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「八重の桜」、これはもう「会津の桜」にして、会津の悲劇を一年間緻密に描いたらよい。そう思わせるほど、綾野剛さんの苦悩する若殿ぶりが際立って、もうたまらないのです。殿様だから、下々のようなあからさまな感情表現はできず、姿勢を崩す事もない。いつも端然としていなければならない制限の中で、彼は目を見開き、それを真っ赤にし、こらえながらも涙し、声の深さと強さとで圧倒してくる、その存在感を堪能しました。会津藩主として幕府に忠誠を尽くそうとするのに、もとより幕府は海千山千だし、天皇には気に入られ頼みにされ、公家たちからは疎ましがられ、家老からは諌められ。智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、純粋な思いを踏みにじられるその孤独。しかも今回は、大雨の中、拝領の赤い陣羽織を着て天覧馬ぞろえに臨む綾野さん。武人らしくきりりとして、颯爽と先陣を切り号令する様が実にかっこよかった。西島秀俊さんや長谷川博己さんには注目していたけど、綾野さんがここまで来るとは。なにしろお殿様だから、主人公の綾瀬はるかさんとじかにからむ事もないだろうに、こんなに目立ってしまって、この先収集がつかなくなったりしないよね。でも綾野さんは、なんだかんだで明治まで長生きするので、ずっと登場してくれるといいなっ。レビュー割5%OFF八重の生涯を櫻の香りで再現したお線香NHK大河ドラマ「八重の桜」櫻の香りのお...価格:1,050円(税込、送料別)
2013年02月24日
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「泣くな、はらちゃん」第6回、見ているこちら側が試されているかのようなドラマ。展開がゆっくりで台詞がとろっとしていて、かといって、アクティブなはずの、漫画ノートからキャラクターが出てくるシーンなど、ちっとも迫力がなくて眠くなる。岡田惠和さんの名作「イグアナの娘」だと、しょっちゅう交通事故が起こっては死んでた。そんな力ずくの悲劇もあんまりなくて、死んだ光石研さんは漫画でよみがえるし。コメディタッチなのに軽くなくて、子供みたいなのに濃いはらちゃんにうんざりしたり。それでも切なさにひかれては毎回見て、じれったさにストレスたまりながら放っておけない。最初のころ忽那汐里さんが歌っていた素人っぽい曲は「私の世界」というタイトル。これをまた子供たちが無邪気にも歌うので、耳についてどうにも離れてくれない。音楽は井上鑑さん、なんとも切なくて恥ずかしくなるほどセンチメンタルを誘います。【送料無料】泣くな、はらちゃん オリジナル・サウンドトラック [ 井上鑑 ]価格:2,500円(税込、送料込)
2013年02月24日
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「八重の桜」ももう5回になるけど、時代背景のお話が多く主人公が見えてこない。綾瀬はるかさんは今回も「あんつぁま!」と西島秀俊さんの周りをうろうろしてる。いや、会津にいても時代の波をかぶる西島さんは、それはかっこいいのだけど。綾瀬さんの桜はいまだつぼみもつけない冬、といったところです。でも、ちょっとしか出番がないのに印象に残る綾野剛さんの只者でなさといったら。物静かで知的な雰囲気で、武家というより公家か学者のような物腰。誰もが熱く興奮し走り回るような時代に、じっと立ち止まったようなたたずまい。滅びゆく藩と幕府の運命を知っているかのような、退廃と諦観。若輩でありながら、幕政を大きく転換させてしまうほどの聡明さゆえ、会津という立場と時代の流れとに引き裂かれる未来が見えるのか。来週はあまりの辛さに泣いてしまうらしい、う~んいい役だなあ。これまで綾野さんのどこがいいのかわからなかった、すまんかった。【蔵元直送】ならぬことはならぬものです 吟醸原酒 八重の桜限定カートン 720ml【会津ほま...価格:1,260円(税込、送料別)
2013年02月03日
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