仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2010年08月01日
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 私の趣味の一つに落語鑑賞という渋いものもがあるのだが、日本の芸能といったらその頂点には能だの狂言だのが君臨ており、ちょいとあざとい歌舞伎や話芸の落語や講談というところに落ち着くのだが、そうした芸能を支えるのが囃子方と呼ばれる人たちなのだ。

 落語家が高座に上がるときにも「出囃子」というのがあるのだが、そこからそれぞれに派生する俗曲など多岐に渡るのだ。これらの芸能では伝統の灯を消すまいと、あるいは世襲のようにそれぞれを継承するようなで、言ってみれば一種の閉鎖社会が出来上がっているのだ。

中には、梨園の御曹司でありながら歌舞伎の十八代目勘三郎や十二代目團十郎など、伝統芸能の革命児もいるが、全体としてみるとやはり閉鎖社会と思わざるを得ないのだ。寄席の世界でもそんな日本的芸能社会の片隅で、なんだか独り気を吐いているような俗曲師がいるのだ。

 それが「うめ吉」という俗曲師の姐さんなのだが、落語芸術協会所属の俗曲師で、活動は多岐に渡り広く深いそうなのだ。俗曲師というのは落語の高座の合間に演じる色物芸人の中で、流行歌・都都逸・端唄・等のレパートリーを三味線を弾きながら歌う芸人のことなのだ。

 発売されているCDひとつとっても、高座で披露される小唄や長唄・都々逸はもとより、明治・大正の流行り歌に昭和歌謡・童謡に民謡と、おそらくいまでは「うめ吉」姐さんしか歌わない歌を片っ端から聴かせてくれているのだ。(私はラジオでしか聞いていないのだが…)

 この「うめ吉」姉さんのプロフィールを落語雑誌で読んでみると、「岡山県倉敷市出身で邦楽を志し上京して、国立劇場の寄席囃子研修生から落語芸術協会所属の「お囃子連」となり、久々の若手俗曲師として更に注目を集めている」となっているのだ。

 ITでも調べてみると「寄席の世界に現れた下座三味線を弾く日本髪の芸人で、粋な着物姿に三味線の弾き歌いをおこない、純和風な声質で唄う端唄・俗曲に『追っかけ』が出現する」といって、寄席の世界にちょっとした異変を巻き起のす人物として紹介されているのだ。

 この「うめ吉」姉さん人気急上昇中だそうで、年間500本もの高座をこなし、今や引っ張りだこの芸人だそうなのだ。高座では三味線の他にお座敷風な踊りを披露しており、寄席ばかりでなくお座敷でも若手芸人さんをしのぐ芸達者ぶりで人気を博しているそうなのだ。

 そのうめ吉姐さんが「檜山うめ吉」として活動をはじめて10年になるそうで、その10周年を祝って出されるCDの出来が素晴らしいそうなのだ。「いま生きている」日本の芸能の楽しさ、奥深さに通じてとにかく無条件に楽しいCDに仕上がっているそうなのだ。






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最終更新日  2010年08月01日 09時40分35秒
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