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鑑賞日:2016年2月20日(土)14:00開演入場料:¥2,000 (E席:5階1列) 【主催】(財)東京二期会、(財)日本演奏連盟 2016都民芸術フェスティバル 参加公演パルマ王立歌劇場とヴェネツィア・フェニーチェ劇場との提携公演東京二期会オペラ劇場歌劇「イル・トロヴァトーレ」全4部(イタリア語/日本語字幕付) ジュゼッペ・ヴェルディ作曲 会場:東京文化会館大ホール指 揮:アンドレア・バッティストーニ 演 出:ロレンツォ・マリアーニ 美 術:ウィリアム・オルランディ 照 明:クリスチャン・ピノー 演出補 :エリザベッタ・マリーニ 合唱指揮:佐藤 宏 音楽アドヴァイザー:田口興輔 舞台監督:佐藤公紀 公演監督:直野 資 管弦楽:東京都交響楽団 合 唱:二期会合唱団 出 演:レオノーラ :並河寿美 マンリーコ :エクトール・サンドバル ルーナ伯爵 :上江隼人アズチェーナ:清水華澄 フェルランド:伊藤 純 イネス :富岡明子 ルイス :今尾 滋 老ジプシー :三戸大久 使者 :吉田 連 感想 2年ぶりの東京二期会公演、指揮者が東フィル首席客演指揮者に就任したイタリア人バッティストーニが振るとのことで、冬の寒空の下、上野まで出掛けた。 今回の公演はパルマ王立歌劇場、フェニーチェ劇場との提携公演とのことで、ホールに入ると舞台上には中世戦乱の絵画の幕が貼られており、気分は中世ヨーロッパへ。 時代設定は原作通りで、衣装も違和感なし。提携公演の割には大きな舞台装置は無く、馬の置物や長い剣等が置かれる程度で、黒を基調に照明を使って歌手へのスポットを多用することで自然と感情移入がしやすくなる演出。 歌手では、女声陣が感情こもった歌声で素晴らしい。レオノーラの並河寿美は、マンリーコへの想いと助けるために伯爵のものになると嘘を言って毒を飲んで歌う「恋は薔薇色の翼に乗って」はその思いが伝わってきた。 アズチェーナ役の清水華澄は、母親を火炙りされた伯爵への恨み、間違って我が子を炎に投げ入れた後悔、最後に実の弟を処刑させたと伯爵に歌う恐ろしさをホール中に響く歌声で聴かせた。 男声陣は少々音量に劣るものの、マンリーコ役エクトール・サンドバルは、「見よ、恐ろしい炎を」でハイCで歌い、合唱と舞台裏で歌う「ミゼレーレ」は美しいいハーモニーだった。 合唱も「アンヴィル・コーラス」や「燃えさかるあの炎」は迫力があって良かった。 何と言っても一番良かったのは管弦楽で、ダイナミックスが大きく、テンポの上げ方も素晴らしい。後半に向かって緊張感が増していき、アカペラから始まる4幕最後は恐ろしさを十分に表現できていた。 今回オケが余りオペラ演奏をしない東京都交響楽団で少々心配だったが(ホールでプログラムを見るまで東フィル思い込んでいた)、ヴェルディの中期代表作の音楽をここまで表現できたのは、イタリア人指揮者バッティストーニの功績でしょう。今回5階席の舞台寄りで、双眼鏡を介して指揮振りがよく見えたのだが、大きな体格で体中を使ってのダイナミックな指揮振りで、オケをグイグイと引っ張っている。 譜面台に楽譜はあるが、時々固めてめくっており、ほとんど頭に入っているのでしょう。重唱では歌手へも適格な指示を出しているように見えた。2012年東京二期会公演「ナブッコ」を聞いてその指揮振りに驚いたが、28歳ですでにスカラ座を初め世界中の歌劇場で指揮をしており今後が益々楽しみ。 レベルの高いオペラ公演を、5階席とは言え低価格で見られるのは都民芸術フェスティバルで賛助金が出ているためでしょう。 機会があればぜひバッティストーニ指揮のオペラ公演をまた見たい。End
2016.02.20
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鑑賞日:2016年2月17日(水)18:30開演入場料:¥8,800 3階3列 【主催】@FM/サンデーフォークプロモーション山下達郎デビュー40周年PERFORMANCE 2015-2016会場:名古屋センチュリーホール演奏 ボーカル、ギター、パーカーション:山下達郎 ギター :佐橋佳幸 ベース :伊藤広規 キーボード:難波弘之、柴田俊文 サックス、パーカッション:宮里陽太 ドラム :小笠原拓海 コーラス :ハルナ、ENA、三谷泰弘(キーボード) 感想 今回の40周年ツアーは昨年11月に横浜で鑑賞したが、単身赴任先の名古屋公演を先行抽選で確保できたため、定時に会社を飛び出しセンチュリーホールへ。開演10分後に会場へ到着、直ぐに入り口で身分証チェックを受け、エレベータで3階席へ。2曲目から聞くことが出来た。 前回は1階席だったのでステージ上で見えずらい部分あったが、今回3階席なので、上からステージ奥まで見渡せ、セット、楽器の配置やゴジラを確認。 3階席はファンクラブでなく一見さんが多いようで、いつもの曲で周囲にクラッカーを配布し、合わせて鳴らしてバッチリ。 曲目は、アカペラ等で一部変更あったものの、ほとんど同じのため、よりじっくりと曲を聞くことが出来た。セッションはますます充実し、振りも前回より合っている。 達郎氏のボーカルは前回より声が出て来ており、一人アカペラからアンコールに向かってボリュームが増し、とても63歳とは思えない歌声。 岩手で声が出ずに途中で振替公演になったようだが、これならあと10年は大丈夫でしょう。昨年横浜公演でのチケット販売トラブル対応は、結局対象者のみの追加公演をするとのことで、ファン思いの達郎氏ならでは。 今回も終演が10時近くで3時間半たっぷりと楽しむことが出来た。次回コンサートは、アルバム作成後の来年春とのことで、今から楽しみに待つことに。End
2016.02.17
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鑑賞日:2016年2月7日(日)14:00開演入場料:¥3,300 (自由席:2階4列) 【主催】小牧市/小牧市教育委員会中部フィルハーモニー交響楽団第50回定期演奏会会場:小牧市市民会館ホール指 揮:秋山 和慶ピアノ:務川 慧悟管弦楽:中部フィルハーモニー交響楽団コンサートミストレス:古井 麻美子 曲 目:ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18 <アンコール> ドビュッシー:前奏曲集から「雪の上の足跡」 ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27 感想: 中部フィルの演奏会は数が少なくなかなか聞けないのだが、本日日程が合ったため、チケットを入手し、冬晴れの下、自宅から徒歩5分の市民会館へ。 今回は2階席中央2列まで指定席となっており、指定席は満席で、全体でほぼ8割程度の入り。若い女性グループが見られたのは、ソリストの影響か。 客電が落ち、楽団員が入場。ピアノから音を取ったオーボエから、コンミス、全体でチューニング。ピアニストと指揮者が登場。 まずは有名なピアノコンチェルト2番。ピアノはしっかりとした音で、管弦楽がfでも消されず、聞こえてくる。旋律は明確で、指揮者のテンポに合わせている印象。 これから経験を重ねると、もっと自己主張が出てくるのでしょうが、22歳とは思えない落ち着いた演奏だった。 オケの方も、クラリネット、ホルンのソロが安定しており、強弱、メリハリもあり、流石、秋山指揮者。 務川慧悟は3度カーテンコールからのアンコールは、ショパンやリスト作品の速弾きではなく、ドビュッシー前奏曲集から「雪の上の足跡」。ラフマニノフとはうってかわって少ない音で神秘的な世界を表現。 愛知県出身、東京芸大から現在パリ国立音楽院留学中、初めての国際コンクールで2位受賞と、これからが楽しみなピアニストを聞けたのは収穫。 15分間の休憩を挟んでシンフォニー2番。映画やテレビでも旋律がよく聞かれる有名曲。第1楽章はゆったりと進み、第2楽章のホルンが印象的。第3楽章冒頭のクラリネットソロは、美しい旋律を素晴らしい表現で演奏され音楽に集中させられる。第4楽章は大音量で盛り上がり終演に。 いつの間にホルンが上手くなったのかとメンバー表を見ると、ジョナサン・ハミルと東京交響楽団の首席奏者が入っている。曲に合わせ一流客演奏者を連れて来られるのも秋山指揮者だからでしょう。 愛知の地方都市で首都圏プロオーケストラレベルの演奏を聞くことが出来た。来シーズンの演奏会予定が発表されているが定期は4回で、小牧での演奏は来年2月。 ぜひ、もっと多くの演奏を聞きたい。 End
2016.02.07
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