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人目が気になるって… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2026.07.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
お話や物語の中では自分が「自分以外のもの」になって色々と体験することが出来ます。
「旅に出る」ということが「日常から離れ、非日常の世界に入って行く」というなら、これもまた立派な「旅」です。「心の旅」です。観光名所めぐりや、買い物や、美味しいものを食べることだけが目的の旅行よりも、ズ~っと「旅」です。
そして人は、その「旅」で色々なものに出会い、色々なものを見て、色々なものを感じて、色々な体験をして、自分の「心の世界」を広げることが出来ます。

ただし、その「心の旅」が出来るようになるためには、子どもの頃にいっぱいお話しを聞いたり、いっぱい物語を読む必要があるのです。
心の中であれこれ空想するだけのことなら、お話しを聞いたり物語を読むことなく育った人でも出来ますが、そういう人は「他者の視点」に立つことが出来ないため、「自分」から外に出て、自分が知らない世界を旅することが出来ないのです。だから「新しい出会い」も生まれません。

実は、この「他者の視点に立つ」というのは、心の体験を通して学ぶ一つのスキルなんです。しかもかなり高度なスキルです。そして、その体験を与えてくれるのが「お話し」であり「物語」なんです。
「他者の視点によって表現された言葉の世界」の体験が、子どもたちの「他者の視点に立つ能力」を育ててくれるのです。

でもここで問題があります。確かに、現代の子どもたちもテレビやタブレットなどを通していっぱい「お話」と出会っています。でも、「見る」という形ではお話の中に入れないのです。視覚には「自他を分離する」をいう働きがあるからです。
ですから、本当に子どもの「他者の視点に立つ能力」を育てたいと思うのなら、映像に依存しない「言葉だけで語られたお話」が必要になるのです。「本」という形でもOKです。


そのため、映像で「お話」を見る子は、「登場人物の視点」ではなく「制作者の視点」で物語を見ることになってしまうのです。

でも、言葉だけで語られたお話を聞いている子どもは、登場人物の視点で物語の中に参加することが出来るのです。映像はまず目に届きますが、声は直接心に届くからです。
そのため、いくらいっぱいテレビやタブレットで「お話」を見せても「他者の視点に立つ能力」は育たないのです。

古来から、「お話し」は見るものではなく「聞くもの」なんです。「物語」も同じです。

確かに、映像化すると分かりやすくなります。でもそれが問題なんです。
分からないことは分からないままでいいのです。分かるまで待てばいいのです。
大人が善意で分かりやすくして、分かった気にさせてしまうと「?」が消えてしまいます。でも、子どもは「?」があるからお話の中に能動的に参加することが出来るのです。
このように、大人の善意が子どもの成長を阻害してしまう事がいっぱいあるのです。

特攻隊の生き残りだった父親からもよく聞かされましたが、戦争中、上官が理不尽な理由で新兵をいじめ、しごくのは当たり前だったそうです。それで自殺してしまった仲間も数人いたそうです。
そのような上官は「俺も新兵の時にはしごかれた、だから今度は俺がお前らをしごく番だ」と、自分の行為を正当化していたようです。

でもその一方で、「俺は新兵の時にしごかれて苦しい思いをした、だから俺はしごかない」という判断をすることが出来た上官もいたそうです。


他者の視点に立てる人は、相手の立場に立って優しくすることが出来ます。でも、他者の視点に立てない人は、ただ自分勝手な思い込みを「あんたのためなんだから」と押し付けます。そして、そういう優しさしか思いつきません。相手のことを想っているのは確かでも、相手の立場や気持ちや感覚を無視しているのです。
勝ち負けばかりにこだわり、相手の気持ちを考える事が出来ない子も同じ状態です。

災害にあった人に救援物資を送る場合も、相手の立場に立つことが出来る人は「本当に相手が必要としているもの」を送ります。でも、相手の立場に立つことが出来ない人は「自分が送りたいもの」を送ります。そして送られた方は処分に困ります。

そして実は、幼い頃からのお話しや物語の体験の有無がその違いを生み出しているのです。

私はお母さん達から色々な話を聞いていますが、「虐待されて育ったから我が子も虐待してしまう」と言う人もいれば、「虐待されて育ったから、自分は絶対に虐待しない」とそれを貫くことが出来る人もいます。



また、子どもの頃にはあまり自然の中で遊んだ体験がないのに、大人になってから自然の中での活動が好きになった人の話を聞くと、子どもの頃から本の中では自然や仲間と出会い、色々な体験をしていた人が多いのです。
「お母さんから聞いた桃太郎」と「テレビで見た桃太郎」は全く別物なんです。





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Last updated  2026.07.18 08:44:14
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