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2007.08.11
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~講談社ノベルス、2007年~

 西尾維新さんによる、JDCトリビュート作品第二弾です。JDC(日本探偵倶楽部)は、清涼院流水さんの小説がオリジナルですね。
 では、内容紹介と感想を。

 一度盗むたびに3人殺すという世紀の大泥棒、スケアクロウ―三重殺(トリプルプレイ)の案山子(スケアクロウ)から、小説家の髑髏畑一葉のもとへ手紙が届いた。5年前に失踪を遂げた彼女の父である小説家、髑髏畑百足が拠点としていた裏腹亭へ、百足の「最後の作品」を盗みにくるという。父の作品は一文字も読んだことのない一葉だったが、不安に感じた彼女は、担当編集者の切暮細波とともに裏腹亭を訪れた。
 一葉がスケアクロウからの手紙を警察に届けたものの、警察は相手にしてくれなかった。しかし、警察から情報を入手したという、日本探偵倶楽部の海藤幼志が訪れる。彼は、スケアクロウに殺人と盗みを行わせる前に、百足の「最後の作品」を見つけたいと考えるが、どこにも見あたらない。百足の仕事場は開かずの間とされていて、裏腹亭使用人の別枝新は決してその地下室の扉を開こうとしない。百足が引き取り、裏腹亭の当主となっていた一葉の妹でもある二葉は、過去に一度だけ開かずの間に入ったことがあるという。
 その夜。二葉と別枝は自室で眠り、海藤は開かずの間の前で徹夜、一葉と切暮はリビングで同じく徹夜をしていた。にもかかわらず、翌朝、二葉の部屋に二葉はおらず、スケアクロウからの手紙が残されていた。
 緊急事態ということで開かずの間を開くと、そこには二葉の死体があった。

 これは面白かったです。ノベルスで170頁弱と薄いので、割と早く読めてしまう上に、密室事件、スケアクロウからの手紙、がちがちの推理作家の「最後の作品」の正体などなど、興味深い謎の提起も尽きず、どんどん読み進めました。読者への挑戦にもびっくりしました。

 面白かったです。

 なお、反転した上でちょっと註記を。以下の反転部分を読むだけで、ぴんとくる方もいると思うので、ご注意いただきたいのですが、書いておかないわけにもいかないと思いまして。
<反転><ここまで>





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Last updated  2007.08.11 06:59:30
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