仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2022.10.29
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カテゴリ: 東北
ずっと気になっていた。三山線について。

2005年の秋、鶴岡への旅の途中、寒河江のチェリーランドの後、西川町に入り、国道沿いの酒蔵資料館で屋外展示されている電車を、まだ小さかった娘たちと眺めた。中に入れたような気がする。その2年後に、本の表紙をみて記憶がよみがえり、あれはかつて当地を走っていた三山線の車両と知ったのだった。
(下記の記事をご参照ください。)

自転車道などに転用されたらしい三山線のルート、また、終点の間沢駅跡はどうか、など気になっていたのだが、先日、ついに現地を訪問できた。



山菜そばで有名で、お昼時に多数の行列ができていた出羽屋さんの道路向かいに、碑があった。



その碑の南側にバス待合所(月山観光タクシー、月山観光開発などと標記)があって、脇で洗車(写真の軽自動車)している人に聞いてみた。駅は待合所の建物のある場所にあったのだそうだ。その方も、小さい頃の記憶としてにぎわっていたんだ、と。線路は、出羽屋さんの向かいの商店(黒坂商店、ヤマザキショップ)の南側(広いスペースで駐車場になっている)を手振りで示して、こう走っていたんだろうな、と説明してくれた。
(上の写真の奥に見えるのが待合所。撮影地点付近がレール敷地になるのでしょう。)

つまり、出羽屋さんに面した道路に並行する感じで(黒坂商店を挟んで)寒河江方面から線路が来て、現在待合所のある駅舎に繋がっていた。待合所の建物の北側は道路に面して広場になっていたから、駅前広場だったのだろう。その片隅に碑があるのだ。
(写真では、待合所の右側になります。)





大きな道を寒河江方向に向かうと、並走していた軌道跡と思われる自転車道。



酒造記念館に17年ぶりに立ち寄る。建物の中には、三山線の資料が展示。そして、屋外の電車はこうなっていた。

かなり前に来た時に子どもたちと中に入った記憶がありますけど、と記念館の人に聞いたら、部品もなくて修繕むずかしい、しかし、500万円で買い手がついているのだそうだ。

設楽酒造店の一声(ひとこえ)純米原酒を一本買った。帰宅後に飲んだら、とてもまろやかな味だった。

■関連する過去の記事(西川町関連)
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三山線とサイクリングロードのこと (07年10月21日)
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■関連する過去の記事(山形と鉄道)
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山形鉄道フラワー長井線に乗る (2016年5月3日)
山形の鉄道建設熱を考える(続) (07年1月3日)
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最終更新日  2022.10.29 15:46:20
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