おしゃれ手紙

2007.04.01
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カテゴリ: 昭和恋々

普段はあまり気がつかないが、四月、新しいランドセルを背負った子たちが、母親に手を引かれて校門を入っていく姿の上には、かならずと言っていいくらい、桜の花びらや降りかかっている。
私のときもそうだった。
昭和十七年春、私は阿佐ヶ谷の杉並第一国民学校へ入学した。
太平洋戦争が始まって、小学校は国民学校と名を変えていたのである。
杉並というだけあって、杉の樹に囲まれた学校だったが、校門の辺りには、ちゃんと大きな桜の樹が植えられていて、母の黒い羽織の肩にしばらく止まった花びらは、
やがてやわらかな風に吹かれて、私の足元にフラフラと落ちた。

入学式を撮ったテレビのニュース番組を見ていると、ふと昔がもどってきたような気持ちになる。
半世紀経っても、この日の光景だけは、それほど変わっていないのだろう。
「昭和恋々」久世光彦
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地球温暖化で、入学式に桜はつきもの、というのは、過去のことになった。
桜・哲学の道←京都・「哲学の道」2006
万葉人の愛でたるは
梅桃杏かぐはしき
花は桜となりしより
人の命も散りやまず   如月 佳

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◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★4月1日 *四月一日さん*
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Last updated  2012.03.18 13:22:47
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