わたしのこだわりブログ(仮)
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Breqk Time(一休み)日本は、世界がコロナで混乱する中にあって、未だ日常がある不可思議な国だった。日本の「平常さ」は諸外国から見ると困惑以外の何物でもない。渋谷や六本木で遊ぶ若者達の危機感のなさにあきれられ、それらを野放しにしている日本国に対して批判されてもきた。また、世界に公表されている感染者の数は他国と比べてものすごく少ない事も不思議要因であった。そんな日本の不思議? ジャパン・パラドクス(Japan Paradox)と言う言葉まで生まれた。※ パラドクス(paradox)は受け入れがたい結論とか理論と現実のギャップ。相反する事態である。今回で言えば日本のコロナの現状と日本人の行動のギャップが信じがたい。と言う意味になろう。が、それは3月までの話し。最近はそうも言え無くなってきた。しかし、感染者の数が他国と比べて少ないのは国の方針でコロナ感染の検査数が限られている事が判明した。潜在的な患者が本当は多数いるのではないか? と言う不審。人口で言えば東京はNYと並ぶので日本もじきにNYのような混乱状況に陥るりではないか? と世界は見ている。※ アメリカなどは日本滞在者に退去するよう勧告している。確かに、NYやパリ、ローマが混乱している中、海外旅行している日本人もまだいたし、渋谷でマスクもしないでヘラヘラと遊んでいる若者や通勤でもマスクを未だ付けていない人がいる事に私も驚愕した。まさに頭の回路が平和ボケ? 今世紀最大の危機が来ているのに落ち着きすぎたろう・。バカなの? と言いたくなるのは確か。そして諸外国が危惧していたように、今徐々に日本の感染者が毎日更新され増え続けている。自分達は感染しないと思っていた? 若者の感染者数が急増。達が悪いのは行動範囲が広く、濃密接触が多いから確実に感染拡大している事だ。自業自得の者はともかく、巻き添えを食って被害を受けた者は気の毒でならない。特に高齢者の場合、確実に死と隣あわせになるからだ。ところで、潜在的な感染者は万といるかもしれない。でも日本政府は感染者の数をやたらと増やすよりも死亡者数の減少に舵を切った。検査数が少ないのは適切な処置さえすれば大部分が助かると解ったコロナの対策として、病院崩壊しないギリギリの所で感染者を送り込む事にしたからだ。つまり検査の押さえ込みは病院の収容力に沿ってなされている。自分は感染しているか否か、早く知りたい気持ちはわかるが、現状、日本の抱える諸事情を考えれば日本のやり方は間違ってはいないと思う。いずれにせよ早くコロナを終息させて外に出たいものである。さて、コロナによる自宅待機などが増えているので、今回も「アジアと欧州を結ぶ交易路」は避けて軽いネタにしました。(軽くないかもしれないが・・。)とりあえず今回もなかなか行けない遠い島から持ってきました。写真は10年前に特集した時のものですが、違う写真をなるべく選んで写真盛りだくさんでお送りしたいと思います。マダガスカル島(Madagascar Island) 1 曲鼻亜目ジャパン・パラドクス(Japan Paradox)マダガスカル共和国(République de Madagascar)サイザル(Sisal)畑と動物ベレンティ(Berenty)保護区の曲鼻亜目(きょくびあもく)ワオキツネザル(Lemur catta)ベローシファカ(Verreaux's sifaka)インドリ(Indri)茶色キツネザル(Brown Lemur)マダガスカル共和国(République de Madagascar)リュウゼツラン科のサイザル(Sisal)畑が延々と続くのどかである。サイザル繊維は、麻に代わる繊維植物。紐やロープは元より、紙、布、履物、帽子、バッグ、カーペット他、ポビュラーな所では、ダーツボード板に使われている。アフリカ大陸の東岸、南緯20度のインド洋の西の端に位置する島。島としては世界第4位の面積を持つマダガスカル共和国(République de Madagascar)は日本の約1.6倍と広い。民族のルーツは、5世紀頃 ボルネオ島からマレー系の言語を話す人々が到来して先祖になったと言われている。下はマダガスカルの位置です。太古にはアフリカ大陸とインドに挟まれた場所にあった。それが2億5000万年前から2億年前(三畳紀末)パンゲア大陸は分裂を始めた。1億4500万年前(白亜紀頭)から6500万年前(白亜紀末)にインド亜大陸とマダガスカル島が分離。インド亜大陸はユーラシア大陸に向けて急速に北上開始。お隣さんはユーラシアに衝突してヒマラヤを造った。生態系に個性があるのも離島ゆえなのだろう。バオバブ(Baobab)はアオイ目アオイ科の植物でサバンナに生殖するハイビスカスの仲閒。形に特徴があり、高さは30mにも及ぶ大木で、幹は徳利のようにズングリムックリしている。原生種がマダガスカルに6種。同じ木だと思うが暗いのを少し明るくしました。バオバブの生息地は限られていて、マダガスカルと言えどどこにでも生えているわけではない。このあたりではめずらしい。十字の柱が並ぶ。まるで墓地のようであるが、サイザルを干す為の鉄線がはりめぐらされている。サイザル農場のダチョウベレンティ(Berenty)保護区の曲鼻亜目(きょくびあもく)農場に現れたワオキツネザル(Lemur catta)。マダガスカル南部では、動物園に行かなくても自然にそこらへんにいる。それは保護区があるからだ。1936年、島南部にベレンティ(Berenty)保護区が造られたが、この島はワオキツネザル(Lemur catta)他、曲鼻亜目(きょくびあもく)の生息域なのである。保護区は1000 ha以上。そこには多様な動植物が生息している。2000頭のキツネザルに100種以上の野鳥や爬虫類、カメ、コウモリ。植物だって普通じゃない。俗にトゲの木と呼ばれる有刺植物も群生している。独特な生物が誕生した背景には、もちろん島であるからガラパゴス的な現象はあったであろう。が、アフリカの離島マダガスカルは2億5000万年前のパンゲア大陸時代にはアフリカとインド亜大陸に挟まれていたと言う歴史を持つ島なのだ。プレートテクトニクスにより地球の大陸は分離したり移動を続けジュラ紀から白亜紀の間にインド亜大陸及びマダガスカル島、南極大陸、オーストラリア大陸が誕生する。まさに恐竜が全盛の頃、マダガスカルのお隣りだったインド亜大陸はユーラシア大陸に向けて急速に北上を開始し離れて行った。しかし中生代(白亜紀)末期、新生代に入る狭間(K-Pg境界)で地球の生態系を大きく変えるインパクトが起きた。インパクト後に恐竜は絶滅。さらに新生代に入ると南極大陸からオーストラリア大陸が分離して北上。同じく北上したインド亜大陸はユーラシア大陸に衝突していた。カンガルーやコアラなど、オーストラリアには7目にも渡る独特の有袋類と言う生態を生んだ。同じようにマダガスカルもまたアフリカ大陸とは同種であったのに独自の進化をしたと考えられる生態が生まれている。曲鼻亜目(きょくびあもく)はその一つである。※ 地球の大陸移動と生成については、以前「ナミビア・コーリシャス石化の森と地球の大陸移動」で表も造っているのでよかったら見てください。リンク ナミビア・コーリシャス石化の森と地球の大陸移動彼らは1日5.6kmもの距離を歩きまわり果実、花、葉、草本、昆虫、カメレオンなども食べるらしい。PrimatesTreeウィキペディア、サル目にある霊長類の系統樹から借り、必要カ所のみ書き加えました。霊長類は曲鼻亜目(きょくびあもく)と直鼻亜目(ちょくびあもく)に分類される。表で示したようにヒトや、私たちが一般に知っている猿達は下段の直鼻亜目に分類される。今回紹介するのは上段の曲鼻亜目(きょくびあもく)であり、それらはほぼマダガスカルの固有種である。因みに現代人は、系統樹の一番下に記した。ヒト科ヒト属ヒト H. sapiens現生人類 ホモ・サピエンス・サピエンス(Homo sapiens sapiens)となる。ワオキツネザル(Lemur catta)分類は曲鼻亜目(きょくびあもく)(Strepsirhini)キツネザル下目 (Lemuriformes)キツネザル科(Lemuridae)ワオキツネザル属(Lemur Linnaeus)生息域はマダガスカル島と、コモロ諸島など周辺の孤島。猿なのに名前にキャットがついているが、猿と言うよりはイタチやミーアキャットにも似ている。それは我々が一般に知っている猿とは、全くルーツが異なるからだ。霊長類の中でも曲鼻亜目(きょくびあもく)は原始的なグループとして原猿などとかつては分類されていた。※ 曲鼻とは、鼻腔が曲がり鼻孔が左右に離れ外側を向いている状態を意味するらしい。体長38.5 ~45.5cm。尾長56~62.4cm。尻尾の輪状の斑紋が和名の由来。人の手のように指が長い。早朝の儀式? お腹を太陽へ向けて暖を取る?暖と言うよりはエネルギーを取り入れているように見える。泳ぐ海イグアナが海から上がると日光浴して体温を上げるのに似ていなくもない。ワオキツネザルは哺乳類なんだけど・・。日本の動物園のワオキツネザルは、冬にストーブの前でこれをやるらしい。単に暖をとっていただけか・・。ベローシファカ(Verreaux's sifaka)分類は曲鼻亜目(きょくびあもく)(Strepsirhini)キツネザル下目 (Lemuriformes)インドリ科(Indridae)シファカ属 (Propithecus)ベローシファカ(Propithecus verreauxi)種体長40~50cm。北部、西部、南部の落葉樹林に生息し、小規模な群れを形成し生活。食性は植物の葉、花、果実など。植物や朝露を嘗めることで水分を摂取。食性は草食。植物の葉、花、果実などを食べる。地表に降りて水を飲む事は無いらしく、植物や朝露を嘗めることで水分を摂取していると言う前肢は短く指もワオキツネザルに比べるとかなり短いが、後肢は長く発達しているので幹間を跳躍して移動するのにはすぐれているよう。逆にそのアンバランスさは地上では不利。地上でも彼らは独特の跳躍で移動している。Andasibe-Mantadia National Park からキツネザルの中で最大種のインドリ(Indri)分類は曲鼻亜目(きょくびあもく)(Strepsirhini)キツネザル下目 Lemuriformes)インドリ科(Indridae)インドリ属(Indri)インドリ種(Indri indri)インドリ属はインドリ(Indri indri)一種のみ。インドリとは「there it is」「あそこにいるぞ!!」とガイドが発した現地語から命名されたらしいが、めったに見られ無い貴重種らしい。キツネザルの中で最大種のインドリ(Indri)であるが、逆に尾は一番短いのかも。尾長3 ~ 8cm。体長57.5 ~69.5cm。体重6 ~7.5kg。茶色キツネザル(Brown Lemur)一般的茶色キツネザル(Common brown lemur)あるいは真のキツネザル(True lemurs )分類は曲鼻亜目(きょくびあもく)(Strepsirhini)キツネザル下目 Lemuriformes)キツネザル科(Lemuridae)ユーレムル属(Eulemur)※ 茶色キツネザルの種は多い。キツネザルの食事は、主に果物、若い葉や花。一部場所ではセミや、クモなど昆虫類も食べている。タンパク質を補う為か?それにしてもとても可愛い。こちらのパーク(Andasibe-Mantadia National Park )では、この子達を抱っこさせてくれるのだ。一般的なキツネザル科のキツネザルはマダガスカル(Madagascar)とマダガスカル島との間のモザンビーク海峡に浮かぶコモロ諸島のマヨット(Mayotte)で発見されている。全長は84〜101 cm、尾は41〜51 cm。2〜3 kg短毛で密度の高い毛は主に茶色または灰褐色。目はオレンジがかった赤で、これらは種により多少異なる。子連れが多い時期のようだが、下は親子? 3人? である。通常5から12のグループに住んでいると言う。親子で一緒とはどこにも書いてないのでこれはたまたまか? それにしてもやっぱりキツネにも猿にも見えない。イタチとかカワウソの顔にも見えるかも・・。一般的な茶色のキツネザルは、低地の熱帯雨林、山地の熱帯雨林、湿った常緑樹の森、乾燥した落葉樹の森などさまざまな森に生息している。95%が森の木々の上で過ごし、地上に降りるのは2%未満だと言う。そう言う意味では下は貴重な写真かも。やはり地上を歩く時はシッポは立てているようだ。それにしてもやっぱり猿じゃないなー。フォール・ドーファン(Fort-Dauphin)フランス語で「皇太子の砦」を意味するここは1643年、フランス東インド会社が砦を築いた場所。現在名はトラニャロ(Tôlanaro)。マダガスカルはフランスの植民地であった。この砦自体は1674年に撤退しているが、19世紀にマダガスカル王国とフランスは戦いマダガスカル王国は敗北して崩壊。1897年に正式にフランスの植民地として吸収された。それから60年以上に及ぶ植民地時代にはサトウキビのプランテーションや黒鉛の採掘が行われる。フランスへの原料供給地であり、フランスの工業製品の消費地として位置づけられていた。この島を舞台にした「星の王子様」を描いたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupéry)(1900年~1944年)はフランスの作家であると同時にパイロットでもあり。郵便輸送の為のパイロットとして欧州-南米間の飛行航路の開拓もしている。おそらくマダガスカルへは任務で行き来していたのかもしれない。また、機体トラブルでサハラ砂漠に不時着した時の事が「星の王子様」に反映されている。マダガスカルといえば、バオバブの木と共にサン=テグジュペリと「星の王子様」は切り離せない話しなのである。次回、なる早でPart 2を出す予定です。つづくリンク マダガスカル島(Madagascar Island) 2 カメレオン(Chameleon)の島
2020年04月16日
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