後年、他の人の演出の「曲がり角の悲劇」は見たけれど、マキノ演出を凌ぐものではなかった。横内は優しい人なのだと思う。それは戯曲でも表現されるが、横内演出をみると優しいと感じる。最近の作品では「歓喜の歌」が良かったな、と思う。今回「最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-」では有馬自由が主役だ。楽しみであり、観劇して感激し、とても良かった。
2019.11.30
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AmazonPrime で (2020)とあったから新作と思って見てみた。映画.COMに載ってないし、調べてみたら2011年の映画だった。実話がもとになっている作品なので、期待して見た。邦題の「スクールデイズ」は学校生活みたいな感じだけれど、場所はもちろん学校なんだけれど、8年生13歳が主人公。原題の”THAT'S WHAT I AM”は"それが私であること"という感じでしょうか。思春期の生徒にある恋もいじめもあります。いじめというか差別というか侮蔑に対して、対応して成長(?)する生徒の物語です。プライドというかDIGNITY(威厳)を重視する内容です。エド・ハリス演ずるサイモン先生のこだわり、というか教育方針がいまひとり判然としないながらも、生徒に対する真摯な態度、授業でジャンヌ・ダルクを読み終える意味深長な姿勢はデマに流されてはいけないという警告のようにも思えます。ものごとをことさら騒ぎ立てることをしない描き方は感動を呼ばない気がしますが、発表会での出来事、その後のお別れなど、気づけば泣いてしまっている私がいました。”THAT'S WHAT I AM”は考えさせられます。クレジットでも実話でよくある後日談が事実であったとしたら、出来すぎのさもありなんと思える内容でした。2011年/アメリカ/101分/ 監督:マイケル・パヴォーネ脚本:マイケル・パヴォーネ 出演:エド・ハリス、チェイス・エリソン、モリー・パーカー、ダニエル・ローバック、ランディ・オートン、ダニエル・イエルスキー、アレキサンダー・ウォルタース、ミア・ローズ・フランプトン、エイミー・マディガン 原題:THAT'S WHAT I AM お薦め度「スクール・デイズ」★★★★(80%)
2020.05.12
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TV MOVIE とあるので、日本のスペシャル・ドラマみたいなもので映画とは呼べないんだろうね。でも、AMAZONなどでチェックして見ると、映画かどうかなんてわかりにくい。「ムービング・ロマンス」とあるけれど、引っ越し業をひっかけているのか、変貌するロマンスといっているのか、ロスとニューヨークの移動を指しているのか、はなはだわかりづらいけれど、そんな題名。中小企業というよりは、従業員3人の零細企業の引っ越し屋。地元で25年。寡夫の社長の一人娘はニューヨークでインテリアデザイナーの仕事をしていたがクビになり、25周年パーティーにかこつけて帰省する。競争相手に攻勢をかけられて、業績はゼロに…。そこで巻き起こる、起業精神と向上心、そして、未来への羽ばたき。父親の従業員の娘の恋愛を織り交ぜてハートウォーミングに描く。エンドシーン、良かったです。2017年/アメリカ/83分/ 監督:ウィリアム・ホーガン 脚本:アレックス・グリーンフィールド、エミリー・ローレンス、ステファン・グラツィーノ、ビクトリア・ローズ 出演:アンバー・チルダーズ、キーガン・アレン、ジム・オヘア、ロミー・ローズモント、ウォルター・ペレス 原題:A Moving Romance(「動かすロマンス」) お薦め度「ムービング・ロマンス」★★★★(80%)
2020.05.31
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「注目の人」ではないのだが、カテゴリーがないし、あえてカテゴリーをつくるほどでもなく。映画を真摯に作っていないのではないかと「花束みたいな恋をした」のブログで書いてしまったので、どのように思う監督であるかを書こうと思ってブログを書く。であるから、この監督の経歴をとググってみると、邦画をそれほど見ない私にしたら土井裕泰(どいのぶひろ)監督の作品は良く見ている。「いま、会いにゆきます」(2004年)は感動のあまり、号泣に次ぐ、号泣で、ほぼ同時期の「世界の中心で、愛をさけぶ」よりも感動し、感嘆した作品であった。「涙そうそう」(2006年)はブッキー(妻夫木聡)のファンなので見に行った。涙をさそうように作りすぎているきらいはあるけれど、感動した一本である。「ハナミズキ」(2010年)は、見た記憶があるのだけれど、それ以外は抜け落ちていて、私のブログ記事を振り返れば、酷評していた。(ブログ・「ハナミズキ」)「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜」(2012年)は原作・東野圭吾の隠れファンであり、テレビドラマも欠かさず見ていたので映画館に出かけて見た。いい作品だった。(「ブログ・「麒麟の翼〜劇場版・新参者〜」)「映画 ビリギャル」(2015年)は傑作だったと思う。有村架純が金髪ギャルになるというだけで★☆。親子の葛藤も、家族の軋轢も、受験もみごとに描かれていた。(ブログ・映画 ビリギャル)とみてくると、ホームランを打つけれども、手痛いアウトの作品もあるということになるかな。今回の「花束みたいな恋をした」は私にには合わなかったということがいえるけれど、編集というか作り手としてどうなの?と感じたところはあった。しかし、感動作を作れない監督ではなかったということ。作品に出来・不出来はあれど、ヒット作を作り続けていることは特筆すべきだと思える。土井裕泰監督、今後もいい作品を作ってくださいね。
2021.03.14
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(左・三浦友和 中・紺野美沙子 右:藤竜也)藤竜也を初めて見たのは「寺内貫太郎一家」だった。脚本が向田邦子で、主役の寺内貫太郎を小林亜星がやっていた。藤竜也は梶芽衣子と寡黙なカップルで藤が一歩先、梶が後ろに下がって歩いてくる、それだけのセリフのない役だった、と思う。サングラスをかけた藤は異様な威圧感があり、固く暗い印象でありながら鋭い眼光の梶も異彩を放っていた気がする。印象深くはあったが、この寡黙な藤のスタイルは、前年の「時間ですよ」の寡黙な客で人気をよんでいたらしい。「時間ですよ」を見た記憶はあまりなく、「寺内貫太郎一家」は悠木千帆(のちの樹木希林)のばあちゃんの『ジュリ~!♡』という愛のこもった雄たけびと西城秀樹の『きったねぇな、ばぁっちゃん!』と悠木千帆の婆さんを蔑む親しみあるセリフが忘れられない。話を藤竜也に戻すと、日活で映画デビューして数々の作品に出演するも主演を張ることもスターになることもなかったようだ。とはいえ、日活時代に日活のトップ女優であった芦川いづみと結婚している。芦川いづみは結婚とともに引退。代表作がない藤に不安はなかったのだろうか。そんな藤に代表作といえるものが出来た。「愛のコリーダ」である。大島渚監督の本番映画は超話題作となったようだ。その後に映画を見始めた私は「黄金のパートナー」という三浦友和とのダブル主演(だと思う)のかっこよいおやじが忘れられない。ハードボイルド映画「友よ、静かに瞑れ」では主役であった。そして、黒木瞳と演じた「化身」でも主役。藤竜也の黄金期はアラフォーだと思える。その後も出演作は続いてはいたが、見ることもなかったけれど、映画「海猿ウミザル」で久しぶりに藤竜也を見たときに、さすがと思ったものである。見てはいないけれど北野武監督の「龍三と七人の子分たち」でも主演。テレビドラマ「やすらぎの郷」を見たけれど、まわりが老人ばかりで藤竜也を見た記憶がない。メイン・キャストでなかったからだろうか。そして、今、NHK朝ドラ「おかえりモネ」でヒロイン清原果椰のおじいちゃん役で出演。80歳にならんとする(2021年8月で80歳)藤竜也が老人を演じていることに驚きがある。その実年齢にも驚いている。平均寿命が延びても70代で鬼籍に入る俳優が多い中、現役で出演。恐れ入るばかりである。おじいちゃんゆえ、活躍するシーンはほぼないと思えるが出演シーンは楽しんで見てみたい。
2021.06.19
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ジャン=ポール・ベルモンドが9月6日に亡くなった。彼の姿を最後に見たのは『「世界の果てまで行ってQ!」ジャンポールベルモンド見参』だった。今日見たらこのブログ記事に300件以上のアクセスがあった。日々、数十件のアクセスしかないブログにこれだけのアクセスがあったのはジャン=ポール・ベルモンドの人気、有名度が大きかったことを感じさせる。さて、冒頭に掲げた映画「ボルサリーノ」のポスターであるが、左がアラン・ドロン、右がジャン=ポール・ベルモンドである。私が映画館で映画を見始めたころはすでに50歳を過ぎていて、往年の名画が名画座でかかっていた。「気狂いピエロ」や「勝手にしやがれ」を見ては、いまひとつピンとこなかったことを覚えている。ヌーベル・ヴァーグの旗手のように言われていたと記憶する。テレビで見た「ボルサリーノ」は痛快だった。二枚目スター、アラン・ドロンと組んでの大活劇。フランス映画界をしょって立っていた二人。その当時、双璧をなしていた二人がタッグを組んで出演した作品。とても素敵で、あまりのヒットに「ボルサリーノ2」という続編が出来上がっている。この二人は、その後、「ハーフ・ア・チャンス」で当時売れっ子のスター女優バネッサ・パラディを迎えて再度共演している。この作品は、映画館で見たが、爺さんになった二人が(当時、二人ともに60代)、パラディの実の父親探しに翻弄される、まあまあ見ものの作品であった。アラン・ドロン、ジャン=ポール・ベルモンドともにこの作品が特筆すべく最後の作品となっているようだ。ベルモンドは2001年に脳梗塞になってから、体が不自由だったようで、表舞台には出なくなったと思われる。とはいえ、2011年にカンヌ国際映画祭の名誉パルムドールを、2016年にはベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞している。とてもユニークな俳優であったジャン=ポール・ベルモンド。ご冥福をお祈りいたします。合掌。
2021.09.08
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新体操でオリンピックを目指していた少女が忽然と消えた。夜6時30分、練習スタジオから自宅までは700m。連絡もなく、携帯にかけると留守電になる。イタリアの田舎町で起きた、少女殺人事件を基にして作られた作品。テレビの再現フィルムのような感じの作品で市井の人々(しせいのひとびと)といった感じの出演者が登場。スターとかタレントといった感じの人は出ていないという意味。エンタテイメント性としての魅力には乏しく、実際の事件でなければ注目されることもないであろうと思われる。現実に起こった事件で、現実の捜査が描かれている。その捜査手法があまりにすごい。アメリカなら全人口のDNAがあるからDNA採取すれば瞬時に犯人がわかると言っていたが、実際、そんなことはないだろうと思われる。そして、イタリアでは全人口のDNAデータなど存在せず。全く手掛かりのない物証の中でわずかに発見された犯人と思われる人物のDNA。そのDNAに一致する人物を探す。それも該当する地域の総ての人にDNA提供を呼びかけて、だ。時間と経費がかかる。かかりすぎる。遅々として進まない捜査は、この作品の主役である捜査の総指揮を執る女性検事に批判が巻き起こることになる。大海の中で針を見つけるような作業は、捜査は。プライバシーがない盗聴などの捜査手法は見ていて驚きだ。その捜査の総てが驚きだ。イタリアはここまでするのか…。ある意味とてもショッキングな作品であった。Netflixにて2021年/イタリア/96分/監督:マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ脚本:グラジアーノ・ディアナ出演:イザベラ・ラゴネーゼ、アレッシオ・ボーニ、トマ・トラバッチ、サンドラ・トッフォラッティ、ロベルト・ジベッティ、マリオ・ピレッロ、キアラ・ボーノ、ミロ・ランドーニ、アンドレア・ブルスキ原題:Yara(「ヤーラ」)お薦め度「ヤーラ」★★★☆(70%)
2021.11.07
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Midway (C)2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.見たかった「ミッドウェイ」がようやく見られた。ミッドウェイ海戦についての映画作品は数多くあるが、もっとも有名なものは1976年作の「ミッドウェイ」であろう。チャールトン・ヘストンにヘンリー・フォンダ、グレン・フォード、ロバート・ミッチャム、そして三船敏郎と当時の名優を集めて作られている。残念ながら私は見ていない。今作の「ミッドウェイ」では作戦、戦略について戦闘シーンを中心に描かれている。最前線の飛行機乗り、爆撃戦闘員の物語である。著名な作品である「トラ・トラ・トラ!」や「パールハーバー」が恋愛を織り込んだ作品であるのに対し、この「ミッドウェイ」では恋バナは皆無。奇襲真珠湾攻撃をはじめとして戦闘に次ぐ戦闘を真摯に描いている。その最中、戦場での非道も描かれていて、人でなしのように描かれている日本軍である。悲しいかな、真実でもあるので否定できないけれど、わざわざ描かなくてもと思ってしまったのは同じ日本人ゆえか。太平洋戦争の転機となったミッドウェイ海戦。暗号を見破られた日本軍が負けたのは当然とも思えるが、その敗因は南雲中将が陸上爆弾を水上爆弾へ付け替えを指示したことである。痛恨の極み。米軍から見たミッドウェイ海戦を暗号解読の勝利として描かれているのは、日本軍の戦争犯罪を強調して描かれているのは残念である。とはいえ、史実に基づいたなかなか迫力のある作品といえよう。Netflix にて2019年/アメリカ/138分/G 監督:ローランド・エメリッヒ脚本:ウェス・トゥック出演:エド・スクレイン、パトリック・ウィルソン、ウッディ・ハレルソン、マンディ・ムーア、ルーク・エバンス、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、デニス・クエイド、ルーク・クラインタンク、アーロン・エッカート、ダレン・クリス、キーアン・ジョンソン、アレクサンダー・ルドウィッグ原題:Midway(「ミッドウェイ」)お薦め度「ミッドウェイ」★★★★(80%)
2022.04.02
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