つららの戯言

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つらら 

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September 1, 2011
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カテゴリ: 芝居関係
『奇ッ怪 其の弐』


【作・演出】
前川知大

【出演】
仲村トオル 池田成志 小松和重 山内圭哉
内田慈 浜田信也 岩本幸子 金子岳憲


友達に誘われた、という珍しい形での観劇。世田谷パブリックシアター。ビルの1階で珈琲豆の安売りをしていたので、建物全体が珈琲の香りがしていた。


面白かった。本当に面白かった。

夏に、怪談?みたいなノリを想像していた。まぁ、人在らぬものが出てくるので、怪談なのかもしれないが、それだけではないものをたくさん感じました。



もし友人が席を立たないなら、まだ話が残っていると思った方がいい。
同じように、目の前に死者が現れたなら、逃げ出さずにこう言うべきです。
「話があるなら、聞きますけど」




芝居は、ある廃村から始まります。何かの事故によりその村の村民は一夜にして全員死んでしまった、廃墟の村。
そこにある神社で話しが始まります。

その村から東京に出て暮らしていた男、その神社に居座っている男、そしてその土地を再開発しようとしている男たち。その背後には言葉を話さないものたち。

劇中には、

事故死した息子が臓器提供のドナー登録をしていてその提供した臓器を狂ったように探す母や、見殺しにしたと思っていた男の亡霊に付きまとわれる男や、自殺を図った妻とその病にとらわれ続ける男、

そして、その村が廃村になる前の夜の話。


あの大震災後、私は、残された側と、逝ってしまった側をよく考える。
残された私たちは、望まずに逝ってしまった彼らの為に何ができるのかと思う。

その村が廃村になる前、新しくこの村の住人になろうとやってきた新婦は新たな命を体に宿していた。その村の若者は新たな村の産業を、復興を考えていた。
もしかしたら、廃村にならなくてもうまくいかないことがあったかもしれないけど、でも命は次の命を産み、若者の新たな取り組みは村を新たな展開に導いたかもしれない。

そんなことが、きっとあの震災でも多くあったに違いない。

でも、未来を、明日を思って考えていたことがたくさんあったのだろう。


その、あの潰えてしまったたくさんの「想い」を、きちんと残された私たちは考えているのだろうかと。<鎮魂>は、逝ってしまった人の想いを、面影を、言葉を覚えていること。

そういうことを考えると彼らの想いとかを、てめぇらの利権やら、覇権やら、メンツやら、のために、国のトップをとっかえひっかえしている馬鹿なやつらは分かっているのだろうかと憤る。この国の現状をどう考えていやがるんだと。あの建物の周りだけ、日本じゃないのだろうかとさえ、最近思うよ。

話が反れた。

それにしても、2時間という緊張感が切れない、よい上演時間。最小限のキャストで多くの実り。

普通の中にある、異物感を表すには最適な役者。そして、その異物を普通の中に、よい加減に入れ込んでくる脚本と演出も適切。

適切、的確な脚本を、確実に立体化する役者。それをうつのに最適なサイズな劇場(三階とかはいらないかなとは思うけど)

お芝居って生だよ、やっぱり、その場の空気も、温度も含めての芝居だと、今さら思う2時間。

初めてみる作家さんで演出家さんだったの。若い演出家さんはここんところ苦手だったけれど、
あの肌触りは悪くないその中に、ころころと異物が転がっている感じ、嫌いじゃないなぁと思った。華美なことも、過剰なことも、内輪っぽさも、なくて、丁寧に練れている空間がとてもいいなぁと思った。

クラウド、天使、とほどほどのサイズの芝居には、当たりが多い、今日この頃






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Last updated  September 1, 2011 03:44:34 PM
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Twitterから@ Re:勢いに任せて・・・ 乱鶯 ネタバレあり。 妄想あり。(04/14) &gt;それにしても、ヨーカ堂で流れる、カ…
通りがかりですた@ Re:髑髏城の七人(ネタバレあり 毒ばかり)(08/16) 足りないのなら足せばいい、の台詞を正し…
つらら  @ おかえり なぱさん、おかえり >古いデジカメと…
なぱ@ いいねー カメラいいね。その楽しみあったら、南の…
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