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先日情熱大陸で中京大学の武田邦彦先生が出演されていたのを見逃してしまいました(涙)
環境問題、原発問題について独特な主張を展開され、とくに震災後ブログで原発事故について触れ続け広く知られる存在となった武田先生。
全てに於いてニュートラルでなければ平静が保てない、というのが私なりの考え方ですが、それでも事実関係に基づいていろいろと調べる中、ひかれるのは彼の主張であり、考え方。
批判や非難も見受けられますが、それでも一貫してブレない彼の主張はシンプルで力強く、冷静さがそこにあります。
いま、原発事故により様々な影響が出ている日本で「(放射線に対して)心配し過ぎはよくない」という主張が目立ちますが、これを信じろというのは無理というものです。
もちろんそれぞれの価値観の問題ですから、そうでない人も多くいらっしゃるとおもいます。そんなに心配ならばここから離れれば、という考えもあります。
原発の影響に恐れを感じ、大きな余震がいつか来るかもしれないという不安を抱える中、今の生活を捨て、新天地でやり直せるならばそうしたい人、多いと思います。
でも現実問題それは難しいのがわかっている。だからこそ目をつぶってどうにか落としどころを見つけやり過ごそうとしている。
多くの母たちがそうしているのではないでしょうか。
子供たちに至ってはさらに深刻です。小さな地震でも体をこわばらせる。テレビをつければニュースで放射線の影響について、深刻な面持ちで連日伝えられている。「牛肉も畑の肥料もすごく放射能(線)が万とか言ってすごい怖いよね。でも大丈夫だよって言われても意味わかんないよママ。どうして心配しないでって言うんだろうね、わかんないよ」「農家さんとかかわいそうだよね、自分のせいじゃないのに。国が買ってあげるんだよね。でも国のお金って税金だよね。税金て募金とか献金みたいに皆がはらってるものだよね。じゃ払っている人たちがいないと国(政府)がやりたいことができないってことだよね。なのにどうしてなんだろう」なにかおかしいと感じていても上手く言えないだけ。子供もいろんなことに気づいているのだと思います。
でも自分たちはここが全て。逃げ出したくても逃げ出せない。
つきるところ、どんな手法をもっても絶対の安心感はここを離れない限りないのだとおもいます。
たとえ政府が放射線の影響について安全基準を設けたとしても、「すぐには健康被害が発生しない」という推測のもとでの考え方です。将来的にも影響は考えにくい、という科学的根拠がそこにあるのだと思いますが、科学的根拠に基づいて開発される新薬でさえ、実験や検証など試行錯誤を重ね、ときには科学的根拠を覆されながら、調整を重ね、長い時間をかけてようやく日のめをみると言われています。時には失敗におわり世に出ないこともあるほどです。
だから科学的根拠という考え方は、私はある意味緊急避難的な捉え方しかできないのです。
反面、ここで暮らすからこそ、緊急避難的な考え方は必要だとも言えます。
そういった意味で、武田先生のこのブログ記事は参考になるかもしれません。
転載自由という事で以下、全文転記致します。***************************************どう乗り切るか、毎日、迷っているお母さんに(追加版)
今週日曜日に、どう乗り切るかについて整理をしてみました。
本当は、原発事故の前のように「なにも気にしないで気楽な生活を送ることができる」というのが一番です。はやく国が除染を進めてもとの生活を取り戻して欲しいのですが、それまでは自分で注意して被爆を避けなければなりません。(先回の表をそのまま示します。クリックをすると大きくなります。)
でも、少しずつ汚染が広がっていますし、スーパーに行っても地元の野菜しか売っていないということもあります。
そこで、
1) 本来は悠々、1年1ミリを守れるのが良いのですが、
2) 現実の生活でどこまで我慢ができるのか、
というのを計算してみたのが先回です。
そうすると、
1) 野菜や卵、お茶のようにあまり選べないものは、ある程度は注意しても、汚染されたものを買っても大丈夫、
2) 肉、お米など選べるものは徹底的に選ぶ、
3) 生活全般で少し注意をする、
4) 時々、へまをしてもよい、
ということがわかり、ほっと安心します。
・・・・・・・・・
そのときに調査が行き渡らなかったものは、
1) 豚肉、鶏肉
2) 牛乳
でした。その後、調査を続けていますが、やはり今の段階では、国内産は、
1) 産地がしっかりわかっている福島、関東、宮城以外の豚、
2) 同じく産地がわかっている鶏、
3) 産地偽装があるので、ルートがわかるもの、
に限定されるという悲しい状態です。
だから、じっくり選ぶ時間があれば、外国産(どこのものでも良い)を少し多めに買うようにしてください。
牛乳は相変わらず不明朗で、いくら調べても大手の販売会社はベクレルを言いません。だから、汚染されたもので計算をしています。
またしばらくたったら、状況が変わりますから、そのときはまた計算をします。
・・・・・・・・・
表では1年2ミリまでOKになっているので、それに疑問をもったお母さんもおられますが、これはあくまでも臨時措置で、5ミリに行かないようにこのぐらいの範囲に収めておけば、来年以後、なんとかなります。
3月に情報が行き渡らず、政府やテレビの言っていることを信じて雨に濡れてしまったり、子供を外で遊ばせてしまって、悔やんでいるお母さんもおられます。
それも考えて、ゼッタイに5ミリに行かないような数値で計算をしました。人間、少しのへまはあるものですから、それも考慮しました。
今後は、今回の牛肉のように、多くの人が汚染がどのように進むかを知るようになり、また今の暫定基準が高いことにも気がつきますので、今後は徐々に改善されると予想されます。
台風シーズンで風が吹くと、汚染地帯が広がりますが、同時に人のいない海や山にも拡散しますので、福島や関東の汚れは少しずつ減少していくと考えられます。
これは拡散の原理ですから、おそらくその通りに行くでしょう。それに福島の除染が進むことを期待しています。
(平成23年7月22日 午前9時 執筆)
http://takedanet.com/2011/07/post_12c8.html