『おんな城主直虎』第３回（部分的な感想です）

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January 25, 2017

テーマ：どんなテレビを見ました？(79186)

カテゴリ：気になるＴＶ番組

ＮＨＫ大河ドラマ 『おんな城主直虎』 。
ドラマの中で印象に残った部分だけをピックアップした、
部分的な感想です。

今川から命じられた鶴丸（小林颯くん）との縁組を避ける
べく、とわ（新井美羽ちゃん）は「そうだ！尼になろう！」
と、一人で剃刀で髪をジャッジャッと切ってしまいました。
目的のためなら流血上等のこの姫さまは、思い立ったら
まっしぐら、もう「それしかない！」ってお方のようで。

要求がきたら、今度はじじ様（井伊直平：前田吟さん）が
戦をすると激怒です。

じじ様が当主の井伊直盛（杉本哲太さん）に「一人娘が
人質に取られても平気なのか！」と憤慨したときに、まだ
記憶に新しい昨年のこと（第１１回）が思い出されます。

源次郎が父・昌幸に婚儀の許しを得るときに「やや子が
できた」と言ったら、昌幸パパは「これで人質の駒が一つ
増えたぞ。」で喜んでたし、源次郎も「梅は身体が丈夫で、
よい人質になります。」でしたから。

でも、年寄りは気が短いって昔から言われることなのか、
あちらのYAZAWA大叔父上もそうだったけど、こちらの

思いもよらぬ大騒動になってしまい、とわは南渓和尚
（小林薫さん）にどうしたらよいかと泣きつきます。

でもねこ和尚さまは、とわの嘆きよりも般若湯のほうが
大事なようだし（笑）、とわの文句に対しては
「それはおとわの出した答えが、お粗末だったからでは？」

いえいえ、ちゃんと考えて大人たちを動かして裏工作に
動いてくれてました。
とわが駿府に旅立つ前に、今川の軍師で義元の学問の師で
ある雪斎禅師の存在をとわに話します。

「なにやら力がありそうなお方ございますな♪」
とわ姫さま、おなかが空けばどんな相手からでも自分で
食べ物を確保し（先週。来週は畑のカブの盗み食い？）、
力があると思われる人に素直に頼ろうとするあたり、
生命力が強そうです。

駿府に着いたとわは、瀬名姫と出会います。
瀬名を演ずる丹羽せいらちゃん、今川家の重臣の姫らしい
華やかな衣装が似合う、可愛い子ですね～。

「蹴鞠が上手くなれば、龍王丸さまの妻になれるのです。
　龍王丸さまの妻になり、今川を手に入れるのです。」

こちらの姫様は、ふだん見ている今川家の華やかさと力が
憧れで、すでに自分の目標を決めて手に入れてやるという
意思ができて努力していますね。
ただこの意思が強い分、それが手に入らなかったときの
衝撃も大きいのですが。

そして後日、駿府で南渓和尚ととわが会って裏工作の打ち
合わせをしたときの言葉が心に残りました。

　こっちの道が行き止まりならあちらを行けばよい。
　諸行無常じゃ。　明日は何が起こるかわからぬ。」

この後、とわは今川館に入り、キラキラの公家衣装を着た
龍王丸（中川翼くん）に蹴鞠勝負を挑みます。
アタマの中は「勝てば褒美」でいっぱいのとわです。
勝負相手に先に立候補した瀬名を差し置いて進み出て、
それからは龍王丸に勝つまで何度も何度も「もう一戦」と
食い下がります。
果ては、褒美を断られたら龍王丸にタックルして、褒美を
せがみます。

このシーンは、私は好きになれませんでした。
人質に来た小国の姫がわきまえもなく出てきたのを誰も
止めに入らず、あのしつこさを黙って見守り、龍王丸は
ずっととわに付き合ってあげてます。
主人公のやることは何でもＯＫ、好意的過ぎる解釈は、
一昨年を苛立ちを思い出してしまうので。

ただ雪斎禅師（佐野史郎さん）がとわのあれを「粘り腰」
として主君・義元（春風亭昇太さん）に褒美をと進言し、
義元と二人で話す場面は面白かったです。
そう、今川から見たら吹けば飛ぶような小国でも、井伊が
面倒を起こすのは厄介だからと。

この先、井伊家が三河攻めに利用されて家臣たちが命を
落としていくでしょうが、とわが人質であってもなくても、
同じことだと思います。
松平家は家康を人質に取られた後、男たちは織田攻めで
今川軍の先鋒として働き続けて命を落とし、女や国元の
民たちは今川からの重税に苦しみましたから。

とわの無事の帰還を待ちわびていた父上は、遠くのとわの
姿を見るなり、なぜか水堀を突き進んで迎えにいきます。
門の前に橋があるから、ふつうに渡って行けばいいのに。
嬉しくて仕方がないのはわかるけど、父上、ちょっとだけ
冷静に、ね。