Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

2011/02/27
XML
カテゴリ: カクテルブック
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated  2022/04/08 09:16:33 AM
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
23. ホノルルコクテール【注29】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ドライジン  三分の二オンス   オレンジジュース 四分の一オンス
 砂糖    テースプーン一杯   レモンジュース  二分の一個
 アンゴスチュラビタ  二振り   キュラソー    二振り
 アブサン   一振り       玉子の白味    一個分

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、ワイングラスに漉してすすめる。


【注29】 「ホノルル(Honolulu)コクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つだが、レシピは微妙に違うほか、サヴォイはシェイク・スタイル。


…………………………………………………………………………………………
24. ホワイトコクテール【注30】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ドライジン      一オンス
 アンゴスチュラビタ  一振り   アニセット  一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にオリーブを加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注30】 「ホワイトコクテール」は、サヴォイ・カクテルブックの著者ハリー・クラドックが1920年代に考案した古典的カクテル。サヴォイ・カクテルブックは、この前田氏の「コクテール」が世に出た時期にはまだ出版されておらず(6年前)、前田氏がどのようにしてこのレシピを知ったのかは謎である。


…………………………………………………………………………………………
25. ボウメランコクテール【注31】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ジン         三分の一オンス
 伊太利ベルモット  三分の一オンス
 フレンチベルモット 三分の一オンス
 マラスチノー  一振り   アンゴスチュラビタ  一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にマラスチノー・チェリー一個を加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注31】 「ボウメランコクテール」とは、1920年代にはすでに知られていた「ブーメラン(Boomerang)・カクテル」のことと思われるが、様々な文献に当たっても、前田氏のようなレシピは見当たらない。もっとも、「ブーメラン・カクテル」自体も今日では、ジン・ベースのもの(ジン、スイートベルモット、パイナップルジュース)と、ウイスキー・ベースのもの(ウイスキー、ドライベルモット、スエディッシュ・パンチ、レモンジュース、アンゴスチュラビターズ)の2種が伝わっている。


…………………………………………………………………………………………
26. ペルフェクトコクテール【注32】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ゴルドン・ドライジン    六分の四オンス
 フレンチベルモット    六分の一オンス
 伊太利ベルモット     六分の一オンス
 アブサン          一振り

 を加え、よくセーク(攪拌)したる後、コクテールグラスに注ぎ、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注32】

…………………………………………………………………………………………
27. ベンネットコクテール【注33】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 オールドトム・ジン      一オンス
 アンゴスチュラビタ     一振り
 ライムジュース       少量

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注33】 「ベンネットコクテール」とは、レシピの内容からして1920年代には誕生していた「ベネット・カクテル」のことと思われる。「ベネット(Bennett)」はニューヨーク・ヘラルド新聞社の2代目オーナーで、見境なくお金を使うことで有名だったジェームス・ゴードン・ベネット(1841~1918)の名に由来するという(出典:Bar VespaのHP 引用多謝!)。


…………………………………………………………………………………………
28. ベルモットコクテール【注34】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 伊太利ベルモット    一オンス
 アンゴスチュラビタ   三振り
 フレンチベルモット   少量

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にオリーブを入れてすすめる。


【注34】 「ベルモット(Vermourth)コクテール」は、かのジェリー・トーマスのカクテルブック(1862年刊)にも登場する最初期の古典的カクテル。ただしトーマスのレシピは、ベルモット(ワイングラス1カップ)、マラスキーノ2dash、ビターズ2dash、レモン4分の1個分というもので、前田氏のレシピは何を参考にしたものかは不明。


…………………………………………………………………………………………
29. トロカデロコクテール【注35】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 フレンチベルモット   二分の一オンス
 伊太利ベルモット   二分の一オンス
 オレンジビタ  一振り   グレナデン  一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にマラスチノー・チェリー一個を加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注35】 「トロカデロ(Trocadero)コクテール」はサヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的カクテルで、前田氏のレシピもサヴォイとほぼ同じ。


…………………………………………………………………………………………
30. トムジンコクテール【注36】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 オールドトム・ジン    一オンス
 オレンジビタ  一振り   マラスチノー  一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注36】 「トムジン(Tom Gin)コクテール」は現時点では前田氏の本以外には見当たらないカクテル。


…………………………………………………………………………………………
31.ドクトルコクテール【注37】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 カロリック・ポンチ 【注38】  六分の四オンス
 レモンジュース        六分の一オンス
 オレンジジュース       六分の一オンス
 アブサン           一振り

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注37】 「ドクトルコクテール」とは「ドクター(Doctor)・カクテル」のことで、ハリー・マッケルホーンのカクテルブックなどいくつかの文献に登場するが、マッケルホーンのレシピはカロリック・ポンチ、レモンジュース、オレンジジュースが各3分の1ずつ等量となっている。

【注38】 「カロリック・ポンチ(Caloric Punch)」とは北欧スウェーデン産のリキュールのこと。「スウェディッシュ・ポ(パ)ンチ」とも言う。ラムに薬草やスパイス類を配合し、オーク樽で熟成させてつくる。現在では「カロリック・パンチ」という表記が一般的。


…………………………………………………………………………………………
32. チストルコクテール【注39】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ライ・ウイスキー     三分の二オンス
 伊太利ベルモット     三分の一オンス
 アンゴスチュラビタ    一振り   

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注39】 「チストルコクテール」とは「シスル(Thistle)・カクテル」のことで、サヴォイ・カクテルブックにも登場するが、そのレシピ(スコッチウイスキー2分の1、スイートベルモット2分の1、アンゴスチュラビターズ2dash)と、前田氏のレシピとは少し異なる。ちなみに「Thistle」とはスコットランドの国花「アザミ」のこと。


…………………………………………………………………………………………

 こちらもクリックして見てねー! 【人気ブログランキング】






PR

Profile

うらんかんろ

うらんかんろ

Comments

kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

Free Space

▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

神戸の残り香 [ 成田一徹 ]
価格:1980円(税込、送料無料) (2021/5/29時点)


▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

Favorite Blog

「浜松焼そば」 New! はなだんなさん

74歳になりました。 きんちゃん1690さん

LADY BIRD の こんな… Lady Birdさん
きのこ徒然日誌  … aracashiさん
猫じゃらしの猫まんま 武則天さん
久里風のホームページ 久里風さん
閑話休題 ~今日を… 汪(ワン)さん
BARで描く絵日記 パブデ・ピカソさん
ブログ版 南堀江法… やまうち27さん
イタリアワインと音… yoda3さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: