【粗筋】
「面白い話があるが、お前はすぐに『それからどうした』と言うから話しにくくていけない」
「今日は絶対に言わない。もし言ったら200文出すから、話しておくれよ」
「じゃあ話そう。昨日、横町のお光の所へ行ったんだ。親父もお袋も留守で、お光は炬燵に入っていた」
「うん、そ……ここが我慢のどころだ」
「お光は、一人で寂しいから、少し話でもして行ってくれと言うんだ」
「うん、そ……そうかい……」
「炬燵で話しているが、これはうまくすると……と思うから、炬燵の中でそうっと手をのばすとな」
「うん、そ……そそそ……」
「そっと手に触れると、向こうは引っ込めない。向こうからも手をのばしている。足をそっとのばすと、むこうも……」
「えーい、もうたまらねえ。200出すから、それからどうした」
【成立】
どこまで行って落ちにするかが噺家の品位……客に合わせている可能性もある。
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