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2010.07.17
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~白水社、2007年~

 ラテン語復習企画第2弾で読んでみました。以前紹介しました 大西英文『はじめてのラテン語』 (こちらもとても分かりやすいです)よりもさらに易しく、ラテン語入門にうってつけの一冊だと思います。
 本書の構成は次のとおりです。

ーーー

1章 文字と発音のしくみ
2章 書き方と語のしくみ

ii
1章 区別のしくみ
2章 人と時間のしくみ
3章 「てにをは」のしくみ
4章 数のしくみ
5章 実際のしくみ
ーーー

 すごいのは、ほとんど文法用語を使わずに説明がされていることです。
 たとえば、名詞は「~は」と主語になったり「~を」と目的語になったりするのに応じて、かたちが変わります。「女性は」ならfemina、「女性を」ならfeminamといったかたちですね。そして文法用語では、feminaのかたちは主格、feminamとかたちは対格という風にいいます。 …が、こうした主格、対格といった言葉も使われません。
 動詞も、私がするのかあなたがするのか彼(彼女)がするのか、はたまた私たちがするのか…でかたちが変わります。が、本書ではあくまでしくみが理解できるように、複数の人の動作はまずとりあげません。
 そんな風に、ラテン語に慣れ親しむための工夫がされています。文章もですます体でとても読みやすいです。

 面白い1冊でした。

(2010/07/01読了)





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Last updated  2010.07.17 07:42:13
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Comments

のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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