Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2006/03/18
XML
カテゴリ: BAR
 東京の老舗BARも結構あちこちお邪魔した。でも、星の数ほどBARがある大都会・東京。僕の知らない老舗BARは、まだまだたくさんある(死ぬまでに全部行けるかなぁ?)

 JR新宿駅から中央線快速に乗ってわずか1駅。中野駅北口で降りて、歩いて数分の路地裏、こんなところにも僕が大好きなBARが1軒ある。その名も「中野ブリック」。東京五輪が開かれた1964年に開業。大手酒メーカーのサントリーが、昭和30年代に全国展開したBARのうちの1軒である。( 写真左 )。中野ブリック

 そんなBARを「サントリー・バー」と(または「トリス・バー」とも)言ったが、同じ看板で営業を続けるBARは、今では全国でも数少ない。「中野ブリック」は雑誌などでよく写真で見ていて、いつか一度足を踏み入れてみたいと願ってきた。

 それがようやく実現したのは数年前。昔ながらのレンガ造りの外観。ドアを開けようとしたら、店内側から従業員の方が、さっとドアを開けてくれた。こういう心遣いが何よりも嬉しい。

 訪れたのはやや早い時間だったので、客はカウンターに数人いただけだった。僕は取りあえず、生ビールを頼んだ。そして、お腹もすいていたので、フードメニューを見せてもらった。詳しくは書けないが、この手のBARとしては、フードの充実ぶりは凄い。

 僕は、取りあえずポテト・サラダとシュウマイ、そしてミックス・ナッツを頼んだ。驚いたのはその良心的な値段とボリューム。ポテト・サラダは普通の店の2人前はある。おまけにシュウマイを頼んでも、ポテト・サラダが添えられていた。銀座ブリック

 内装は、おそらく開業当初からはほとんど変わっていないのだろう。磨き抜かれた重厚なカウンターは、長年の酒が染み込んで、程良い色合い。壁には、あの雑誌「洋酒天国」の表紙が飾られて、とてもノスタルジックな雰囲気。時間が建つのを忘れてしまいそう。

 2杯目はスコッチでハイボールを頼む。2杯目を飲んでいる途中に、マスターのKさんも登場。素敵な内装も心地よいのだが、さらに嬉しいのは、従業員の皆さんの接客が実にきびきびして、親切で、気持ちがいいこと。



 聞けば、この「中野ブリック」は、僕が以前から上京の折に時々お邪魔していた「銀座ブリック」( 写真右 )と姉妹店だった。中野の店の方が先にオープンしたのかと思いきや、実は銀座の方が先で昭和26年の開業なのだとか(知らなかったなぁ…)。

 「中野ブリック」は2杯飲んでフードを2品頼んで、3千円でお釣りがくるほどの良心的なお値段。僕は感謝感激で店を後にした。こんなBARが、大阪の会社のそばにできたら、毎日でも通ってしまうのになぁ…。

【中野ブリック】 東京都中野区中野5-61-3 電話03-3388-1263 営業時間午後5時~午前零時 日休み。トリスのハイボールは今でも200円で飲めます(涙)。

人気ブログランキングへGO! 【人気ブログランキング】





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/03/19 04:38:18 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「続・豚肉と大根の… はなだんなさん

東北の夫婦旅。 きんちゃん1690さん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: