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2022.08.26
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カテゴリ: イマジン
「日本人が急いで本気で考えたほうがいいこと」 84歳、養老孟司さんが語るモノサシの重要性

年寄りは本気だ: はみ出し日本論 (新潮選書) | 養老 孟司, 池田 ...
養老さん最近、「老人本」ともいえる本を出した。
『年寄りは本気だ』――生物学者、池田清彦さんとの対談だ。養老さんが現在84歳、池田さんが75歳。虫仲間の二人は何を「本気」で語ろうとしたのか。

「まあそのタイトルは出版社がつけたんですけどね。池田さんも後期高齢者だけど、私とは世代が違って、いわゆる団塊の世代にあたります。私は団塊嫌いみたいに言われることもあるのですが、妻も団塊の世代ですし、この世代の友人は多いんですよ。

 池田さんは、テレビの視聴者にどう見られているかはわからないけれど、ものごとの本質をつかんで、ずばりと表現ができる人です。ことの良し悪しを言うのに必要な『モノサシ』を持っています」(養老さん)

「たとえば、日本の食料自給率が低いことがよく問題にされます。一時期、農林水産省がすごく取り上げました。そういう時には、『日本の食料自給率は4割程度』などと言われるのですが、これはカロリーベースの計算で、穀物主体の数字なので、ここには家畜の飼料も含まれています。最近、飼料を除いた数字が発表されて、そちらはもう少し自給率が上がっているようですが。

 この数字とは別に生産額ベースで見ることもある。その場合、自給率は7割以上となっているんですが、それは国産品のほうが値段が高いからです。

 単純に数字で実態を知ろうとしても、いろんなトリックが入っているからなかなか難しい。

 食料自給率の問題は大切だ、というのは誰もが言うことでしょう。ところが、それを把握する際、何をモノサシとして測ればいいのかよくわからない。そこに合意が無いからです。日本を実質的に捉えるための基準がはっきりしていないのです。



 そもそも、そういうモノサシは誰が考えるべきなのか。政治家なのか、経済学者なのか、そこもよくわかりませんし、定まっていません」

「コロナ禍は大きかったでしょうが、今後もいろんなショックがやってくるでしょう。首都圏直下型地震もあるでしょう。南海トラフ地震に至っては、近い将来、来ることがはっきりしている。知り合いの尾池和夫さんの説では、2038年頃だと予測されています。あと16年と考えると、やるべきことも見えてくるというもの。

 そのときどれだけの損害が出て、何をちゃんとしておけばいいのか。この前の戦争みたいに東京が更地になったとき、最初に手をつけるべきことは何なのか。

 そのことを考えていくには、根本的にこの国が何に依存しているかを絞り込んでおかなければいけない。優先順位を決めなければいけないのです。

 そうでないと、国民の間に大きな枠組みでの合意ができませんし、いざというときの自給自足も成り立ちません」





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最終更新日  2022.08.26 06:43:28


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