フィリップ・パ~ロウ探偵事務所

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ピピ♪(パ〜ロウ)

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2006/08/06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
タコヤキが奥さんを実家に残し、子供だけを連れて行ってしまってから1週間が過ぎた。

この奥さんはなぜか夜中に家から靴も履かずに外に出て行こうとする。
タコヤキが言うには、新手のストーカーの仕業らしい。
本人は、誰かに手を引かれる、と言っているらしい。
近所で同じような話が何件かあり、失踪したケースもあったからだ。

タコヤキというのは私の高校時代の同級生だが、当時はあまり親しくはなかった。
今は親しくなった、というわけではない。

ヤツは奥さんの異常に気がつき、夜中は車で家の外に連れ出すようにした。
それまでにいろいろ試行錯誤はしたらしい。

しかし、知り合いの家を渡り歩くわけにもいかず、ホテルで毎晩過ごすわけにもいかず、新築した家から引っ越すわけにもいかず。。。
考えた末に、奥さんだけを自分の実家にかくまっておくことにした、ということだった。

私は毎晩、ヤツの実家の前で玄関先の見張りをした。
この家の番犬になったようであまり気分はよくなかったが、引き受けてしまったものはしょうがない。

夕方仮眠をとり、『ウクバール』で時間を調整して、ヤツの両親が寝静まる11時きっかりに現場に到着する。
万が一眠り込んでしまっても、玄関先にセンサーを仕込んであるので問題は無い。

夜中というべきか明け方というべきか、3時半ごろになるとレッドが差し入れを持ってきてくれた。
彼女は助手席に座り、1時間ほど一人で話をして帰っていく。
私は、コンビニで買ってきたらしい差し入れのおにぎりだかサンドイッチだかを口に運びながら、黙って相槌をうった。

昨夜は、相槌をうちながら眠ってしまったらしい。

「探偵さん、もう5時半よ。」



私は警官に追われていて、狭い路地に逃げ込み、行く手を別の警官に阻まれ、絶体絶命のピンチをレッドに救われた。

「何寝ぼけてるの?私もう行くね。」

レッドは私の肩を揺すりながらそう言った。

「黙って行けばいい。。。」

「そうはいかないのよ。『ウクバール』のマスターとの約束だから。。。」


私は『ウクバール』で初めて彼女を見かけた時のことを思い出していた。



to be continued...






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Last updated  2006/08/10 09:19:15 PM
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Comments

ピピ@ Re:なるほど(09/21) シニアヲタの紅子さん 少し放置気味に…
シニアヲタの紅子@ なるほど タイトルは適当です。(Re~でも良かった…
*紅子@ そうですか…(お返事無用よ) 断水・・・それだけでももう、寸時でも不…
ピピ@ Re:こころにも うちは3日ぐらい断水してただけで、被害は…
紅子@ 日記へのコメント等ではないけれど ご無事で何より。 心配してました(;_;) 生…

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