なお、この曲に関してポールは「歌詞を書いたのはジョンだが、メロディを主に作ったのは僕」という発言をしており、「誰の作曲か?」ということで論争にもなっている。 個人的にはジョンの曲のような気がするのだが、今となってはもう真偽のほどは分からないだろう。 でも、そんなことどうでもいいじゃない、と。 歌詞やメロディはもちろん、素晴らしいハーモニーを持つこの曲は、ジョンとポールが一緒にいたからこそ生まれたのだから。 「In My Life...I Love You More」とやさしく歌われるエンディングを聴くたびに僕はそんなことを思う。
「In My Life」は、『ローリング・ストーン』誌の『最も偉大な曲500』("The 500 Greatest Songs of All Time") では23位、CBC の『50曲』("50 Tracks") においては2位に選出。 カバー・バージョンも数多く、クロスビー・スティルス&ナッシュ、ベット・ミドラー、キース・ムーン、アストラッド・ジルベルト、ロッド・スチュワート、オジー・オズボーンなど様々な人に歌われた。 ビートルズが演奏していたというキャヴァーン・クラブ(※)の入り口には、この曲の歌詞を彫ったボードが掲げてある。
どんな人間にも忘れられない場所や思い出があり、"たいせつな人"がいる。 僕もそうだ。 立ち止まり、振り返る。そしてまた前を向いて歩きだす。この繰り返しだ。 だが、どんな時でも自分の中で音楽は流れている。 今日の歌は「In My Life」だ。 さて、次は何にしよう。