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2022.12.25
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カテゴリ: イマジン
佐藤優「ロシアから発信される情報をまじめに分析しない日本のメディアが見落としていること」


開戦直前、ハル・ノート(米国務長官コーデル・ハルが提示した覚書。事実上の最後通牒)への対応をめぐって開かれた11月29日の重臣会議のやりとりを、当時の外務省アメリカ局長だった山本熊一氏が『大東亜戦争秘史』にまとめている。その内容を作家の半藤一利氏が『戦争というもの』(PHP研究所)で紹介している。重臣会議における東條英機首相兼陸相と重臣の若槻礼次郎との応酬が、価値の体系と力の体系との衝突を体現している。

東條「東亜諸民族をして、それぞれがその所を得しむる新秩序の建設を妨害されては、大日本帝国としては起たざるをえない。今日まで外交交渉打開につとめて自重してきたが、しかし、いまや武力を発動しても正義の行動をするに恥じない」

若槻「理論より現実に即してやることが必要でないか。
力がないのに、あるように錯覚してはならない。
日本の面目を損じても妥結せねばならないときには妥結する必要がある。
たとえそれが不面目であっても、ただちに開戦などと無謀な冒険はすべきではない」

東條「理想を追って現実を離れるようなことはしない。
しかし、何事も理想をもつことは必要である。そうではないか」

若槻「理想のために国を滅ぼしてはならない」


「かつて日本は、太平洋戦争に突入すると英語を敵性語として排除する傾向を一層強めた。」
「(一方)アメリカが日本の内在論理を研究し、その成果を『菊と刀』として発表した。
また、沖縄戦の前に、その後の沖縄統治を見据えた『琉球列島に関する民事ハンドブック』を作成したようには、敵国研究を行っていなかった。
 それと同様の構造が、ウクライナ戦争でも起きている。マスメディアはロシアから発信される情報をまじめに分析しようとしない。私たちは価値観の肥大化を警戒すべき。なぜならば、肥大した価値観のためにおびただしい犠牲者を出した太平洋戦争を経験しているからだ。
 そして、未来において私たちが紛争や戦争の当事者にならないとも限らない。そのときに道を誤らないためにも、ウクライナ情勢を価値に流されず、多面的に見るよう努めるべきと思う。」





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最終更新日  2022.12.25 02:27:53


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