Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2005/11/16
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テーマ: Jazz(2003)
カテゴリ: 音楽
 「Interplay(インタープレイ)」と言えば、ジャズ・プレーヤーにとっては欠かせない心得。直訳すれば「相互作用」だが、奏者同士の心と心で通じた、演奏上の駆け引き。まさにジャズそのものを表す言葉かもしれない。いんたーぷれい8

 そんな名前を付けた、僕の知らない老舗のジャズ喫茶(夜はライブBAR)が僕の地元・大阪にあると聞いて、初めてお邪魔してきた。その名も「いんたーぷれい8」( 写真左 )。でも、初めての訪問だから、ひっそりと、こっそりと…。

 店は大阪キタのはずれ、大阪駅からほぼ東方向へ、曽根崎周辺の猥雑なエリアを抜けて、15分ほど歩く。目指す店は、大阪・夏の陣で豊臣秀頼とともに自害して果てた淀君の墓のある太融寺という寺のそばにあった。

 1958年(昭和33年)オープン。エラ・フィツジェラルドが大好きなママ、Nさん( 写真右  (C)「いんたーぷれい8」の ホームページ から)が、なんと25歳!で開いた小さなジャズ喫茶が店のルーツ。店名の中にある「8」は、Nさんの誕生日(昭和8年8月8日生まれ)に由来するという。はちママ

 ことし72歳になったNさんは、今はもっぱら昼のランチタイムの営業を担当。夜は息子さんが仕切る。Nさんは、夜の時間帯は時々しか店に出ないが、常連客たちは、Nさんのことを今も「ハチのお母さん」と呼んでいる。

 そしてもう一つ有名な話。Nさんは、あの山下洋輔さんから「大阪のオカーチャン」とも呼ばれている。まだ売れない頃から、山下さんの面倒を見て、一生懸命支えてきたNさん。山下さんは今でも年に一度、ママの誕生日にこの店でライブを催すのが習わしになっているという。

いんたーぷれい8:コースター

 面白いことに、いま夜の時間帯を担当する息子さんも、実はミュージシャン。普段は厨房とカウンターを行ったり来たりしているが、土曜の深夜だけはギタリストやピアニストに変身するという。そういう僕も、まだ一度も息子さんの演奏を聴いたことがない。今度、土曜の夜お邪魔して是非聞いてみたい( 写真左 =コースターのデザインも素敵)。

 お店はフード・メニューも充実している。僕の個人的なお勧めは「たこ焼きセット」。ワンドリンクにたこ焼き(8個)が付いて、確か1000円!だったかな? 僕は、いつもめちゃお得なこのセットを取りあえず頼んで、それから次のドリンクを考える。

 せっかくグランドピアノがあるのだけれど、残念ながら僕はまだ一度も弾かせてもらったことはない。老舗はやはり敷居が高い。新参者の僕は、まず、もう少し顔を覚えてもらってからでないと、「ちょっと弾いていいですか」とは言い出しにくい。そのうち一度弾かせてもらおうと思っているけれど、さて、いつになることやら…。

【いんたーぷれい8】 大阪市北区西天満6丁目9-9 久栄ビルB1F  電話06-6363-4888  11時半~23時(土曜19時~) 日祝休

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Last updated  2005/11/16 08:23:06 AM コメント(17) | コメントを書く


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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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