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2010.01.01
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~講談社ノベルス、2003年~

『フレームアウト』 で第27回メフィスト賞受賞をしてデビューされた生垣さんの、第二長編です。
 簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
 1980年。
 <Nasty Fairies>というバーを訪れたグレンは、その直前、ホームレスが『雨に唄えば』に似た歌を歌っているのを聴いた。カメラマンのグレンは、彼を写真にとり、少し会話を交わしていた…。
 そして、バーで、懐かしい人物と再会する。彼女―ペギーは、バーテンのアルに、集会が始まっていることを確認する。その店の半地下に、ペギーの友人たちが集まっているという。そこで、店の中ではグレンだけが銃声を聞く。間もなく、アルに半地下からかかってくるインターホン。半地下で、三人の男が命を落としていた。
 事件は、男の一人が他の二人を銃殺した後、自殺したというかたちで決着をみる。ところが、グレンはホームレスが唄っていた歌詞をきっかけに、事件には裏があると考える。そして、一人調査を進めていく。

 2000年。
 映画祭の準備で、送られてくる莫大な数の短編映画をチェックするマット。ところが、彼が二次審査に回すことにした映画のフィルムのうち、一本だけが紛失してしまう。何者かが持ち去ってしまったのか…。
 フィルムを借りにきたジャーナリストのおばから、マットは、フィルムにとられた映画とそっくりの事件が、20年前に起こっていたことを知る。
 同じ頃、彼のアシスタントの女性が、何者かに尾行され始める。
ーーー

 グレンとマット、それぞれの一人称で物語は進みます。
 20年のときを隔てて、あいまいになっていた事件が一気に解決するというスケールの大きさ(実際、ノベルスで460ページと、割合厚い方の作品です)に、わくわくしながら読み進めました。もちろん、事件はバーの半地下での事件だけでなく、事件の調査をする過程で、次々と関係者が不審な死を遂げるということもあり、物語にますます引き込まれていきました。
 グレンの方は、かなりハードボイルドな雰囲気で展開します。第1章が終わってしまうのが、ちょっと勿体ない、と思ってしまいました。第2章以降のマットによる描写ももちろん面白く、わくわくします。
 生垣さんの作品はとても面白いと思うのですが、現時点では長編2作しか発表されていないのが残念でもあります。雑誌に何編か発表している作品もあるようですし、新しい作品が刊行されればなぁ、と楽しみに思います。

(2009/12/30読了)


   *   *   *

あけましておめでとうございます。





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Last updated  2010.01.01 07:00:05
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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