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鑑賞日:2016年4月16日(土)14:00開演入場料:¥7,776 (C席:4階1列) 【主催】新国立劇場2015/2016シーズンオペラ「ウェルテル」ジュール・マスネ作曲全4幕(フランス語上演/字幕付)会場:新国立劇場オペラパレス指 揮 :マルコ・アルミリアート→ミシェル・プラッソン →エマニュエル・プラッソン演 出 :ニコラ・ジョエル 美 術 :エマニュエル・ファーヴル衣 裳 :カティア・デュフロ照 明 :ヴィニチオ・ケリ舞台監督:大仁田雅彦合唱指揮:三澤洋史合 唱 :新国立劇場合唱団、TOKYO FM 少年合唱団管弦楽 :東京フィルハーモニー交響楽団出演ウェルテル :マイケル・ファビアーノ→マルチェッロ・ジョルダーニ →ディミトリー・コルチャックシャルロット:エレーナ・マクシモワアルベール :アドリアン・エレートソフィー :砂川涼子大法官 :久保田真澄シュミット :村上公太ジョアン :森口賢二 感想: 新国立2015/2016シーズンはこれまで都合が合わず聞けずじまいだったが、新作とのことで初台まで出掛けた。 本公演は指揮者とタイトルロールが当初から3回も変更になる珍しいケースで、その出来を少々心配しつつ、いつもの4階席へ。 演出は原作通りの設定で、1幕大法官の庭、2幕教会前の広場、3幕アルベール家の応接間、4幕ウェルテルの書斎は建物壁や小道具、背景絵でそのままのイメージを表現しており、結構豪華。3幕と4幕は休憩を挟まず間奏曲の間に場面転換し、緊張感を維持。有名なピストル発砲は昨年のMETの様な余分な演出は入れず、幕を閉めたまま、音楽のみで表現した所も良い。 歌手は主役3人、日本人含め皆さん良く歌声が響き、フランス語も違和感なし。タイトルロールのディミトリー・コルチャックは若々しい歌声とルックスでその役にピッタリ、交代になって良かったか。 ソフィー役の砂川涼子も美しい高音で存在感あり。クリスマスの裏歌も4階席まで響いて来て良かった。 本作品には子供たちが重要で声量の関係から人数を増やしたりすることも多いが、原作通りの6人で演じており立派。 オーケストラは、少々もたつく所も見られたが、ワーグナー並の豊かな音楽をよりロマンチックにしたマスネの音楽を表現できていた。 新国立劇場の次公演「ローエングリーン」はフォークトを楽しみしていたが都合が合わず残念。 既に来シーズンの新国立劇場プログラムが発表されており、指輪4部作のワルキューレ、ジークフリート、ルチアの新作等が予定されており今から楽しみに。End
2016.04.16
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鑑賞日:2016年4月11日(日)15:00開演入場料:¥9,300 (C席:4階L2列) 【主催】東京・春・音楽祭実行委員会東京・春・音楽祭~東京のオペラの森2016~東京春祭ワーグナー・シリーズvol.7楽劇「ニーベルングの指環/第2日《ジークフリート》」(演奏会形式/全3幕/ドイツ語上演/字幕・映像付)会場:東京文化会館大ホール出演指 揮 :マレク・ヤノフスキ ジークフリート:アンドレアス・シャーガー ブリュンヒルデ:エリカ・ズンネガルド さすらい人 :エギルス・シリンス ミーメ :ゲルハルト・シーゲル アルベリヒ :トマス・コニエチュニー ファーフナー :シム・インスン エルダ :ヴィーブケ・レームクール 森の鳥 :清水理恵管弦楽:NHK交響楽団ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル 音楽コーチ:トーマス・ラウスマン 映像:田尾下 哲 感想: 春恒例の「東京のオペラの森」は今年12回目。一昨年から指輪4部作の連続公演が始まっており、今年は第2日「ジークフリート」とのことで、桜が散り始めている上野まで出掛けた。 客席は、空席が殆ど無い満席状態。開演時間となり、客電が落とされるとオーケストラ登場。作曲者指定の人数のようで、演奏会形式のため、その規模の大きさに改めて驚かされる。コントラバス8本、ハープ6台は圧巻。楽器の持ち替えやソロパートなど演奏状況を直接見られるのも演奏会形式ならでは。 舞台奥スクリーンに各場面に合わせた映像が映されるが、森の中の滝の流れや、岩山の炎、雲の流れ程度の動きのため邪魔に感じずにすんだ。 歌手は皆さん大オーケストラと同じ舞台に立っているのにも係わらず、よく聞こえてきた。また、歌い方に変化をつけることで演技がなくても十分に各役の場面毎の感情が伝わってくる。 特にタイトルロールのアンドレアス・シャーガーの恐れを知らない若者の歌声、ミーメ役ゲルハルト・シーゲルのコミカルで腹黒い役を歌声で上手く表現出来ていた。ただ1人の日本人、森の鳥役の清水理恵は5階席から会場中にコロラトゥーラの歌声を響かせていた。 休憩2回挟んだ5時間の長丁場でも最後まで集中して聞けたのは、強弱、テンポを確実にコントロールし、ワーグナーの音楽を表現出来ていたためであり、指揮者マレク・ヤノフスキの統率力の成果なのでしょう。 来年はいよいよニーベルングの指環/第3日 『神々の黄昏』が予定されており、いまから楽しみだ。End
2016.04.10
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鑑賞日:2016年4月3日(日)10:00開演入場料:¥3,600 (スクリーン5・J列) 【制作・配給】松竹(株) METライブ・ビューイング2015-16プッチーニ作曲歌劇「マノン・レスコー」(全4幕、イタリア語上演/日本語字幕付)会場:名古屋ミッドランドスクエアシネマ(スクリーン5) (MET上演日 2016年3月5日)指 揮:ファビオ・ルイージ演 出:リチャード・エア管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団出演:マノン・レスコー:クリスティーヌ・オポライス騎士デ・グリュー:ヨナス・カウフマン→ロベルト・アラーニャマノン・レスコーの兄:マッシモ・カヴァレッティジェロンテ大臣:ブリンドリー・シェラット感想: 今シーズンのMETライブ・ビューイングは都合がわず見に行けてない状態だったが、今日は時間が合い、花曇りの下、名古屋駅近くのミッドランドスクエアまで出掛けた。 客席は2番目に大きいスクリーン5(204席)で7割程度の入り。遅れても客席に座れるのがライブ・ビューイングの良い所。 冒頭のデボラ・ヴォイトの作品紹介から直ぐに序曲が始まり、直ぐに幕が開くとフランス田舎の駅。汽車が到着し、マノンが降りてくる。 原作は馬車が着く宿屋だったので時代設定は現代に数十年程近い設定。第2幕ジェロンテ妾宅、第3幕の港も舞台中段までの長い階段が設置されており、上下、左右の広がりを感じさせる。幕間のインタビューでシェラットが「手すりのない急な階段を歌いながら降りるのが大変だった」とのコメントあり。 オーケストラは、強弱、緩急が適切にコントロールされ、テンポ・ルバートは歌手含めピッタリで指揮者ファビオ・ルイージが適格にコントロールしている印象。 歌手はいずれも熱演。マノン役のクリスティーヌ・オポライスは、2年前にMET「蝶々夫人」を歌っている間に並行公演の「ラ・ボエーム」のミミ役が体調不良となり、ライブ・ビューイング録画当日に急きょ歌い大成功を収めてからMETのプッチーニ歌手に定着。ライブ・ビューイング次回公演「蝶々夫人」もタイトルロールの予定。 相手デ・グリュー役は当初ヨナス・カウフマンで、プログラムにも写真が掲載、紹介されているが、体調面の関係で次回公演「蝶々夫人」ピンカートン役のロベルト・アラーニャが初役で熱演。若干ピッチが届かない部分もあったが、パワーで押し切った歌声。カウフマンは昨年のミュンヘン公演でも同役好評でカメラ的にも期待していたので残念と思っている女性方々も多いでしょう。 幕間の総裁インタビューで来シーズンの公演紹介があり、ラトル指揮「トリスタンとイゾルデ」、ドミンゴがタイトルロールの「ナブッコ」、ダムラウとグリゴーロの「ロメオとジュリエット」、ネトレプコがタチヤーナを歌う「エフゲニー・オネーギン」、カーセン演出、フレミングが元帥夫人、ガランチャがオクタヴィアンの「ばらの騎士」等ぜひ観たい演目が予定されており、今から楽しみだ。End
2016.04.03
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