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さてフォーサム2013大阪のプログラムも全て終了しました。知り合いの先生と大阪駅に戻ってブラブラと散歩します。地下街をのんびりと歩いていると、偶然美味しそうで活気のあるたこ焼き屋さんに通りかかります。 食いしん坊が2人、フラリと吸い込まれます。ボリューム満点の大阪セットと、 生ビールセットを注文します。 くーっ、お勉強の後の一杯は効きますね。肝心のたこ焼きは、 外はしっとり、 中はトロトロで、 実に美味しかったです。 また大阪セットの、 ネギ焼きもまさに「ネギまみれ」で、 抜群の旨さでした。この「たこ八」、偶然入ったのですが値段も安いですし美味しいですし凄く良いお店でした。「次の学会でもまた絶対来よっと。」と思いながら、大阪の夜は更けていきます。。。。(続く)
2013.08.31

さて学会最終日のランチョンセミナーは、「スムーズな関係づくりのためのコミュニケーション術」に参加しました。 ちなみにこのフォーサムは毎回そうですが、お弁当の内容が実に良いです。「力のあるエネルギッシュな学会」であることを端的に示していますね。今回のすき焼き弁当もとっても美味しかったです。 さてこのセッションでは、どのようにして患者様と「安心と信頼の関係を築くか」についての示唆に富んだ話を聞くことが出来ました。具体的には、患者様の話を「いかに聴くか」が大切であることが強調されていました。以下にそのポイント列挙しておきます。 まず最初に医療者に多い以下のような言葉遣いは厳禁であることが説明されました。「前回説明したはず」、「先ほど申し上げたとおり」、また「ご家族に、、、のような方はいないですよね?」、「、、、、、していないですよね?」、「いえ、そういうことではなくて」、「おっしゃることはわかりますが(「が」はいらない。この表現は患者様ではなく「自分」が先行してしまっている)」などの否定的な表現を極力避けるべきであることが強調されていました。その上で、 1.「はい」、「そうですね」など、あいづち・うなづきを交えて聴く。この時「はいはい」、「うん」などの言葉を使う医療者が多いが、これはダメ。 2.「事実のフィードバック」を使う。「オウム返し+相手の言葉を自分の言葉で返す」のがポイント。具体的には、「、、、ですね。」、「、、、ということですね。」、「○○さんの仰るとおり、、、、」など。 3.「感情のフィードバック」を使う。感情を受け止め、「共感」を表現する。具体的には「確かに、大変でしたね。」、「おつらいですね。」、「良かったですね。」、「分かります。」、「私も同じように感じます。」など。 この時、講師の先生から「医者はこの共感を表現するのが苦手な人が多い。その場合は{大変でしたね。}の一言だけでも良い。この言葉をトーンを変えて7色に使い分けるだけでも患者様からの信頼は全然違う。」という言葉があり、会場から「オーッ。」という感嘆のどよめきが漏れたのが印象的でした。 4.「要約フィードバック」を使う。「お話の途中ですが、私が今までの内容を理解しているかまとめさせてください。、、、、、ということですね。」 の4つがポイントで、まとめると「共感」する姿勢を前面に出し、患者様が「私のために頑張ってくれている」、「私の立場に立ってくれている」と感じられるように意識することが大切と言うことでした。 大変勉強になる、良いセミナーでした。
2013.08.28

さて今日も学会旅日記、「フォーサム大阪2013参戦記」の続きです。 7月14日(日)、この日最初に参加したのは「基礎から学べるHCL(ハードコンタクトレンズの略語)」というセッションでした。 HCLは酸素透過性が良いことから、20年程前にはコンタクトレンズ処方の主流だったのですが、長期間(20年以上)使っていると高率に眼瞼下垂(がんけんかすい:まぶたが下がってくること)を起こすことが知られるようになり、SCL(ソフトコンタクトレンズ)の材質改善で酸素透過性が良くなってHCLにほぼ追いついたこともあり、最近ではその処方数は急減しています。この「HCL性の眼瞼下垂」の原因は未だにはっきりとは確定していないのですが、HCLはSCLに較べてレンズに厚みがあり、それが上まぶたの中にあるミュラー筋という組織を慢性的に刺激することによって擦れて痛んでしまい、それでまぶたが下がってしまうというのが今現在一番有力な説です。 具体例を1つ見ておきましょう。下の患者様はまだ40歳代に入ったばかりの女性ですがHCL使用暦が25年、「最近まぶたが下がってしまい、おでこの筋肉を使って無理矢理眼を開けないと物が見えにくい。また眠くも無いのに友達から「眠いの?」と良く聞かれる。」という訴えで来院されました。 HCLの長年の使用のせいで完全にまぶたが下がってしまっており、こうなるとまぶたを吊り上げる手術をしないともう回復はしません。こういった患者様は本当にたくさんいらっしゃいます。 そのため私は現在患者様には「極力HCLを処方しない」ことを大原則としているのですが、それでも強度近視、不正乱視、円錐角膜(えんすいかくまく:黒目の真ん中が尖がっている)などのためにどうしてもHCLでしか視力を出せない患者様も一定の数でいらっしゃいます。ただ逆に言うと、現在HCLを処方せざるを得ない状況というのは同時に難しい目の状態であることが多くなっており、HCLの処方の難易度と言うのは実は以前よりも上がっているともいえます。 今回のセッションではそんなHCL処方についてしっかりと復習することが出来て大変勉強になりました。以下にそのエッセンスを自分用のメモ書きとしてまとめておきます。眼科専門医向けの内容となることを御了承下さい。 正常の角膜ではケラト値の平均値よりも2段階フラット、つまり0.05~0.1ミリ大きいベースカーブのテストレンズを選択すると良い。 強度近視の場合には頂点間距離補正や、レンズの上方偏位を予防するためにフロントカットという特別なHCLへの加工が必要である。 直乱視の場合は弱主経線値を参考にベースカーブを選択する。 ケラト値が測定できるような軽度の円錐角膜では十分に普通の球面レンズで対応できる。その場合ベースカーブは7.80ミリ前後を第一に選択する。そしてレンズ下方の浮きを気にしない。角膜上方の圧迫が無いかが最重要ポイント。またオルソケラトロジー効果で角膜形状が改善する効果もある。 瞼裂班がある患者様では、HCLへの溝加工でセンタリングを改善させたり、エッジリフトを上げて物理的な摩擦を減らすのが有用。
2013.08.24

さて今回の学会では大阪駅の目の前にある「ヒルトン大阪」というホテルに宿泊していました。 ここは宿泊料がかなり高額ではあるのですが、利便性が抜群なのととにかく朝食が美味しいのでどうしても泊まりたくなるんですね。魅惑のブレックファストの一端を皆様にも御覧戴きましょう。 凄いボリュームですね。そして大阪ですから、もちろん、 たこ焼きもあります。 そして朝食の抜群に美味しいホテルには、 必ずこのように「オムレツシェフ」がいます。私の発見した オムレツ理論 ですね。 今回はこのような豊富すぎる選択肢の中から、 ヘルシーにオムレツとたっぷりのサラダを戴いて、元気に学会場へ出発です。
2013.08.19

さてお盆休みも終わり当院も本日から通常診療を再開致しました。今日はシリーズでお送りしている学会旅日記「フォーサム2013大阪」参戦記の続きです。 7月13日(土)の学会スケジュールも終了しました。シャトルバスで大阪駅に戻ってみるとすっかりと日も暮れています。 「そういえば大阪駅の北側には何か新しいビルが出来たんだったな。」と思い出し、早速向かいます。 新ビル、「グランフロント大阪」は夜というのに凄い賑わいです。ずんずんと奥に進んでいくと、 サントリーウイスキーハウス というウイスキー好きの私にはぴったりの場所を見つけました。早速中に入って探検します。 美味しそうなウイスキー樽です。余談ですが、私はこの樽の山崎モルト原酒100%の「サントリーシングルモルトウイスキーー山崎12年」が大好物なので、一つ家に持って帰りたいくらいでした。(笑) ウイスキー好きにはたまらない、レアアイテムも満載です。更に奥に進んでいくと、、、、、 最深部には小粋なダイニングもありました。喜び勇んで駆け寄りましたが残念ながら貸切でした。「いつかはここでお酒を飲みたいな。」と思いながら、サントリーウイスキーハウスを後にしました。
2013.08.16

今年は本当に毎日暑い日が続きますね。さて当院は本日8月12日(月)から8月15日(木)までお盆休みとなります。 8月16日(金)からは再び通常診療となります。スタッフ一同しっかりとお盆休みで精気を養い、お盆明けには再び元気全開で頑張りますのでよろしくお願い致します。
2013.08.12

さて学会場には到着したもののこの日のプログラムは既にほぼ終了し、会場には濃厚な「宴の後」感が漂っています。しばらくブラブラしていると、お弁当を食べながら勉強が出来る「イブニングセミナー」が残っていることに気付き、早速そちらへ向かいます。 美味しいお弁当を戴きながら、ようやく勉強の始まりです。 サークルレンズ、いわゆる「カラコン」ですがこれは、瞳を「大きく・美しく」魅力的に見せるためにレンズの周辺部に様々な装飾が施されているものです。最近は女子中高生の「3種の神器」の一つと言われるほどで、つけま(付けまつ毛)・スマホと一緒に若い女性に爆発的に広まっています。 ところがこのサークルレンズ、「カラコン」に関しては、眼科専門医の指導を受けずに自己流で使用し、結果として重い眼障害を発症してから駆け込んでくる患者様が急増しています。 今回のセミナーでは、このサークルレンズに関する諸問題が取り上げられていました。その中で印象的だったのは、眼科専門医とカラコンを装用されている患者様との間には物凄い「意識のギャップ」があり、そのことを我々は常に念頭に置かないといけないという話でした。 カラコンというのは私達眼科専門医の立場からすると、あまり酸素を通さないので目の負担が大きい、角膜(黒目)の上皮の障害が出やすい、見え方も悪い、目の健康が損なわれやすい、と欠点のオンパレードで、とても「第一選択として自信を持ってお勧めしたい」ようなレンズではありません。むしろ、出来ることなら処方したくない、「鬼っ子」のような存在です。 ところがカラコンを装用されている患者様と言うのは、流行の洋服やアクセサリーを購入するのと同じ感覚でカラコンを使われており、貪欲なまでに「美」を追求しています。そのため我々がカラコンに関してネガティブなことを言ったりすると、「あなた、その洋服、全然似合わないわよ。」と言われたような気分になり、不快感をあらわにされることが多いのです。こういう状態になると、我々眼科専門医と患者様の間には大きな溝が出来てしまい、二度と再診されないということになってしまいます。そのため、我々眼科専門医はその「意識のズレ」を認識して「なんでも否定する」ことがないように、誠心誠意を尽くして丁寧な診察をすることが大切であることが強調されていました。 また、元々カラコン患者様というのは、ほとんどがドンキホーテなどのディスカウントストアやインターネットでレンズを気軽に購入し、友達が装用するのを見よう見まねで使い、正しい取扱は知らず、目の具合が悪くなってから眼科を受診する、そして症状が改善したら2度と受診しない、というのがゴールデンパターンです。そのため、カラコン患者様が目の前に現れた時にはレンズの取扱いや材質の問題点などについて説明させて頂ける「最初で最後の機会」であることを心に留め、治療に全力を尽くし、「まずとにかく治しましょうね。」と声を掛け、決して患者様を責めてはならないということが繰り返し述べられました。 ま、いずれにせよ、これからもカラコンによる目のトラブルは更に急増するだろうと思います。私は眼科専門医として角膜感染症の病態や治療に関して、更に勉強を加速しなければならないな、と思いながら会場を後にしました。 ちなみにこの「カラコン」問題については、以前にも深く掘り下げて日記で書いていますので、興味のある方は こちら も是非あわせて御覧下さい。
2013.08.05
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