名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2009.09.07
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: カテゴリ未分類

「自民党支持者のお馬鹿」ばかりでバリエーションに乏しい です。こんな事ばかり書いていて、本物の馬鹿は、実は自分ではないのかと少しは自省するところが見られないあたりが、マーサ氏のマーサ氏たる所以でしょう。 普通の人なら恥ずかしくてこんなことはしませんね。
 さて、今回はかつてのマーサ氏の日記で、 予想通り完璧に大外しした ものが一つありましたので、ちょっと取り上げてみたいと思います。

自民党が根拠無しに毎年減税している(ナフサ減税)3兆円。国民から毎年徴収している消費税2兆6000億円

 この日記はかつて 第五十六回 で取り上げたものですが、マーサ氏は議事録を誤読して、 ナフサ減税は自民党が還流献金を受け取るために行っている不当な減税であると勘違いし、ナフサ減税を止めて財源にしろと主張していました
 これに対し、私はナフサ減税は石油化学業界の国際競争力を維持するために必要なもので、国際的に見てもごく当たり前の措置である、と指摘しました。
 そしてこの度、 民主党は常識的に考えてナフサ減税を継続すると言う決定を下しました。

民主、租税特別措置3割廃止で1兆円超捻出

>民主党も政策的意義や効果があると判断すれば、措置の継続や恒久化を検討する考えだ。石油化学製品の原材料となるナフサへの免税措置(3兆7890億円)については、プラスチックなど幅広い製品価格の上昇にはね返るため、すでに免税の継続方針を示している。
(読売新聞:09年8月7日)

 何故か読売新聞もナフサ減税の規模が三兆円以上だと書いていますが……ともあれ、流石の民主党も、 租税特別措置の中に手を付けられない物があることは理解した ようですね。それはそれで、 自分たちの財源論の根拠が怪しいものであったことをどう説明するのか 、と言う問題に直面するわけですが。
 なんにせよ、ナフサ減税が継続されることになったのは非常にめでたいことであり、マーサ氏の幻想財源論のひとつが、 彼が支持する民主党の手によって根本から覆されることになったのは、大変素晴らしいことです 。同時に、本物の馬鹿、新聞を読めない馬鹿が一体誰であったのかも明らかになりました。
 情報を下さった「さささん」、誠にありがとうございました。


 では、ここからは何時もどおりのツッコミを入れて行こうかと思います。まずはこちら。 それ周知の話だから 、と言う日記。

高速無料化の経済効果 国交省、一転試算認める(CO2、310万トン削減も同時に国交省認める)

 9月6日の朝日新聞の記事を引用した日記ですが、こんなものは別に新事実でも何でもありません。国交省が高速道路無料化の試算を行った事は国会でも既に話題にされており、民主党が高速道路無料化を主張する際の根拠の一つとなっています。
 まず、今年の二月二十日、衆議院の予算委員会で馬渕“渋滞するところは有料にします”議員が次のような質問をしています。

第171回国会 衆議院予算委員会 第17号 平成21年2月20日

>○馬淵委員 これは、先ほど来申し上げているように、走行便益というのは最も費用対効果の中で大きいんです。その便益を算出した、これは推測の計算結果なんですよ。これを否定されるのは全くおかしな話なんです。
>今お話で、なぜそのようになっているかわからないとお話しされました。私もこれは不思議だなと思ったんです。
>そこで、この資料について私も丹念によく見てみましたが、この資料、これは国総研から入手をいたしました。もう一つ、同じ書類名の資料がございます。この国総研の報告書とこれと違う点は、グラフの線がこれは一本多いんですね。
>どういうことかというと、この一本多い線というのは、これは十割引きの検討を行っておられるんですよ。この十割引きというのは、つまり無料化じゃないですか。無料化の検証を行っておられるんですよ。


 この後、三月に国交省は無料化時の試算も加えた資料を民主党側に提出しています。民主党はこれを元に高速道路無料化時の経済効果を出してきたので、最大七兆八千億円と言う一番大きな数字を出してきました。マーサ氏もこの数字は引用していますね。

シンクタンクによる高速道路無料化による7兆8000億円の経済効果(ドイツ、アメリカで実証済み)衆議院国土交通委員会平成21年3月27日議事録

 この時点で「国境賞が資料隠しをしていた?」事実は明らかになっているわけですが、何故今更新しいニュースのように報道されたのでしょうか? むしろこの時点で民主党は国交省をもっと攻めるべきだったと思うのですが、何故かそうしていませんね。
 思うに、 この資料自体、相当に出来の悪いものだったと考えるのが自然 でしょう。引用されている記事内にもありますが、この資料は
「道路建設の費用対効果を判断する際に用いる走行時間短縮、燃料費などの削減、交通事故減少の三つを金額に換算して合計している」
 程度のものに過ぎず、
「鉄道やバス利用からマイカーに切り替えたりすることによるCO2の増加量」
 が試算されていなかったり、それらの公共交通やフェリー等の減益等、高速道路無料化による影響が心配されている件については一切触れられていません。もし資料が正確なものだったら、馬淵議員が「渋滞するところは有料」などと逃げ口上を言うはずがないですからね。
 いずれにせよ、 議事録を読み込んでいる事を自慢にしているマーサ氏にしては、この議事録のやり取りに気付かず、朝日新聞の記事を新事実のように扱ったのはマヌケとしか言い様がありません


 お次はこちら。いやそれが普通ですから、と言う日記。

自民党自ら(事前通告)という墓穴を掘り野党として臨む委員会ってどうなんだろう(更に昨年自民党が振り回した委員長職権と衆議院規則の始末をどうつけるのだろう)

>つまり(個別的、具体的な質問は、事前通告を願います)と言う事であるが、もし野党自民党が、民主党政府にこれをした場合どうなるか、恐らく民主党政府は各専門議員が政務官となっているわけであるから、これら(事前通告)に全員が官僚を手足に使い、細部にわたるまで解析し、さらにその解析資料が今までの様に(いかがわしい資料)であるか無いかを検証し、委員会に臨むであろう。

 この日記を読むと、マーサ氏が国会での質問や答弁と言うものを全く理解していないことがわかります。
 国会での質問は、する側が政府に対し事前に内容を通告するのが常識で、これは答弁する大臣にも考えを整理して準備する時間を与えることを通じて、効率的な議事の進行と議論の内容を向上させるために定着した慣例です。 マーサ氏自身「細部にわたるまで解析し」と書いているように、国会でいいかげんな答弁は許されません。例えばうろ覚えで間違った事を言えば、虚偽の答弁をしたとして糾弾される恐れがあります。
 そう言う事態を防ぐため、また政府が質問に対して後日回答として逃げることを防ぐため、事前通告というのが慣例化されているわけです。とはいえ、法で決まっているわけではないので、戦術としてぶっつけ本番で質問をする事もあります。やってるのは主に野党時代の民主党でしたが。
 しかし、この戦術は大臣を格好悪く見せようとする単なる嫌がらせに過ぎませんし、それすら大臣の対応次第では無効化されます。一例を挙げましょうか。

第166回国会 衆議院本会議 第12号 平成19年3月8日

 この日の本会議では、民主党の田名部匡代議員が当時の柳澤厚労相に事前通告無しの質問を行いました。これに対し、柳澤大臣はスマートに答弁を返しています。

>○国務大臣(柳澤伯夫君) 田名部議員にお答え申し上げますけれども、実は、きょうの御質問については事前のお話が全くない上に、この議場における声も、必ずしもそちら側でうまく聞こえるという構造にないわけでございます。
(中略)
>あとの御質問がもしありとすれば、それはまた再質問をいただくか、さらには委員会等で御質問をいただくかしてお答えを申し上げたいということを申し上げます。(拍手)


 このように、事前通告なしで質問をしても、「改めて再質問するように」で終わりです。戦術として全く意味がありません。マーサ氏は民主党の議員が全部ぶっつけ本番で質問をしていたとでも思っているのでしょうか? だとしたらアホ過ぎます。議事録のどこを読んでいるのでしょうか?
 答えはもちろん「マーサ氏の都合のいい部分だけ読んでいる」ですけどね。ともかく、自民党側も与党の頃には「官僚を手足に使い、細部にわたるまで解析し」て、答弁を作成しているわけです。別に民主党の専売特許というわけではありません。
 日記の内容はさらに混迷を増していきます。

>そして自民党さん、昨年は特に委員長職権と衆議院規則を振り回していましたが、与野党逆転した今、自民党はこの委員長職権と衆議院規則を民主党が使用した場合、自民党はどうするのだろう。

 そりゃ、自民党が使った時には散々非難したくせに、自分たちは平気で同じ事をするのか、とダブルスタンダードを批判するだけだと思いますが。マーサ氏は何を言いたいのでしょうか?
 と言うか、マーサ氏の認識では「委員長職権と衆議院規則を振り回す」のは質問から逃げる行為だと言うことのはずですが、民主党がそこまで自民党に追い込まれると考えているのでしょうかね、マーサ氏は。まぁ、最近の馬渕、長妻ら各議員の体たらくを見てると、そうなる可能性は十分だと思いますけどね。


 最後はこれ。短いですが、マーサ氏の人品が良くわかる日記です。

議事録も禄に読まず理解出来ないお馬鹿自民党支持者が一人前に政策批判。これほど滑稽な話は無い。

>その答えは委員会の自民党議員の質問を見ていればよく分かるでしょう。そうだ、自民党支持者のお馬鹿は議事録を読まないのだ。すまん。

 ものすごく勝ち誇った文章ですねぇ……
 確かに、私は観察記を書くときくらいしか議事録を読みませんし、そうでなくても国会の議事録をほとんど神聖視して、これさえ読めば政治の全てがわかるように思っているような人間は、自民党支持者に限らずほとんどいないと思います。
 しかし、大事なのは議事録に書いてあることを読み取る読解力と、理解する知識であり、 そのどちらもマーサ氏には徹底的に欠けています。 だから、ナフサ減税が自民党の悪行だと勘違いしたり、ゼネコン八兆円丸投げ説や長崎方式で国家予算半減説、浄化槽で四十兆円財源説といった 珍説のオンパレードを作ってしまうんですよ
 ここで改めて言いますが、「議事録も禄に読まず理解出来ないお馬鹿」と言うのは……



マーサ2838さん、あなたの事です。





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Last updated  2009.09.07 22:00:55
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