九州北部を襲った記録的な豪雨で大きな被害が出ているが、九州は湿った空気の流れ込みが続いて激しい雨が降り、福岡県や大分県に帯状の雨雲がかかり再び大雨となった所があったという。これは湿った空気が日本海から流れ込み続けたためなのだが、湿った空気がどこから流れ込むかによって大雨のエリアは変わってきるという。九州の南西方向から非常に湿った空気が流れ込むと、そのため熊本県や九州南部を中心に雨が強まるというのだ。これからも日本海側からも再び湿った空気が流れ込む予想で、九州北部の広い範囲に活発な雨雲がかかると予想されているのだ。来週からは小康状態となる見込みだというが再びあちらこちらで激しい雨が降るおそれもあるという。
今回の梅雨前線豪雨で甚大な被害を受けた福岡県や大分県・熊本県の各地は、強弱を繰り返しながら向こう一週間も雨の日が続く予想がなされており、土砂災害には厳重な警戒が必要で川の増水や氾濫にも警戒が必要だというのだ。九州北部を襲った記録的な豪雨で大きな被害が出た福岡県と大分県では安否不明者の捜索と孤立地域での住民の救出活動が続けているのだが、福岡県警は新たに福岡県朝倉市で6人と東峰村で2人の遺体が見つかったと発表し死者は15人となったとしている。九州北部豪雨の被災地では安否不明者の捜索活動が続いているが、峠道で現場入りして捜索を始めた自衛隊や警察に消防も朝から作業に着手しているが、濁流で流れてきた太い木の枝や根が絡まった集落は壊滅状態だという。
自衛隊員らは土砂を取り除きながらのこぎりで慎重に木を切り畳やトタン板なども撤去し、自衛隊などが懸命の作業をしているが大量の土砂と雨がその手をはばんでいるという。村役場を出発した陸上自衛隊や警察に消防など100人以上が道路を埋め尽くす土砂を乗り越え、不明者のいる地区を目指していたが、この集落では住宅が流された集落から約500メートル下流のJR駅で、自衛隊員約30人がチェーンソーで丸太を切ったりしながら捜索を続けているというのだ。茶色い水が勢いよく流れる捜索現場には民家の柱とみられる直径30センチほどの木材が大量に積み重なり場所によっては約3メートルの高さになっており、電柱は傾き家の中にあったとみられるソファや畳にポリタンクなども散乱しているというのだ。
自衛隊員らがスコップを使って土砂を取り除き丸太を数人がかりで運ぶなどして、不明者を捜していることには頭が下がる思いなのだが、長年建設業に従事していた私には、こんな時に地域のことを一番よく知っており、重機等の準備も出来ているはずの地元建設業の名前が出てこないのはさみしい限りなのだ。そんな九州北部の記録的な豪雨で自衛隊が災害対応に当たる中、指揮官である 稲田朋美防衛相が防衛省を一時不在にしたというのだ。政府は関係閣僚会議で被災者の救命・救助などに全力を尽くすとしていたのだが、約40分間も 稲田朋美防衛相はじめ政務三役が同時に不在だったというのだ。不在の理由について稲田朋美防衛相は「政務として、民間の方々との防衛政策に関する勉強会に出席した」と述べている。
稲田朋美防衛相 は複数の政務三役が防衛省近くに居て秘書官から随時連絡を受けて速やかに戻る態勢だったと説明し、「15分程度で防衛省に戻れる所にいた。必要な情報を受け、適切な指示を行える環境にいた」と述べ問題はなかったとの認識を示し、「対応に問題があったとは考えていない」との認識を示したそうなのだが、政務が大切なはずの稲田朋美防衛相は東京都内のホテルで予定していた後援会主催の政治資金パーティーを急きょ中止したそうなのだ。これは豪雨被害が拡大し自衛隊の活動が続いていることに配慮したとみられている。これに関し自民党の石破茂前地方創生担当相はTVの番組で「あり得ないことだ。なんで起こったかきちんと検証しないと、本当に国民に対して申し訳ない」と述べたそうなのだ。
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