エヴァンスのリーダー作コンプリートまであと5枚(サイドメンのものはまだ持ってないものが多い) そこに近づきたいという思いの中からこそ生まれてくる充足感。 それは自己満足という名前でもあり人に誇るものでもないが、今回の1枚は本当にうれしい。 MPSサンプラー盤に入っているエヴァンスの演奏は『Turn Out The Stars』ただ1曲のみだが、それでもうれしい。
先ずはアルバムタイトル『The House Of Blue Lights』から。 重いイメージを連想させる左手の音。 ずいぶんと重い音の作り方だ。 中低音域を多用するからか。 このパーカッシブなプレイが彼の持ち味なんだろうな。 『My Funny Valentine』でも、そのパーカッシブなプレイは生きている。 左手の使い方がキー。 定番的なこの曲の演奏方法とは少し違うと感じる。 ヴァイブ奏者なのでもう少し軽い音を作るのかと思ったが、そうではないようだ。 『Diane』も左手のバッキングが印象的だ。 ベースはウェンデル・マーシャル、ドラムはポール・モチアン。 この2人との相性もいいようだ。 特にマーシャルが。 リズムのない中からテーマが突然出現するようなイメージがある『When I Fall In Love』 ゆったりとした流れから最後はアップテンポに、『What's To Ya』
01.The House Of Blue Lights 02.My Funny Valentine 03.Diane 04.Annabelle 05.When I Fall In Love 06.What's To Ya