ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 18, 2009
XML
0418orch.jpg

 昨日今日とオケの本番があった。二回の公演(同演目)とも無事に終了。
 正団員じゃないのにビオラ2プルのオモテに座らされた僕。ちょっと慌てたけど、これがなかなかの特等席。首席さんも指揮者さんもコンマスさんも、自然に視野に入ってきて弾きやすかった。

 前半はイタリア、後半はスペインを特集するという粋な選曲。自分のなかのラテンの血が騒ぐのを感じながら?ノリノリで弾いた。


  ベルディ:序曲「運命の力」The Force of Destiny
  メンデルスゾーン:交響曲4番「イタリア」Italian

   (休憩)
  トゥリーナ:交響詩「水滴の行進」The Procession of the Dew
  リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Spanish Capriccio



 難曲ぞろい。しかもシャープ系の曲ばかり。
 言い訳させてもらうと、ビオラって、シャープ4つとかになると開放弦がほとんど使えないから苦しい。実際、今回は本番直前まで指づかいが定まらず、かなり焦った。リハ中、ただただオロオロしてる僕を尻目に、スタンドパートナー(=一緒にプルトを組む相手)のマイケル氏が、効率的な指づかいをササッと譜面に書き込んでくれてたのには感謝。
 半ポジションとか第2ポジの指づかいで弾くのが苦手な自分にとって、今回の演奏会は実にいい勉強になった。(この二つのポジションは、バイオリンではそんなに使わないけど、ビオラを弾くうえでは必須!)

 イタリア交響曲、確かに名曲だとは思うものの、本番を踏んだ今となっても終楽章の構成がイマイチ理解できず、やや悔いが残った。尻切れトンボというか、あるいは起承転結がなく構成力の弱い曲という印象は否めない。←楽曲のせいにしてるし。



 スペイン奇想曲も名曲。灼熱の太陽が降り注ぐアンダルシア地方を旅したくなった。
 個人的には20年ぶりに弾く曲で、すごく懐かしかった。

*****

 結論。オケはやっぱり楽しい。
 仲間うちで室内楽やジャズピアノを黙々と練習するのもいいのだけれど、100人もの奏者が団結し、その演奏を人前で披露することの苦しみや喜びを、今さらながら体感できた。多くの人と一気に知り合えるのも魅力。

 今日の本番終了後は団員みんなで「お茶とお菓子」で打ち上げ。しかし、どーしてもアルコールを欲していた我々ビオラ&チェロ軍団は、勝手に抜け出し、ネオンきらめく近所の酒場へと向かったわけで。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Apr 20, 2009 08:25:30 PM
コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: