Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2004/12/18
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カテゴリ: 音楽
 昨日、生まれて初めて、生の「第九」を聴きに行った。


 場所は、大阪・北区のザ・シンフォニー・ホール。
大阪で約20年前、初めてできた本格的なクラシック専用ホール(約1700席)で、
音響のすばらしさは、今でも定評がある。わざわざ生で聴きに行こうと思ったのは、
それを一度自分の耳で確かめたかったこともある。

 ロビーにあるウェイティングBARの雰囲気も、とても良かった。
シャンペンを飲んでいる人も目についた。一杯飲んでから聴くのもいいなと思ったが、
演奏中に寝てしまってはいけないと思い、コーヒーにした。


柔らい、繊細な弦の音はもちろん、管楽器の骨太の音まで実にクリアに耳に入ってきた。

 クラシックの、それもフル・オーケストラのコンサートに行く機会はあまりない。
思い出しても、これまで2度だけ(モーツアルトの「ジュピター」とドヴォルザークの「新世界」)。
そもそも、モーツアルトとショパンは好きだが、ベートーヴェンはそれほどでもない。

 しかし、それほど好きでもないベートーヴェンでもやはり、
合唱付きの、この「第九」の迫力は感動的で、心を揺さぶられた。
12月に「第九」を聴いてその年を振り返り、
来年への新たな勇気をもらうというクラシック・ファンが多いというが、
何となく、そんな気持ちが分かるような気がした。

 ところで、初めて生の「第九」を聴いて、会場で気づいたことを思いつくまま記すと--。

 1.ご存知のように、第4楽章の合唱は、合唱団と4人(男女2人ずつ)のソリストが歌う。

バックの合唱団の方が圧倒的に長い。合唱の主役は合唱団だったのだ。

 2.オーケストラの奏者のうち、トロンボーンとシンバル、
大太鼓の出番は第4楽章の後半のわずか5、6分くらい。
約1時間15分ほどの演奏時間中、出番が来るまでずっと座って待っているだけ。
見ていて少々気の毒でもあった。ベートーヴェンさん、もっと考えて作曲してあげなさいよ。


ピアノ・ソナタ「悲愴」の第2楽章のメロディー。でも作曲者は同じベートーヴェンだから、
盗作ではない。よほど気に入ったフレーズだったから、使い回したんだね。
(自作のメロディーの使い回しは、モーツアルトもよくやっている)。

 4.バリトンのソリストが歌の合間に、ペットボトルで水ばかり飲んでいたのがおかしかった。

 5.第1楽章が始まってまもなく、最前列の年配男性がフラッシュをたいて写真を撮った。
コンサート会場での「撮影・録音禁止」は常識のはず。普通こんなことは許されない。
退場させられてもいいはずなのに、その男性はおとがめもなく、その後ずっと聴き続けた。
一体どうなってんの?!

 6.携帯電話は、会場内では自動的に「圏外」になり、
切り忘れによるコンサート妨害がないようなシステムになっていた。
さすが! こうでなくっちゃね(それでも開演前、「携帯のスイッチはお切りください」と、
アナウンスをしていたのは、なんで?)。






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Last updated  2004/12/18 10:25:22 AM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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