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2025.07.25
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カテゴリ: 怠れば廃る塾
9 頼春水 屈辱を小さな報復ではなく、おおらかな感謝に振り替える。
頼春水は、頼山陽の父である。安芸竹原(現在の広島県竹原市)の紺屋の長子として生まれた。
春水は、11歳のころ、父に代わって、名主のところへ挨拶にいった。ところが、子供で、心安くその旨を名主に告げると名主は顔色を変えて怒り出した。「その態度は何だ。ろくな挨拶もできないとは、生意気千万だ」と、いきなり春水の頬を、平手打ちした。
春水は 驚き、帰りしょんぼりと帰りながら考えた。「なんとかして名主よりもえらい人間になり、今日の屈辱をはらし、見返してやろう」そして泣き泣き父親に訴えた。父は言った。
「名主より上になるには、学者になるか医者になるかして、よい主君に仕えるよりほかにない」「きっと立派な学者になってみせます」
春水は志を立てて、19歳で大阪に出て、ひたすら勉学に励んだ。そして儒者として高名をはせ、広島藩に召し抱えられることとなった。
ある日、春水は彼を殴った名主を招いて言った。「私が儒者になれたのは、すべてあなたのおかげです。今日はそのお礼をいうためにお招きしたのですから、ゆっくりくつろいでいただきたい」と口上を述べて厚くこれをもてなした。

※頼春水 1746-1816。江戸時代中期・後期の儒学者、詩人。頼山陽の父。広島藩7代藩主浅野重晟に藩儒として招聘され、藩内に学問所を創立。江戸勤番となり、世継ぎの教育係を務める。朱子学で藩の学制を統一した。松平定信が老中となると朱子学を幕府正学とすることに成功する。また林家の私塾を官学化し昌平坂学問所とした。





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最終更新日  2025.07.25 18:58:07


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