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2013.07.06
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~角川文庫、1977年~


 由利先生&三津木俊助シリーズの表題作をはじめ、由利先生は登場しないものの三津木さんが活躍する短編など、計3編を収録した短編集です。
 それでは、それぞれについて簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
「幻の女」
 アメリカから帰ってきたジャズ歌手の八重樫麗子の部屋に、怪青年たちが訪れる。その部屋で怪青年たちが出会った麗子は殺され、その腕は切断されていた。現場には、アメリカで殺人を繰り返していた「幻の女」の血文字が残されていた。さらにホテルに、切断された腕が届けられる。事件の捜査にあたることになった由利先生と三津木俊助は、事件の裏にある子爵がいることを知り…。

「カルメンの死」
 一流テナーの豊彦とソプラノの早苗の結婚式の日。もともと豊彦と交際の噂のあった、カルメン役の八千代が現れず、早苗は真っ青な顔をしていた。そして式場に届けられた箱の中には、花嫁姿の八千代の死体がおさめられていた…。現場に居合わせた由利先生たちの捜査が進むなかで、八千代はこの日、結婚式をあげると数名に話していたということが判明するが…。

「猿と死美人」
 隅田川を流れてくる一つの檻の中には、倒れた女がいれられており、檻には、一匹の猿がつながれていた…。隅田川での警察の仕事に協力していた三津木俊助は、檻事件の捜査に協力することとなる。その猿の飼い主は、猿のコレクションで有名な男だったが、その男は何者かに殺されていた。その子供は三津木の親友だったが、事件について黙秘を貫いていて…。
ーーー

 表題作は、ジャズ歌手殺人事件という本筋に、子爵の娘たちの冒険や、三津木さんが誘拐されるなど、いろんなエピソードが盛りだくさんで楽しいです。
「カルメンの死」は、箱詰めにされた花嫁という、魅力的な謎の提示が嬉しいです。


※表紙画像は、横溝正史エンサイクロペディアさまからいただきました。





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Last updated  2013.07.06 13:44:41
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