February 8, 2022
XML
カテゴリ: 気になるTV番組
2022年NHK大河ドラマ 『鎌倉殿の13人』 の感想です。

この回は初めから終わりまで、ドラマの各所で主人公・
北条義時(小栗 旬さん)の兄の北条宗時を演じる片岡
愛之助さんの回でした。

第1回から描かれてきた宗時兄上は思うに、いかにも
嫡男らしいしっかりとした頼れる兄というより、性格は
明るいのだけどその場の思いつき的な行動で結果的に
弟の義時を振り回す、調子のいい兄上でした。


北条一族を統率していて、伊豆の小豪族にすぎず力のない
北条家をもっと強く大きくしたいという願いがありました。

そして今思うと、そういう願いが強くあったからこそ頼朝
との出会いがあり、そこから北条家の運命が動き出したの
では、と思うような展開でした。

ただ出会った頼朝は、血筋は良くても武家を束ねる人とは
思えない器量で、でも流れからどう展開するかわからない
から周囲は我慢している、そんな感じでした。

それを見抜いていた宗時は、弟・義時に我が志を打ち明け、
「いつか来る日のために(一緒に)辛抱しようぜ。」と
言って弟を引っ張ってくれる、実は頼れる兄上でした。


思いは弟・義時にしっかり引き継がれました。
これから義時が北条家をどうやって強大にしていくのか、
楽しみであります。

さて、今回で退場となった北条宗時役・片岡愛之助さんの
収録現場から撮影直前・直後のコメントがあります。
こちら

こちらではいろいろな感想で盛り上がっています。
 ⇒ ⇒  #鎌倉殿の13人

大河ドラマ館、伊豆の国市ではオープンしました
 ⇒ ⇒  こちら

鎌倉市の大河ドラマ館は現在準備中で、鶴岡八幡宮の
境内に、3月1日にオープンの予定となっています。
 ⇒ ⇒  こちら


治承4年(1180)8月17日、源頼朝を総大将とする北条宗時(片岡愛之助さん)らの
軍勢は伊豆国目代の山木兼隆と目代後見役の堤信遠の館を襲撃しました。
父・北条時政(坂東彌十郎さん)から「武士の情けでひと思いに堤信遠にとどめを」と
言われても初めての戦で思うように堤にとどめを刺せない北条義時(小栗 旬さん)。
そこに兄・宗時が来て堤にとどめを、そして父・時政が堤の首をとり、その後は山木の
館に入って山木を討ち取ってきました。
翌日、頼朝による首実験も済み、宗時は次の戦に備え同志の武士たちを鼓舞しました。



頼朝が土地の分配による東国の支配を勝手に始めたことで、平家側にたち東国の
後見を自負する相模の豪族の大庭景親は頼朝を許せないと成敗を決め、梶原景時ら
家臣たちに出陣の支度を命じました。
また北条宗時が率いる軍勢によって山木と堤が討ち取られたことを次男の伊東祐清
(竹財輝之助さん)から報告を受けた伊東祐親(浅野和之さん)は、このまま頼朝を
生かしておくわけにはいかないと考え、そのためにも自分の孫ではあるけれど宗時を
密かに殺害するよう下人の善児(梶原 善さん)に命じました。



8月20日、源 頼朝(大泉 洋さん)は300の兵と共に北条館を出立しました。
頼朝は戦旗の頭に以仁王の令旨をくくりつけ、亡き父・源義朝が治めた鎌倉を目指し、
一行は伊豆の山中を進軍していきました。



一方、頼朝の前妻であった八重(新垣結衣さん)は父・伊東祐親の家人の江間次郎
(芹澤興人さん)と再婚してもいまだに頼朝のことが忘れられず、江間から伊東勢が
北条勢を挟み討ちにすると聞くやいなや、対岸にいる頼朝にこの危機を知らせようと、
夫の江間に舟を出すよう命じました。
江間は「私はあなたの夫だ。侮るな!」と頑張って八重に反論しますが、結局は惚れた
弱みで?八重に負けて、舟をこぎながら泣いていました。
(それにしても江間さん、なんでこうも八重にペラペラしゃべるのかな。黙っていれば
いいのに。そして八重さんも家臣と結婚したとはいえ、自分の好みのタイプじゃないと
いうのがありありと出てますね。好みのタイプなら今頃は「殿~。(*^^*)」ですから)



義時は兄・宗時に頼まれて義母のりく(宮沢りえさん)と姉の政子(小池栄子さん)と
妹の実衣(宮澤エマさん)を伊豆山権現に預かってもらうべく、3人を送っていました。
戦の間の危険回避のためとはいえ、座主の文陽房覚淵(諏訪太朗さん)からは、ここでは
質素な僧衣を着て寺の掃除もするよう言われ、りくと実衣は不満タラタラでした。
この後、義時は兄たちに合流するために土肥郷に急ぎました。



鎌倉へ向かった頼朝軍は大雨で思うように進めず、23日、石橋山の山中に陣を構え、
時を同じくして東の相模からは大庭勢が石橋山の麓に到着して布陣しました。
一方、三浦義澄(佐藤B作さん)らの三浦勢は酒匂川の増水のために動けず、義澄は川の
向こうで自分たちの到着を待つ北条のことを気にしていましたが、嫡男の三浦義村(山本
耕史さん)は無駄に兵の命を落としたくないと引き返すことを提案します。
結局、朝まで待って進退を判断することになり、その間に義澄の甥の和田義盛(横田栄司
さん)が大庭の縁者の屋敷を襲うと言い出し、三浦は大庭の味方と思わせたい義村は反対
しましたが、父・義澄が認め、義盛は行動を起こしました。



味方と思っていた三浦の寝返りに大庭は激怒し、雨が止む前にと夜出陣しました。
大庭の大軍を前に頼朝軍は迷いましたが、宗時が大庭軍を挑発して山中に誘い込み、狭い
山中で時を稼いで三浦勢の到着を待とうと言うと頼朝も納得しました。
敵方の挑発を父・時政に頼み、時政も「任せておけ」と勇んで前に進み出ていきました。
この時代の武士の習わしだった、戦う前の口上での合戦が始まりました。



対峙する大庭軍からは大将の大庭景親(國村 隼さん)が進み出てきました。
時政は頼朝の正統性を、景親は軍事力を口上で誇り、そして互いに相手をののしり嘲笑
しながら、どちらかが動き出すのを待ちます。
一方、義時はここに来る途中で山中に伊東の兵が潜んでいるのを見ていたので、今戦いが
始まったら自軍は負けると考えて兄・宗時との合流を急いだのですが間に合わず、さらに
時政が景親の挑発に我慢できなくなって家臣たちに出撃の命令を出してしまい、少数軍に
不利と言われる平地での戦が始まってしまいました。



圧倒的な兵力の差で北条軍は壊滅状態になり、頼朝たちは命からがらなんとか山中の
洞窟に隠れることができました。
宗時や時政は皆が気落ちしないよう明るく振舞いますが、逃げ惑い隠れなければならない
状況に頼朝は極めて不機嫌になり、皆を責めて当たり散らしていました。
あまりの我儘ぶりを従者の安達盛長(野添義弘さん)が本気で怒っていることに気づいた
頼朝はようやく落ち着きましたが、北条館にある観音様のご本尊が今欲しいと言い出し、
そう聞いた宗時と工藤茂光が取りに行くことになりました。



洞窟に身を隠す頼朝の夢枕に、またしても後白河法皇(西田敏行さん)が来ました。
法皇様の生霊は、愚痴と文句ばかりたれる頼朝を𠮟咤激励に来たようです。
「お前には神仏が付いているんだからさ」というセリフが私には「お前には生霊の俺が
付いているんだからさ」に聞こえますわ。
(生霊なんて、ふつうのドラマならまず登場しないか、しても面白くない役柄だけど、
三谷さんの脚本と西田さんの演技だからか、紫の袖が見えたとたんに笑えた~~)



宗時の提案で甲斐の武田信義に援軍を乞いに出発した時政と義時でしたが、その途中で
父・時政がもうこのまま逃げてはどうかと言いだします。
義時がそんなのは大庭が許さないだろうと言うと、時政は「頼朝の首を持っていけば」と
まで言い、時政は舅の自分をただの家臣扱いし、大事な場面でうろたえるだけの頼朝に
大将の器量を感じず、頼朝を見限っているようでした。
義時は父の思いを理解しつつも、今ここで仲間割れを起こしてはいけないと父をなだめ、
時政も義時の思いを汲んで甲斐への道を進めました。



宗時と工藤茂光は、あの丘を越えれば北条館というところまで来たとき、伊東祐親の
命をうけた善児に殺害されてしまいました。
兄・宗時の身にまさかそのようなことが起こっているなんて知る由もない義時は、さっき
兄が別れ際に言い残した言葉を振り返っていました。
「俺は平家とか源氏とか、実はどうでもいい。俺はこの坂東を俺たちだけのものにしたい。
西から来たやつらに支配されるのは真っ平だ。坂東武者の世をつくり、そのてっぺんに
北条が立つ。そのために頼朝の力がいる。どうしてもな。だからそれまでは辛抱しようぜ。」
兄は頼朝の家臣になりたいわけでなく、その心の奥には自分たち北条が武者の頂点に立つ
という、もっと大きな志があったのでした。
いつか兄の志が叶うときまで北条一族の皆で、腹の立つことがあっても「辛抱しよう」、
ーーそれが義時の心の支えとなりました。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  February 8, 2022 04:03:48 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

☆えみりー☆

☆えみりー☆

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: