Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2011/02/12
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カテゴリ: アート&ブックス
 最近はまっているミステリー作家として、池井戸潤、佐々木譲と紹介してきたけれど、3人目として今野敏も紹介すると予告しながら、多忙のために、大変遅くなって申し訳ございません。

 ということで、最近読んだ今野氏の作品について、ひとことコメントとともに、独断での評価を ★の数(★5つで満点) で紹介いたします(必ずしも最近の作品じゃないのも含まれていますが、ご容赦を…)。※本の表紙画像は基本的にAmazon上のものを引用しています。Amazon.Japanに感謝します。



410HZpq1D1L__SL160_AA115_.jpg 「隠蔽捜査」 ★5つ  ※2005年の作品。吉川英治文学賞新人賞を受けた。主人公は警察庁のキャリア官僚である竜崎伸也が、警察組織を揺るがす連続殺人事件に向き合い、解決していくという本筋の話と、麻薬に手を染めた息子にどう向き合うかという家族内の出来事が同時並行的に展開していく。
 竜崎のエリート臭ぷんぷんとした姿勢にややムカツクけれど、そこは家庭内の不祥事(出世競争での汚点)ということで帳尻は合わせている。とにかく最後までテンポがよくて飽きさせない。テレビドラマ化されたらしいが、残念ながらうらんかんろは見ていない。
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「果断 隠蔽捜査2」 ★5つ  ※隠蔽捜査の続編。長男の不祥事で所轄署へ左遷された竜崎が、今度は立てこもり事件に立ち向かう。事態の打開策をめぐって警察内部で対立が表面化する中、竜崎は現場の指揮をとり、事件は解決したはずだったが、その裏にはとんでもない真実が隠されていた。2008年の山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した傑作。寝不足になること間違いなし。

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「朱夏 警視庁強行犯係・樋口顕」 ★5つ

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「曙光の街」 ★4つ  ※2001年発表の佳作。かつてKGBのスパイとして日本で活動していたヴィクトルは、ソ連崩壊で解雇され、失意のどん底にあった。そこへ、日本でヤクザの組長を殺す仕事の依頼を受ける。一方、ヴィクトル再来日の情報を得た警視庁外事課の捜査官たちは、ヴィクトル逮捕を目指す。ヤクザ、警察、ヴィクトル三者のスリリングな駆け引き・闘いの中で浮かび上がってきた驚くべき事実とは…。

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「白夜街道」 ★3つ半  ※2006年発表の作品で、「曙光の街」の続編でもある。警視庁公安部の捜査官・倉島は、過去に因縁のある元KGBの殺し屋・ヴィクトルがひそかに日本に入国したことを知る。ロシア人貿易商のボディガードに雇われたためというが、倉島は本当の理由は別にあるとにらむ。貿易商が密会していた外務省官僚が謎の死を遂げ、ヴィクトルを追って、倉島はモスクワへ飛ぶが、追跡捜査の結末は果たして?。話のスケールは大きいが、若干の荒唐無稽感はぬぐえないのが減点理由。
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「BEAT」 ★4つ半  ※警視庁の刑事・島崎は、「罠」にはめられ、銀行本店への家宅捜索情報を漏らしてしまう。銀行のスパイに仕立てあげれ苦悩する父親を救うために、17歳の息子・英次は無謀な行動に出た。ハイテンポで進む展開。父と子の絆が胸を打つ感動のラストシーン。とにかく面白い。この作品、近々WOWOWでドラマ化されるとか。2000年発表の傑作長編。

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「特殊防諜班 連続誘拐」 ★3つ  ※宗教団体教祖が被害者となる奇妙な誘拐事件が相次いで起こった。しかし無事解放された教祖たちは皆、事件のことをなにも覚えていない。しかし唯一、雷光教団教祖の事件は違った。首相官邸から秘密裏に事件の真相究明を託された真田は、誘拐事件の裏には巨大な陰謀が潜んでいることをつかむ。1986年発表の初期の作品。オカルトっぽい、いささか荒唐無稽な組み立て。今野敏もまだ若かったということか。



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Last updated  2012/09/29 12:06:36 AM
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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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