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2025.11.19
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カテゴリ: 報徳記を読む
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二宮翁夜話巻の3

【46】尊徳先生がおっしゃった。
山畑に粟や稗が実る時は猪や鹿、小鳥までも出て来て、これを取って食う。
礼もなく法もなく、仁義もない。
それぞれが腹を養うだけである。
粟を育てようと肥しをする猪や鹿などいない。
稗を実らせようと草を取ろうとする鳥もない。
人であって礼法がないものは、どうしてこれと異なろうか。
私が戯れに詠んだ歌に
「秋来れば山田の稲を猪(しし)と猿、人と夜昼争ひにけり」
検見に来る地方官は、米を取るためである。
検見を受ける地主も、作徳を取るためである。
小作は元よりである。
そうであるけれども皆仁があり義があり、法があり礼があるために、
心中には争っていても、乱には及ばないのだ。

世界は礼法こそ尊いのである。



【46】翁曰く、
山畑に粟、稗実法る時は猪(ゐ)鹿小鳥までも出で来たりて、是を取り食らふ、
礼もなく法もなく、仁義もなし、
己々が腹を養ふのみ、
粟を育てんと肥しをする猪鹿もなく、稗を実法らせんと草を取る鳥もなし、
人にして礼法なき、何ぞ是と異ならむ、
予が戯れに詠むる歌に
「秋来れば山田の稲を猪(しし)と猿、人と夜昼争ひにけり」
夫れ検見に来る地方官は、米を取らんが為なり、
検見を受くる田主も、作徳を取らん為なり、
作主は元よりなり、
され共、皆仁あり義あり、法あり礼あるが故に、
心中には争へ共、乱に及ばぬなり、
若し此の三人の内、一人仁義礼法を忘れて、私欲を押し張らば忽ち乱るべし、
世界は礼法こそ尊とけれ





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最終更新日  2025.11.19 00:00:12


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