Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2011/03/04
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カテゴリ: カクテルブック
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33. チャイニスコクテール【注40】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ジャマイカ・ラム   一オンス
 アンゴスチュラビタ  一振り   マラスチノー  二振り
 キュラソー      二振り   グレナデン  二振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに注ぎ、之にマラスチノー・チェリー一個を加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注40】 「チャイニスコクテール」とは、「チャイニーズ・カクテル」のことで、ハリー・マッケルホーンのカクテルブックをはじめ、数多くの文献に登場する古典的カクテル。前田氏のレシピはマッケルホーンの本とほぼ同じで、ステアでなくシェイクでつくる点だけが違う。なぜ「チャイニーズ」という名が付いたのかは不詳。


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34. チッペラリーコクテール【注41】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン            三分の二オンス
 伊太利ベルモット     三分の一オンス
 オレンジジュース     テースプーン半杯
 グレナデン        テースプーン半杯
 薄荷の葉         二葉

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注41】 「チッペラリーコクテール」は、「ティぺラリー(Tipperary)・カクテル」の名でサヴォイ・カクテルブックなど様々な文献に登場する古典的なカクテル。ただしレシピは、ウイスキーベース(30ml)でスイートベルモット(30ml)、シャルトリューズ・グリーン(1tsp)というのが多数派で、前田氏が紹介するジン・ベースのものは少ない(スイートベルモットの代わりにドライベルモットを使うレシピも)。「ティぺラリー」はアイルランド南部の都市名。


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35. チュッケードコクテール【注42】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 バルネット・ジン 【注43】   二分の一オンス
 フレンチベルモット     二分の一オンス
 マラスチノー  一、二振り   オレンジビタ  一振り
 アブサン    一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注42】 「チュッケードコクテール」は、現時点では前田氏の本以外では見当たらないカクテル。「チュッケード」の英文表記(綴り)もわからないため、詳細不明です(ご情報をお持ちの方はご教示ください)。

【注43】 「バルネット・ジン」とは、現代の表記では「バーネット(Burnett’s)・ジン」。1950年代まで人気のあったジン「ホワイト・サテン」を製造していたバーネット社を、1960年代に入ってシーグラム社が買収。味わいをクセのない辛口タイプにし、名前も変えて発売を始めた。日本では現在キリン・シーグラム社がライセンス生産している。


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36. チョコレートコクテール【注44】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 エイロー・シャートリユーズ  二分の一オンス
 ポートワイン          二分の一オンス
 玉子の黄味          一個
 粉末チョコレート        テースプーン半杯

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注44】 「チョコレートコクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにも登場する古典的カクテルの一つ。サヴォイでは2種類のチョコレート・カクテルを紹介しているが、前田氏のレシピは、そのうちの「No.2」のバリエーション。


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37. リユイジーコクテール【注45】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン              二分の一オンス
 フレンチベルモット      二分の一オンス
 グレナデン          テースプーン半杯
 コイントロー 【注46】      微量
 蜜柑ジュース         半個分

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注45】 「リユイジーコクテール」は「ルイージ(Luigi)・カクテル」の名で、ハリー・マッケルホーンのカクテルブックやサヴォイ・カクテルブックにも登場する。前田氏のレシピは両著とほぼ同じ。

【注46】 「コイントロー」とは、言わずもがなだが、ホワイト・リキュールの「コアントロー(Cointreau)」のこと。


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38. リベラールコクテール【注47】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 ウイスキー   一オンス
 蜜柑ジュース  四、五個分   ピコン(アミヤ)  二三滴

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注47】 「リベラール(Liberal)コクテール」は1920年代に出版された日本のカクテルブックにはその名が見えるが、海外の文献には見られない謎多きカクテル。ネット検索では、「ウイスキー30ml、スイートベルモット30ml、アメールピコン4drop、オレンジビターズ少々」というレシピで紹介しているサイトに1件ヒットしたが、残念ながら由来などには一切触れていなかった。


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39. オリベットコクテール【注48】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 プリマウス・ジン  一オンス   オレンジビタ  一振り
 ガムシロップ    一振り    アブサン    一振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にオリーブを加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注48】 「オリベット(Olivet)コクテール」は、サヴォイ・カクテルブックにもその名が見られる古典的なカクテル。前田氏のレシピはサヴォイとほぼ同じだが、サヴォイはステアでなく、シェイクでつくる。


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40. オレンジブロッソムコクテール【注49】
 コクテールセーカに二三塊の氷を入れ之に

 ジン          二分の一オンス
 オレンジジュース    二分の一オンス
 オレンジビタ      一振り
 グレナデン        少量

 を加え、よくセークしたる後、コクテールグラスに注いですすめる。


【注49】 「オレンジブロッソムコクテール」は現代の表記では「オレンジ・ブロッサム(Orange Blossom)」は、ハリー・マッケルホーンの本やサヴォイ・カクテルブックにも登場する代表的な古典的カクテルの一つ。前田氏のレシピは両書にほぼ同じ。


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41. ワックスコクテール【注50】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 プリマウス・ジン  一オンス    オレンジビタ  二振り

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にマラスチノー・チェリー一個を加え、尚ほレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注50】 「ワックス(Wax)コクテール」は、ハリー・マッケルホーンのカクテルブックやサヴォイ・カクテルブックにもその名が見られる古典的なカクテル。前田氏のレシピはサヴォイのとほぼ同じだが、サヴォイはステアでなく、シェイクでつくる。マッケルホーンのレシピはジン2分の1、アブサン(またはアニス)2分の1、ガムシロップ1tsp、卵白1個分となっており、まったく別物のカクテルの様相。


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42. カセリーコクテール【注51】
 調合グラスに約半分の砕き氷を入れ之に

 カセリヤ 【注52】     二分の一オンス   
 ライ・ウイスキー      二分の一オンス

 を加え、バースプーンにてよく攪き廻したる後、コクテールグラスに漉し、之にレモン皮の小片を搾り込んですすめる。


【注51】【注52】 「カセリーコクテール」は、現時点では前田氏の本以外には見当たらないカクテル。「カセリー」「カセリヤ」ともにどんな酒類なのか不明です(ご情報をお持ちの方はご教示くだされば幸いです)。

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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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