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2005.09.07
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つめたいよるに

~新潮文庫~

 江國さんの短編が21編収められた短編集です。21編それぞれに紹介・感想を書くのは大変なので、まとめて。
 本作は、私がはじめて読んだ江國さんの本です。全体を通しても、二回は読んでいるはずです。
 最初の短編が、「デューク」。大好きだった犬、デュークが死んだ。翌日も、「私」はバイトに行かなければならない。けれども家を出たとたんに涙があふれ、泣きながら歩き、泣きながら電車に乗り…。そこで「私」は、ある少年に出会います。この作品は5,6回は読んでいるはずですが、やっぱり泣きました。初めて読んだときから、読むたびに泣ける作品です。
 「桃子」という作品は、江國さんのデビュー作だそうです。お寺に、一人の女の子が預けられます。ある僧が女の子と仲良くなり、その僧は日々邪念が増していき…。不思議な結末でした。恋愛の怖さ(?)が、寓意的に描かれているように思います。
 「草之丞の話」。これもなんだか不思議な話でした。
 不思議な話といえば、「いつか、ずっと昔」もどこか不思議な話です。一人の女性が、ふっと時間をさかのぼっていく。ずっと、ずっと昔まで。そのときどきの恋人たちと、お話をして。
 「スイート・ラバーズ」も、「いつか、ずっと昔」のような雰囲気の話でした。

 「冬の日、防衛庁にて」。不倫相手の妻に会う「私」。妹のアドバイスを受けながら、身構えていく「私」ですが…。相手の妻である女性は、すごいなぁ、と思います。
 「とくべつな早朝」。この短編集のラストを飾る作品です。ある方から、とてもよかった、という話を聞いていて、その方からあらすじを聞いただけで、それは私が泣きそうな話だ、と思っていたのですが、しっかり泣けました。クリスマスイヴ、コンビニでバイトする大学生。好きな女性がいるのに、彼がちょっと休み時間をつくって電話をした相手は、その女性とは別の、女友達。心温まる話でした。





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Last updated  2005.09.07 10:03:44
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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