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2004/12/27
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カテゴリ: 音楽
 キャロル・キングと言えば、60年代始めから活躍を続け、浮き沈みの激しいポップ・ミュージック界のなかで、確固たる地位を築いている、偉大な女性シンガー・ソングライター。僕も、大好きなアーティストの一人だ。

 先日(12月23日)の日記で、エルトン・ジョンのことを、「ピアノの弾き語りという分野を確立させたアーティスト」と書いたが、キャロルは「(ピアノの)弾き語りの分野を切り拓いた最初のアーティスト」かもしれない。Carole King:Tapestry

 キャロルを有名にしたのは何と言っても、1971年に発表した、ベストセラーアルバムの「Tapestry(つづれおり)」( 写真左 )。アテネ五輪の際には、卓球の福原愛ちゃんをモデルにした富士フィルムのCMのバックに、このアルバムから「Home Again」という曲が使われた。

 このアルバムからは、「You’ve Got A Friend」「It’s Too Late」などの大ヒット曲も生まれているが、アルバム・トータルとしての完成度の高さ(駄作が1曲もない!)からしても、おそらく、20世紀のポップ・ミュージック史上、ベスト10に入るアルバムだろう。

 当初はシンガーとしてよりも、当時の夫、ゲリー・ゴフィンとのコンビでつくった、数々のヒット曲の作曲家として、20代前半で早くも業界で注目を浴びていた。「Locomotion」「Will You Love Me Tomorrow?」など、キャロルが当時書いた曲は、歌い継がれて、今ではポップスのスタンダードにもなっている。

 僕も彼女の曲を、弾き語りでよく歌う。「You’ve Got…」や「Home Again」、「It’s Too Late」のほか、「So Far Away」「Natural Woman」も好きだ。キャロルはもちろんピアノの名手だが、弾き語りであまり難しいテクニックは使わない。自然で、素直な伴奏が多い。だから、僕のような初級者でも何とかこなせる。歌のキーも、女声なのだが、少し移調すれば男声の僕でもわりと合う。

 残念なのは、キャロルはここ15年くらい来日がないことだ。20年くらい前、新聞に来日公演のお知らせ広告が出ていた記憶があるが、その時は運悪く、生で聴くことができなかった。本人を見てもとてもそんな歳には見えないが、1942年生まれだから、もうすぐ63歳。早くもう一度日本に来てほしいと願っているのは、僕だけではないと思う。





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Last updated  2005/05/07 11:59:57 AM
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そうですね  
pattie  さん
キャロル・キングって女性にしては太い声だから男性もカバーしてますよね。

弾き語りといえば私はボブ・ディランを思ってしまいますが彼のコピーは難しいと思います。したことないけど字余りの歌詞だし。

キャロル・キングって70年代の良きアメリカを思ってしまいますね。ウーマンリブとかそういった感じの時代かな?
(2004/12/27 12:13:52 PM)

Pattieさんへ  
 そうですね。女性にしては、わりと骨太な声ですね。


 「You’ve got a friend」は、
ジェームズ・テーラーがカバーして、ヒットしましたし、
「Natural Woman」は、
アレサ・フランクリンが歌ったバージョンも有名ですね。


>弾き語りといえば私はボブ・ディランを思ってしまいますが、
彼のコピーは難しいと思います。したことないけど字余りの歌詞だし。

 難しいですねぇ、ディランはもうメチャクチャ難敵。
「Like a rolling stone」を歌ったことがありますが、
もう字余り、字余りで、あの感じはやはり本人しか出せない(笑)。
(2004/12/27 01:20:25 PM)

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