仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2019年06月11日
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私の住む松山市は温泉等が多く私も銭湯とか温泉は大好きでよく利用するのだが、あるTV番組で湯煙が立つ大分県別府市の露天風呂で湯に足を差し入れ、市内の大学に通う シンガポール人は来日が 4 年前だが左胸には鳥が背中には世界地図をかたどったタトゥーが刻まれている。鳥は自由の象徴で世界地図は旅好きな性格を表す自己表現だというし、「自分の体に生涯残る思い出。人を怖がらせるつもりは全くない」とシンガポール人はいう。ラグビー・ワールドカップ日本大会の 9 月開幕を控える開催地の大分県では、外国人温泉客のタトゥーへの対応に揺れているそうで、日本の温浴施設ではタトゥー客の入浴を禁止するところが多いが、ラグビー人気が高い欧州・オセアニアでは タトゥーが文化として定着しているからだという。

大分県の広瀬勝貞知事はラクビー W 杯をきっかけに外国人観光客の国籍の多様化に力を入れる考えを強調しているが、大分県のまとめによると県内に宿泊した外国人は 85 6445 人で5年前に比べ 2.5 倍に増えたという。ただ国籍別では 65 %を韓国が占め台湾が 12 %で続くがアジア以外の国は 3 %に満たず偏りがあるという。欧州・オセアニアの観光客は 1 人当たりの旅行支出が高いとされその増加は大分県の発展にもつながることから、 W 杯を期に新たなマーケットとして開拓することが大分県の大きな目標だという。 W 杯期間中多く来訪すると見込まれる欧州・オセアニアの観光客に大分をアピールするため、「温泉にぜひ入ってほしい」として別府市はタトゥーがあっても入浴できる温泉を 100 施設も抽出しているという。

全国の銭湯 2351 軒が加盟する「全国浴場組合」は「当組合に加盟している施設では、基本的に刺青のある方もお断りしていません。サウナやスーパー銭湯では刺青お断りの店もあるため銭湯もそうだろうと思われがちですが、以前から同様の対応です」としながらも、「ただ、過去のトラブルなどを理由に個別にお断りしているお店もあるかもしれないので、できれば事前に電話で確認していただけると安心だと思います」という。スーパー銭湯や日帰り温泉など銭湯以外の公衆浴場約 130 店でつくる「温浴振興協会」は、「タトゥーお断りを掲げる店が少なくありません。6年前に北海道恵庭市の温浴施設で、ニュージーランドのマオリ族の女性がタトゥーを理由に入浴を拒否される問題も起きました」と回答しているという。

この公衆浴場法をめぐって政府が閣議決定したある答弁書があって、「一部に入れ墨がある人の入浴を断っている公衆浴場があります。入れ墨があることのみで公衆衛生に害を及ぼすことはないので、法律上入浴を拒むことはできないと考えますが、政府の見解を伺います」という野党議員の質問主意書に対し、政府は「入れ墨があることのみをもって、対象者がり患者に該当し、または当該入浴が当該行為に該当すると解することは困難である」と答えている。随分持って回った言い回しだがつまるところ「刺青・タトゥーがあるという理由だけでは、施設側は入浴を断ってはいけない」ということのようなのだ。またタトゥーと法規制に詳しい弁護士は刺青やタトゥーを理由とした入浴拒否が法令違反となる可能性を指摘しているという。

厚生労働省の生活衛生課の担当者も「刺青があるだけでは、感染症にかかっているとか、浴槽を著しく不潔にするとは言えず、公衆浴場法上は入浴を拒むことはできません」と答えているそうなのだが、タトゥーへの抵抗感は根強く関東弁護士会連合会の調査では「イレズミを入れた人を実際に見た時に、どのように感じましたか」という質問に対して、 51.1 %が「不快」と回答しているし 36.6 %が「怖い」と回答しているという。大分県でも宿泊施設の 7 割はタトゥーをしている人の入浴を原則認めていないと言われており、タトゥー客が入浴可能な時間帯を設ける施設もあるが、大浴場で居合わせた客から「驚いた」などと苦情が寄せられる事例も後を絶たず W 杯を機に解禁する施設はほとんどないという。

ある老舗ホテルの経営幹部は「お客さんの中にはタトゥーに嫌な思いをされる人もいるし、宿の品格にもかかわる。行政が苦情やトラブルの責任を取るわけではないので解禁には慎重にならざるを得ない」と話しているそうなのだ。別府市内の繁華街が団体旅行客などでにぎわった高度成長期に暴力団関係者の出入りも多かったため、地元の年配の人もタトゥーに反社会的な印象を抱く傾向があるとの指摘もあるという。私の住む松山市でも銭湯で彫物やタトゥーをしている人を見かけるのだが、やはり近づきたくない思いは強いのだ。タトゥーが文化として定着しているラグビー人気が高い欧州・オセアニアの人達を観光客として迎えるなら、温泉施設での彫物やタトゥーに寛容になるべきなのかもしれないということなのだろう。






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最終更新日  2019年06月11日 03時35分51秒コメント(0) | コメントを書く


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