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2024.09.24
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カテゴリ: 光る君へ
「それを学びたい。ないしょで」

彰子が式部に問う

「私にも学べるであろうか?」

「人はいくつになっても学べます」

式部は白楽天の新楽府を御前講義

「資治通鑑」元和2年11月の条に、「盩厔尉、集賢校理白居易、楽府及び詩百篇を作り、時事を規諷すること禁中に流聞す、上見て之を悦び、召して翰林に入れしめ学士となす」とある。
官僚生活を始めたばかりの白楽天にとって、「時事を規諷する」詩すなわち風諭詩は、もっとも力を入れたものであった。
そうした風諭詩のうちまず50篇を集めて新楽府にまとめた。
新楽府とは楽府を手本にしたものであって、楽府が音楽に合わせて歌うことを本領としていたように、新楽府も歌い演じられることを前提にして作られた。したがってどの作品もリズミカルにできている。


高さ31メートル、十抱えもあるような立派な松が、寂しく低い谷底に生えている。
谷は深く山は険しいので人の行く道も絶え、老衰して枯死しても良材を求める大工の見立てに逢うこともない。
天子は明堂を建てようとして不足する良質の梁材を探し求める一方、谷底には松の大木が見捨てられたまま、両者とも相知ることはない。
造物主たる天の意図は測り知れないもの、この大木の松に材質だけを与え、成長する適地を与えなかった。
人の世も同様、漢の金や張湯は代々俸禄を食む名族の家柄であったが、
後漢の黄憲は賢者の評を得ただけであった。
獣医の子の黄憲は卑賤のままであったが、貂尾や蝉羽で飾った冠を冠した金や張湯は高貴な身分であった。
貂尾や蝉羽で飾った冠と獣医(の子)、この両者の間には身分の高下の違いはあるが、
高い位の者が賢者であるとは限らないし、身分の低いものが愚者であるとも限らない
諸君、ご覧あれ、人の目が届かぬ深い海底にあの美しい珊瑚が生じ、
はっきり見える天上にも白楡のようなありふれた樹木が植わっているのだ。(明治書院「白氏文集 一」から)

太行 たいかう みち
夫婦に りて以て君臣の へざるを ふう する也
太行の路は  くだ くも,
し 人の心を比すれば 是れ 坦途 たん と なり。
巫峽 ふ けふ の水は  く舟を くつが へすも,
し 人の心に比すれば  安流 あんりう なり。
人心の 好惡 かう を はなは つね ならず,
好めば 毛羽 まう う しゃう じ  にく めば きず
を生ず。
君が ため に髮を結びて 未だ五載ならざるに,
あに せんや ぎう ぢょ の  しん しゃう とに るを。
いにし へより稱す 色 おとろ へれば 棄背 き はい すと,
當時の美人  怨悔 ゑんくゎい す。
いか いは んや 如今 じょこん 鸞鏡 らんきゃう うち
せふ かんばせ の未だ改まざるに 君が心 改まる。
君が爲に 衣裳 い しゃう くん ずれば,
君は 蘭麝 らんじゃ ぎで 馨香 けいかう とせず。
君が爲に 容飾 ようしょく を盛んにすれば,
君は 金翠 きんすゐ を看て  顏色 がんしょく 無しとす。
行路 なん
かさ ねて がた し。
人 生まれて 婦人の身と かれ,
百年の苦樂は 他人に る。
行路 なん
山よりも かた く,
水よりも けは し,
ひとり 人間 じんかん さい とのみならず,
近代の君臣も亦た くの如し。
君 見ずや 左納言  さ なふげん
右納史 う ない し
あした に恩を け,
くれ に死を たま ふ。
行路 なん
水に らず,
山に らず。
だ 人情  反覆 はんぷく かん に在り。





式部 人の好き嫌いの心は変わりやすい。好きとなれば羽根が生え、嫌えば瑕(きず)を探し出す。

彰子 帝も私の瑕(きず)を探されるのであろうか?

式部  瑕(きず)とは、大切な宝なのです。瑕こそ、人をその人たらしめるものにございます





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最終更新日  2024.09.24 20:17:10


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